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第7話・加速度的に落ちて行く2人
ついに泣き出すアルゼリオ
前回。私たちは最強装備を作るための素材出現率100%の文句に釣られて、お題部屋を選んでしまいました。しかしそのせいで、私もアルゼリオさんも大事なものを失いました。
もう同じ轍は踏むまいと、今後はお題部屋には入らないことにしました。最強装備は惜しいですが、フルメンバーで挑むなら戦力的には十分です。
ゲームでは無かった現象もチラホラ起こっているので油断は禁物ですが、現実だからこそ騎士たち(特にアルゼリオさん)の性癖を歪めてまで、最強装備にこだわらなくていいと割り切りました。
ところが、お題部屋のトラウマが冷めて来た頃。なぜかまたお題部屋に飛ばされてしまった私たちは
「アルゼリオの旦那、もしかしてわざとこっちの部屋を選んでねーか?」
「味を占めたんですか? こっちの部屋を選べば、風丸とムフフなことができるから」
今回ボタンを押したのはアルゼリオさんでした。当然、疑いの目を向ける私と風丸に
「だ、誰がそんなことを目論むか! 俺は本当にモンスター部屋を押したんだ! わざとじゃねぇ!」
声を荒げるアルゼリオさんに、風丸は冷ややかな態度で
「仮にわざとじゃなくてもボタンを押したのはアンタなんだから、この部屋に来ちまったのはアンタの責任だけどな」
「うぐぅ……絶対にモンスター部屋を押したのに……」
誰にも拭ってもらえない涙を、グッと飲み込むアルゼリオさんをよそに
「それより今回のお題はなんでしょう? あまりお2人にダメージの無いことだといいんですが」
「俺とアルゼリオの旦那にやらせることは決まりなんだな? まぁ、なるべくアンタに火の粉はかけないつもりだけどね」
そんなことを言い合いながら、壁に書かれたお題を確認すると
『相手を全裸にして、くぱぁしないと出られない部屋』
「これは流石に、その女の出番だろ!? 今回ばかりは男には無理だ!」
ボタンを押したのは自分なのに、私を犠牲にしようとするアルゼリオさんに思わず
「いやでも私の国では、男性のお尻の穴が開いちゃうことも『くぱぁ』と言うんですが、それではダメですかね?」
「へ~? それは流石に初耳だな~」
風丸はこれみよがしにニコ~ッとすると、懐から鎖と睡眠針を取り出して
「まぁ、他の可能性があるなら、試してからのほうがいいよな?」
「アーッ!? イヤーッ!」
絹を引き裂くようなアルゼリオさんの悲鳴に、私は咄嗟に「か、風丸!」と呼び止めて
「や、やっぱり私がします」
「は? なんでマスターちゃんが? いいよ、そんなことしなくて。恥ずかしいだろ?」
「うぅ、でもアルゼリオさんの女の子のような悲鳴を聞いたら。やはり男性のほうがダメージが大きいのかと」
本当は私も嫌でしたが、部屋の隅ではやはりアルゼリオさんが
「うぅ、許してくれ。『くぱぁ』は嫌だ。そんなことをされたら生きていけねぇ……」
ゲームでは『熱砂の国の傲慢王子』と呼ばれていた彼が、子どものように泣きじゃくる姿を見たら
「ほら、負けん気の強いアルゼリオさんが、あんなに泣いて。無理をさせたら壊れちゃいますよ。アルゼリオさんを犠牲にしてまで、自分を護りたくないですよ」
しかも忘れがちですが、アルゼリオさんはこれでも王子なんです。ただでさえ前回おっぱいを開発してしまったのに、このうえ後ろの才能まで開花させてしまうわけにはいきません。
「じゃあ、コイツの代わりにマスターちゃんが足を開くのかい? 俺に中を見られることになるけどいいの?」
風丸の問いに少し迷います。胸はまだしも、そこは自分にとっても未知の領域です。汚い可能性が濃厚な場所を、風丸に見せるのは嫌でしたが
「いいとは言えませんけど、やっぱりアルゼリオさんを犠牲にするのは。それで確実に出られるならともかく、胸の時は失敗でしたし、それならアルゼリオさんだけでも助かったほうがいい気がします」
「……まぁ、俺はマスターちゃんがいいならいいけどさ」
