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第7話・加速度的に落ちて行く2人
もはや安息の地はありません(性描写有り)
風丸と一線を越えてしまった夜。私は自室のベッドでモダモダしながら
「遂に風丸と一線を越えてしまいました……」
今までさんざんファンとして風丸に手を出すつもりはないと公言していたのに、けっきょく性欲に流されてしまいました。本人はいいと言ってくれたのを忘れたわけではありませんが、あの謎能力の影響を考えると、やっぱり後ろめたいです。
そういうショックの他にも
「風丸、すごかったな……」
単純に風丸の魅力にもメロメロになってしまいました。風丸は作中17歳から18歳と、5人の騎士の中でユエル君の次に若いです。けれど他の騎士たちと違って、忍者の風丸にとって性交は自分が楽しむものではなく、相手を篭絡する手段の1つ。
要するに色事のプロである風丸は、アルゼリオさんへの責めと同様、オモチャや媚薬など容赦なく使い、ゲーム1ヒロインをヒィヒィ言わせていました。
しかし作中いちばんのテクニシャンである反面、ゲームでは道具を使うことが多く、お題部屋の内容的に避けられない場合を除いて、体を繋げることはありませんでした。同性のアルゼリオさんにさえ「目的のためなら肌を合わせるくらいなんでもない」と言っていましたが、それは我慢できるだけで本心では嫌なんだと思います。
……それなのに私には「我慢できない」と熱烈に迫ったり「怖くないから」と優しく宥めてくれたり、かと思えばやっぱり激しく責め立てられて、思うさま翻弄されてしまいました。本当に普通ならあり得ないような、ものすごい体験をしてしまいました。
でもそれに、ときめきを感じるほど
「これが風丸を幸せにする力なんですか!? 幸せなのは私のほうじゃないですか!?」
私はワッと叫ぶと、ぼふっと枕に顔を埋めて
「……風丸は本当に傷つかなかったんでしょうか?」
自分の心地よさのために、風丸から奪っているんじゃないかと後悔しましたが
「まーた余計なこと考えてら」
呆れたような声にバッと顔をあげると、ベッドの傍に
「えっ、風丸!? いつから、そこに!?」
動揺する私に、風丸はニコッとしながら
「風丸、すごかったなーから」
「ほぼ最初からだ!?」
私は驚愕すると同時に
「えっ? あれ? 私、他になんて言っていましたっけ?」
何かマズいことを言ったんじゃないかと心配すると
「幸せなのは俺じゃなくて、自分のほうだって」
風丸はベッドの端に腰を下ろすと、私の頬に触れながら
「気持ち良かったなら素直に喜べばいいのに。まだ俺に悪いなんて気にしてんの?」
「だって私の欲で、あなたを傷つけたくないです……」
とか言いながら、私はもうやっちまいました。今となっては綺麗ごとでしかないことが悲しくて、泣きそうになりながら言うと
「ん~っ!? なんでキスするんですか!?」
一撃で真っ赤になる私とは裏腹に、風丸はドライな態度で
「さっきも言ったけど、この気持ちが偽物でも本物でも、今はこうしたいんだから仕方ないじゃん。どうせ男女の仲なんて俺たちに限らず一時の気まぐれなんだから、いつか冷めたらなんて気にすることない」
「お、大人なんですね、風丸」
確かに風丸の言うとおり、普通の恋愛でも「運命の人だと思ったけど違った」ということはあるようです。ただ私の場合は、本来なら一時の気まぐれも起きないだろう女なので
「……本当に大丈夫だって、信じていいんでしょうか?」
やっぱり心配で問うと、風丸はなぜかニヤッとして
「信じられないなら、いま証明してやろうか? 少なくとも今は、マスターちゃんが欲しくてしょうがないって」
不穏な気配に、私はベッドの上でジリジリと後退しながら
「いやいや、結構です……って、アーッ!? なんで押し倒すんですか!?」
風丸はあっという間に私を押し倒すと、天井を背景にこちらを見下ろして
「だってもともと夜這いに来たんだもん。今まではアンタが可哀想かなって自重していたけど、本当はずっとアンタが欲しかったんだ」
ゆっくり体を重ねると、私の耳に唇を寄せて
「だから抱かせて? ご主人様」
「ふぇっ、そんな声で囁かれたら……」
「アンタも俺が欲しくなる?」
甘やかな声に耳をくすぐられると、苦しいくらいに心臓が跳ねます。両手で顔を隠しながら頷くと、風丸は笑みを含んだ声で
「じゃあ、素直に抱かれてよ。そのほうが俺も嬉しい」
それから私は裸に剥かれて、再びベッドに引っ繰り返されました。ちなみに全裸の私に対して、風丸は完全着衣です。脱いで欲しいわけじゃありませんが、自分だけ全裸は恥ずかしいです。しかし、すぐにそんな羞恥心は
「ひっ、風丸。そ、そんなところを舐めたら、き、汚いです……」
上半身を丹念に愛撫されたあと、ドロドロになったそこを風丸に舐められて吹っ飛びました。すごく気持ちいいんですが、サービスのつもりなら罪悪感なのでやめて欲しかったのですが
「やだ。前に「くぱぁ」されてから、ずっとここを舐めるのを我慢していたんだから、好きに食わせてよ」
風丸はなぜか私のここを舐めたいそうです。女のここが美味しいとか、男性向けエロの「おちんちん美味しい」くらい嘘だと思いますが
「美味しい。マスターちゃんのここ」
