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ミシェルの気持
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ミシェルは、ちょっと複雑。
いつも、自分のそばで
にこにこ、弾んでいたセシルが、ちょっと浮かない表情で・・・・。
たまたま、図書館に来ていて
セシルが、あの、ルグランと
カウンター越しに、本の貸し借りをする時に
かわいらしい、小鳥のような仕草をすること。
それを見ていても、まあ「ああしたいんだな」くらいにしか
思っていなかったミシェル。
それでニコニコしてくれているんなら、まあ、いいか。
ミシェルのそばではいつものセシルであるから。
別段、セシルをクラスメート以上には思っていないミシェル。
でも、塞いでいるセシルを見るのは、ちょっと気になる。
それで、きょうは図書館に来ていても
めぐお姉さんではなくて、セシルの様子を遠くから伺ったり。
二階の担当になったのに、わざわざ忙しい1階にと
天使クリスタさんが誘うのも変で。
それで喜んで1階に来るセシルもヘンだとミシェルは思う。
「これは、何かあるなぁ」と・・・。
探偵ミシェル(^^)。
しばらく、様子を伺うでもなく
書架の後ろから、カウンターを見ているミシェル。
ずっと、そうしていると
なんとなく変なので・・・。本を探す振り。
別に見るでもなく。
美術のコーナーだった。大判のグラフィックを何気なく手に取り
顔が隠れるからいいか、と・・・。
中身は見ないで、それを開いた。
視線は、カウンターのセシルへ。
セシルは、なんとなく・・入り口を伺っている様子。
時計を見たり。
「・・・ああ、あの、おじさんを待ってるのか・・・。」と、ミシェルは思う。
なんとなく、気になる。
「セシルは、あんな人が好きなのか・・・・。」と、少年らしく想像。
それは、セシル、ではなく
自分の経験則で。
ちょっと、複雑な気持で
顔を隠していた大判のグラフィック・ブックを、降ろそうとした。
外の景色に視線を・・・と。
カウンターのセシルが、居ない。
気づくと。「ミシェルのH!」と、セシルが来て
ミシェルは、なんだかわからずに。顔を隠していた大判のグラフィック・ブックを見ると
裸婦ポーズ集だった(笑)。表紙にも大きな写真が。
・・・・・一応、芸術である(^^)。
怒ったセシルは、カウンターへと帰って行った。
その本を取り上げて。
「まあ、めぐお姉さんに見られなければいいか」と、思ったミシェルだったが
机のところでのんびりしていためぐは、それを見ていた(笑)
あーあ。
若き少年ゆえの悩み。である。
ミシェルにしては不幸な出来事である(^^
「あの、おじさんがどうして図書館に来ないのかなぁ」と
ミシェルは思う。
それで、セシルが楽しいなら。
そんな風に思う、優しい少年である。
そんなに広い町ではないけれど・・・知らない人を探すには
何か、きっかけが無いと難しい。
「どこかで、見たような・・・人だよね」と、ミシェルは思いながら
毎日を過ごしていたけれど。
ある日。
ちょっと元気のないセシルに「なあ、あのさ」
セシルは「なに?」と、可愛く笑顔を作るけど・・・どこかしら、瞳に輝きがない。
ミシェルは、聞き難いなあ、面と向かうと。と思いながら「このところ、元気ないな」
セシルは、少し考えて「そんなことないよ。別に」と、視線を反らして遠くを見た。
ミシェルは、少年らしい性急さで「あの、おじさんに会えないから?」
セシルは、視線を合わせないまま「誰のこと?」
ミシェルは、ちょっといらいらして「ほら、図書館で本のカウンターで会う、あのおじさん。
セシルさ、すごく可愛い顔してたけど」
セシルは、ちょっとどっきりして「ミシェル、見てたんだ。・・・でも、嬉しいな、なんか。
あたしの事気にしてくれたの?」と、ミシェルに向かい合うので
こんどはミシェルがどっきり。「そ・・・んな事ないさ。ただ、なんとなく気になったから」
セシルは、瞳を伏せて「でもね・・・ルグランさんは別に・・・こういうのってわかんない。
好きとか、そういうのじゃないの。
ただ、なんとなく。あの人が笑ってくれると。嬉しいの。それだけ。
だからね・・・・心配しないで。」
ミシェルは「でも、土曜日に会えないから気になるんだろ?」
セシルは「そう。待ってるとね。他の日に来てるんだろうけど」
「僕、聞いてくるよ」と、ミシェルは、踵を返して走り去る。
セシルは、訳がわからず「聞いてくる・・・?どこに?」
ミシェルは、ルグランと言う名前を聞いただけ。
どこの誰かもわからないのに。
ただ、訳判らずに駆け出した。
その場にいたたまれなかったのかもしれなかった。
いつも、自分のそばに居て、自分だけを見てくれていたセシルが
誰か、他の人に気を取られているのを。
少年だから、そんなものかもしれない。
走り出して気づく「あれ・・・・?僕、何やってるんだろ。」
どこを探せばいいんだろう・・・・・。そうだ!