本当は良くないんですが、アルゼリオさんがあんまり泣くので、私がすることになりました。
もう同じ轍は踏むまいと、今後はお題部屋には入らないことにしました。最強装備は惜しいですが、フルメンバーで挑むなら戦力的には十分です。
ゲームでは無かった現象もチラホラ起こっているので油断は禁物ですが、現実だからこそ騎士たち(特にアルゼリオさん)の性癖を歪めてまで、最強装備にこだわらなくていいと割り切りました。
ところが、お題部屋のトラウマが冷めて来た頃。なぜかまたお題部屋に飛ばされてしまった私たちは
「アルゼリオの旦那、もしかしてわざとこっちの部屋を選んでねーか?」
「味を占めたんですか? こっちの部屋を選べば、風丸とムフフなことができるから」
今回ボタンを押したのはアルゼリオさんでした。当然、疑いの目を向ける私と風丸に
「だ、誰がそんなことを目論むか! 俺は本当にモンスター部屋を押したんだ! わざとじゃねぇ!」
声を荒げるアルゼリオさんに、風丸は冷ややかな態度で
「仮にわざとじゃなくてもボタンを押したのはアンタなんだから、この部屋に来ちまったのはアンタの責任だけどな」
「うぐぅ……絶対にモンスター部屋を押したのに……」
誰にも拭ってもらえない涙を、グッと飲み込むアルゼリオさんをよそに
「それより今回のお題はなんでしょう? あまりお2人にダメージの無いことだといいんですが」
「俺とアルゼリオの旦那にやらせることは決まりなんだな? まぁ、なるべくアンタに火の粉はかけないつもりだけどね」
そんなことを言い合いながら、壁に書かれたお題を確認すると
『相手を全裸にして、くぱぁしないと出られない部屋』
「これは流石に、その女の出番だろ!? 今回ばかりは男には無理だ!」
ボタンを押したのは自分なのに、私を犠牲にしようとするアルゼリオさんに思わず
「いやでも私の国では、男性のお尻の穴が開いちゃうことも『くぱぁ』と言うんですが、それではダメですかね?」
「へ~? それは流石に初耳だな~」
風丸はこれみよがしにニコ~ッとすると、懐から鎖と睡眠針を取り出して
「まぁ、他の可能性があるなら、試してからのほうがいいよな?」
「アーッ!? イヤーッ!」
絹を引き裂くようなアルゼリオさんの悲鳴に、私は咄嗟に「か、風丸!」と呼び止めて
「や、やっぱり私がします」
「は? なんでマスターちゃんが? いいよ、そんなことしなくて。恥ずかしいだろ?」
「うぅ、でもアルゼリオさんの女の子のような悲鳴を聞いたら。やはり男性のほうがダメージが大きいのかと」
本当は私も嫌でしたが、部屋の隅ではやはりアルゼリオさんが
「うぅ、許してくれ。『くぱぁ』は嫌だ。そんなことをされたら生きていけねぇ……」
ゲームでは『熱砂の国の傲慢王子』と呼ばれていた彼が、子どものように泣きじゃくる姿を見たら
「ほら、負けん気の強いアルゼリオさんが、あんなに泣いて。無理をさせたら壊れちゃいますよ。アルゼリオさんを犠牲にしてまで、自分を護りたくないですよ」
しかも忘れがちですが、アルゼリオさんはこれでも王子なんです。ただでさえ前回おっぱいを開発してしまったのに、このうえ後ろの才能まで開花させてしまうわけにはいきません。
「じゃあ、コイツの代わりにマスターちゃんが足を開くのかい? 俺に中を見られることになるけどいいの?」
風丸の問いに少し迷います。胸はまだしも、そこは自分にとっても未知の領域です。汚い可能性が濃厚な場所を、風丸に見せるのは嫌でしたが
「いいとは言えませんけど、やっぱりアルゼリオさんを犠牲にするのは。それで確実に出られるならともかく、胸の時は失敗でしたし、それならアルゼリオさんだけでも助かったほうがいい気がします」
「……まぁ、俺はマスターちゃんがいいならいいけどさ」
本当は良くないんですが、アルゼリオさんがあんまり泣くので、私がすることになりました。
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