風丸の声は本当に嬉しそうで、美味しく食べられてしまっていることに、余計に感じてしまいました。
「遂に風丸と一線を越えてしまいました……」
今までさんざんファンとして風丸に手を出すつもりはないと公言していたのに、けっきょく性欲に流されてしまいました。本人はいいと言ってくれたのを忘れたわけではありませんが、あの謎能力の影響を考えると、やっぱり後ろめたいです。
そういうショックの他にも
「風丸、すごかったな……」
単純に風丸の魅力にもメロメロになってしまいました。風丸は作中17歳から18歳と、5人の騎士の中でユエル君の次に若いです。けれど他の騎士たちと違って、忍者の風丸にとって性交は自分が楽しむものではなく、相手を篭絡する手段の1つ。
要するに色事のプロである風丸は、アルゼリオさんへの責めと同様、オモチャや媚薬など容赦なく使い、ゲーム1ヒロインをヒィヒィ言わせていました。
しかし作中いちばんのテクニシャンである反面、ゲームでは道具を使うことが多く、お題部屋の内容的に避けられない場合を除いて、体を繋げることはありませんでした。同性のアルゼリオさんにさえ「目的のためなら肌を合わせるくらいなんでもない」と言っていましたが、それは我慢できるだけで本心では嫌なんだと思います。
……それなのに私には「我慢できない」と熱烈に迫ったり「怖くないから」と優しく宥めてくれたり、かと思えばやっぱり激しく責め立てられて、思うさま翻弄されてしまいました。本当に普通ならあり得ないような、ものすごい体験をしてしまいました。
でもそれに、ときめきを感じるほど
「これが風丸を幸せにする力なんですか!? 幸せなのは私のほうじゃないですか!?」
私はワッと叫ぶと、ぼふっと枕に顔を埋めて
「……風丸は本当に傷つかなかったんでしょうか?」
自分の心地よさのために、風丸から奪っているんじゃないかと後悔しましたが
「まーた余計なこと考えてら」
呆れたような声にバッと顔をあげると、ベッドの傍に
「えっ、風丸!? いつから、そこに!?」
動揺する私に、風丸はニコッとしながら
「風丸、すごかったなーから」
「ほぼ最初からだ!?」
私は驚愕すると同時に
「えっ? あれ? 私、他になんて言っていましたっけ?」
何かマズいことを言ったんじゃないかと心配すると
「幸せなのは俺じゃなくて、自分のほうだって」
風丸はベッドの端に腰を下ろすと、私の頬に触れながら
「気持ち良かったなら素直に喜べばいいのに。まだ俺に悪いなんて気にしてんの?」
「だって私の欲で、あなたを傷つけたくないです……」
とか言いながら、私はもうやっちまいました。今となっては綺麗ごとでしかないことが悲しくて、泣きそうになりながら言うと
「ん~っ!? なんでキスするんですか!?」
一撃で真っ赤になる私とは裏腹に、風丸はドライな態度で
「さっきも言ったけど、この気持ちが偽物でも本物でも、今はこうしたいんだから仕方ないじゃん。どうせ男女の仲なんて俺たちに限らず一時の気まぐれなんだから、いつか冷めたらなんて気にすることない」
「お、大人なんですね、風丸」
確かに風丸の言うとおり、普通の恋愛でも「運命の人だと思ったけど違った」ということはあるようです。ただ私の場合は、本来なら一時の気まぐれも起きないだろう女なので
「……本当に大丈夫だって、信じていいんでしょうか?」
やっぱり心配で問うと、風丸はなぜかニヤッとして
「信じられないなら、いま証明してやろうか? 少なくとも今は、マスターちゃんが欲しくてしょうがないって」
不穏な気配に、私はベッドの上でジリジリと後退しながら
「いやいや、結構です……って、アーッ!? なんで押し倒すんですか!?」
風丸はあっという間に私を押し倒すと、天井を背景にこちらを見下ろして
「だってもともと夜這いに来たんだもん。今まではアンタが可哀想かなって自重していたけど、本当はずっとアンタが欲しかったんだ」
ゆっくり体を重ねると、私の耳に唇を寄せて
「だから抱かせて? ご主人様」
「ふぇっ、そんな声で囁かれたら……」
「アンタも俺が欲しくなる?」
甘やかな声に耳をくすぐられると、苦しいくらいに心臓が跳ねます。両手で顔を隠しながら頷くと、風丸は笑みを含んだ声で
「じゃあ、素直に抱かれてよ。そのほうが俺も嬉しい」
それから私は裸に剥かれて、再びベッドに引っ繰り返されました。ちなみに全裸の私に対して、風丸は完全着衣です。脱いで欲しいわけじゃありませんが、自分だけ全裸は恥ずかしいです。しかし、すぐにそんな羞恥心は
「ひっ、風丸。そ、そんなところを舐めたら、き、汚いです……」
上半身を丹念に愛撫されたあと、ドロドロになったそこを風丸に舐められて吹っ飛びました。すごく気持ちいいんですが、サービスのつもりなら罪悪感なのでやめて欲しかったのですが
「やだ。前に「くぱぁ」されてから、ずっとここを舐めるのを我慢していたんだから、好きに食わせてよ」
風丸はなぜか私のここを舐めたいそうです。女のここが美味しいとか、男性向けエロの「おちんちん美味しい」くらい嘘だと思いますが
「美味しい。マスターちゃんのここ」
風丸の声は本当に嬉しそうで、美味しく食べられてしまっていることに、余計に感じてしまいました。
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