蜃気楼。~あの夏に失くしたもの~

いけぽよ

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第1章

~噂に聞いた青い春~

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誰かが言ってた青春とか恋愛とかってよくわからなかった中学2年の時の話。
俺は部活も勉強もそっちのけで先輩や友達と毎日遊び歩いていた何よりそれが楽しくて他になにもいらなかった
でもそんな時に学校で問題を起こして学校に入れてもらえなくなった
その日から不登校の子達が何人か居る教育委員会の学校の様な塾のような所へ行くことになったそれが梅雨明けのジメジメした蒸し暑い日だったのはいまでも覚えてる。
血気盛んな中学2年からすれば気分いい話ではないよな
そこでの周りの目は厳しいものだったよ問題児だから孤立して好き勝手やってた。

でもそんなある日
真夏の焼けるような暑さの中でプールにボード型の浮き輪に乗って夏を堪能していたら突然女の子の声がした。

?「君が噂の問題児?」

正直驚いた
誰も相手にしてないんだから話しかけられると思わないからね

俺「そうだけどなんかよう?」

?「久しぶりに来たら新しく来た人がいるって聞いたからどんな子かと思えばこんな不良とわね
ここさ、全員で15人しか居ないからすぐ話まわるんだキミ名前は?」

俺「池田」

?「じゃあぽよだね私、瑠美もう帰るけどまた会ったらよろしくね」

俺「なんでだよ」

瑠美「じゃあまたね♪」

これが瑠美との出会いだった。
瑠美は俺より1つ年上で他の人と比べても断然可愛いでも、頭はそこまで良くなかった。

その次の日は着いてすぐに先生から呼ばれた

先生「いけちゃん昨日友達できたでしょ」

俺「友達? あー、瑠美のこと?」

先生「そうそう、あの子可愛いでしょ昨日友達できたんだって喜んでたわよ」

俺「そりゃよかったな」
いつもの様にプールに行って浮き輪に乗って浮かびながらタバコを吸っていたらまたあの声がした

瑠美「また会ったね」

俺「会いにきたんだろ」

瑠美「まぁそんなとこだね、今日も1人なの?」

俺「ここにはおもしれぇやつがいねぇからな」

瑠美「みんないい人だよ?プール気持ちよさそうだね」

俺「1人が楽でいい、おまえも入るか?」

瑠美「んー、でも水着もなにもないし…」

俺「俺も学生服だよ」

瑠美「それならいっか」

俺「なにがいいんだよ」

瑠美「いいからいいから、ぽよもしかしてタバコ吸ってる?」

俺「わるいかよ」

瑠美「私にもくれない?」

俺「上着に入ってるからやるよ、おまえタバコなんか吸うのか
見た目から思いっきり真面目じゃんか」

瑠美「いつも真面目だよ?タバコ吸ってるだけで不良だとわ限らないでしょ?普通にしてる人の方がよっぽど怖い人だよ」

俺「確かにそれはそうだな」

瑠美「ぽよ本当はすごく優しい子なんだね」

俺「そんなことねぇよ普通だよ普通」

瑠美「私ね、学校でイジメられてたのそんな時に大沢先生って人がここの事教えてくれたの。
ここに来て私友達もできたし毎日楽しくなったの」

俺「そうだったのか俺とは大違いだな」

瑠美「そんな事ないよ、みんなぽよの事誤解してるよ」

俺「誤解なんかじゃない人を傷付けてばっかなんだからそう見られてもしかたない」

瑠美「いろいろありそうだね…
なんかお腹空いてきたからパフェ奢ってよ!!」

俺「なんでだよ!」

瑠美「じゃあみんなで行こ!
私呼んでくるからちょっとまってて」

まったくこのクソ暑い日にあんなに元気で羨ましいよって呑気なこと考えて待ってたら瑠美とその他5人程こっちに歩いてきた。

瑠美「みんなぽよわね、見た目怖いけど本当わ優しい人だから仲良くしてね?
ぽよみんな紹介するね、この怖い顔してる人が友香ちゃん、その背の高い茶髪が隼人、この妖精みたいな人が真奈ちゃん、最後にこの美少女が奈々ちゃん」

俺「よろしく」

瑠美「じゃあさっそく行きますか!!」

この学校は学校と言っても元々不登校の子達が行くところだから授業も無ければ来る時間も帰る時間も決まってないだからこんな自由ができる。
ここの側にファミレスがあるからそこまでみんなで歩いた。

友香「いけちゃんこんな話できる人だったんだ」

奈々「ほんとほんと!
話しかけたら殺されちゃうと思ってたよぉ」

俺「俺もみんなこんな感じだと知らなかった」

瑠美「だから怖くないって言ったじゃん♪」

隼人「俺は最初から気づいてたけどね」

真奈「ウチもだよ」

店員「お待たせしました
ストロベリーパフェお2つ、キャラメルパフェお2つ、プリンアラモードお2つでお間違えないでしょうか?ごゆっくりどうぞ。」

友香「いけちゃんとウチ中学同じだよね」

俺「まじ?俺あんま学校居ないからわかんなかったな」

友香「ウチもさ、大体保健室に居たから合わなかったね」

真奈「そっかゆうちゃんも五中だもんね」

瑠美「じゃあ楽しくなりそうだね
今度学校の近くの神社でお祭りやるじゃんかみんなでいこうよ!」

俺「たのしそうだな」

隼人「最近みんなで出かけてないからいいね
確か今週末だったよね?」

奈々「浴衣着て行こうよ、もちろん男子もね♪」

友香は、頭がすごくよくて頼り甲斐のある社長の様な人だ
隼人は、こいつも頭がいい。友香といつも張り合ってるが、クールな一面もあるけど基本的に面白いヤツだ
真奈は、瑠美と同じ中学で同い年だけどたまに天然が爆発する
奈々は、隼人と幼なじみだ。ギャルっぽい感じのノリのいい子が何故ここにいるのかわからないほどだ

この日から不良と不登校の不思議な生活が始まる。


蝉の声も風で揺れる木の音も焼ける様な日差しもプールの匂いもいつもと変わらない唯一変わった事と言えばプールにみんな来るようになった
パラソルを立てて椅子を置いて更衣室も直して浮き輪も増やした。

【まだまだ夏は長い】
そんな事を考えながら心地よい風が吹く昼下がりに眠りについた。

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