路面電車の石畳。
いつも、電車が通るとかたこと揺れる歩道。そこにある、赤い電話ボックス。
電話帳。
電話ボックスに駆け込んで。ルグランの名を探したが。
「一杯あるなぁ」
それはそうだ。割と普通に聞く名前。
「図書館だったら、住所くらいわかるんだろうけど」
教えてはくれないだろう。
いつも、自分のそばで
にこにこ、弾んでいたセシルが、ちょっと浮かない表情で・・・・。
たまたま、図書館に来ていて
セシルが、あの、ルグランと
カウンター越しに、本の貸し借りをする時に
かわいらしい、小鳥のような仕草をすること。
それを見ていても、まあ「ああしたいんだな」くらいにしか
思っていなかったミシェル。
それでニコニコしてくれているんなら、まあ、いいか。
ミシェルのそばではいつものセシルであるから。
別段、セシルをクラスメート以上には思っていないミシェル。
でも、塞いでいるセシルを見るのは、ちょっと気になる。
それで、きょうは図書館に来ていても
めぐお姉さんではなくて、セシルの様子を遠くから伺ったり。
二階の担当になったのに、わざわざ忙しい1階にと
天使クリスタさんが誘うのも変で。
それで喜んで1階に来るセシルもヘンだとミシェルは思う。
「これは、何かあるなぁ」と・・・。
探偵ミシェル(^^)。
しばらく、様子を伺うでもなく
書架の後ろから、カウンターを見ているミシェル。
ずっと、そうしていると
なんとなく変なので・・・。本を探す振り。
別に見るでもなく。
美術のコーナーだった。大判のグラフィックを何気なく手に取り
顔が隠れるからいいか、と・・・。
中身は見ないで、それを開いた。
視線は、カウンターのセシルへ。
セシルは、なんとなく・・入り口を伺っている様子。
時計を見たり。
「・・・ああ、あの、おじさんを待ってるのか・・・。」と、ミシェルは思う。
なんとなく、気になる。
「セシルは、あんな人が好きなのか・・・・。」と、少年らしく想像。
それは、セシル、ではなく
自分の経験則で。
ちょっと、複雑な気持で
顔を隠していた大判のグラフィック・ブックを、降ろそうとした。
外の景色に視線を・・・と。
カウンターのセシルが、居ない。
気づくと。「ミシェルのH!」と、セシルが来て
ミシェルは、なんだかわからずに。顔を隠していた大判のグラフィック・ブックを見ると
裸婦ポーズ集だった(笑)。表紙にも大きな写真が。
・・・・・一応、芸術である(^^)。
怒ったセシルは、カウンターへと帰って行った。
その本を取り上げて。
「まあ、めぐお姉さんに見られなければいいか」と、思ったミシェルだったが
机のところでのんびりしていためぐは、それを見ていた(笑)
あーあ。
若き少年ゆえの悩み。である。
ミシェルにしては不幸な出来事である(^^
「あの、おじさんがどうして図書館に来ないのかなぁ」と
ミシェルは思う。
それで、セシルが楽しいなら。
そんな風に思う、優しい少年である。
そんなに広い町ではないけれど・・・知らない人を探すには
何か、きっかけが無いと難しい。
「どこかで、見たような・・・人だよね」と、ミシェルは思いながら
毎日を過ごしていたけれど。
ある日。
ちょっと元気のないセシルに「なあ、あのさ」
セシルは「なに?」と、可愛く笑顔を作るけど・・・どこかしら、瞳に輝きがない。
ミシェルは、聞き難いなあ、面と向かうと。と思いながら「このところ、元気ないな」
セシルは、少し考えて「そんなことないよ。別に」と、視線を反らして遠くを見た。
ミシェルは、少年らしい性急さで「あの、おじさんに会えないから?」
セシルは、視線を合わせないまま「誰のこと?」
ミシェルは、ちょっといらいらして「ほら、図書館で本のカウンターで会う、あのおじさん。
セシルさ、すごく可愛い顔してたけど」
セシルは、ちょっとどっきりして「ミシェル、見てたんだ。・・・でも、嬉しいな、なんか。
あたしの事気にしてくれたの?」と、ミシェルに向かい合うので
こんどはミシェルがどっきり。「そ・・・んな事ないさ。ただ、なんとなく気になったから」
セシルは、瞳を伏せて「でもね・・・ルグランさんは別に・・・こういうのってわかんない。
好きとか、そういうのじゃないの。
ただ、なんとなく。あの人が笑ってくれると。嬉しいの。それだけ。
だからね・・・・心配しないで。」
ミシェルは「でも、土曜日に会えないから気になるんだろ?」
セシルは「そう。待ってるとね。他の日に来てるんだろうけど」
「僕、聞いてくるよ」と、ミシェルは、踵を返して走り去る。
セシルは、訳がわからず「聞いてくる・・・?どこに?」
ミシェルは、ルグランと言う名前を聞いただけ。
どこの誰かもわからないのに。
ただ、訳判らずに駆け出した。
その場にいたたまれなかったのかもしれなかった。
いつも、自分のそばに居て、自分だけを見てくれていたセシルが
誰か、他の人に気を取られているのを。
少年だから、そんなものかもしれない。
走り出して気づく「あれ・・・・?僕、何やってるんだろ。」
どこを探せばいいんだろう・・・・・。そうだ!
路面電車の石畳。
いつも、電車が通るとかたこと揺れる歩道。そこにある、赤い電話ボックス。
電話帳。
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