【騎士王と主の伝説】18禁乙女ゲーの世界に来たからには全力で推しを幸せにします【風丸編】

知見夜空

文字の大きさ
41 / 68
第7話・加速度的に落ちて行く2人

非処女になったことに対するユニちゃんの反応

 風丸と関係を持ってから、はじめての休日。

 平日は導き手のお仕事があるので、以前のように、釣りや牧場のお手伝いや畑の世話ができません。

 釣りの師匠や牧場の老夫婦。それと畑のお世話をしてくれているユニちゃんのおかげで、食材は変わらずに得られていますが、もらいっぱなしは申し訳ないです。

 ですから、せめて休日だけでも日頃の感謝を伝えがてら、皆さんと会うようにしていました。

 そんなわけで、今日はユニちゃんと畑のお世話をしていたのですが

『由羽。処女じゃなくなったんだね』

 ユニちゃんの指摘に、私はギクッとして

「やっぱり分かるんですね!? 穢れてしまってすみません! 嫌いになりましたか!?」

 ユニちゃんと会う条件には、処女であることが含まれていました。つまり処女じゃなくなったら、それだけで「さよなら」かもしれません。

 私の世界では『ユニコーンは気性が激しく、処女以外は怒って突き刺す』という逸話もあるくらいなので、過剰に恐怖すると

『落ち着いて。君を責めているわけじゃない。ただ最近ずっと君にまとわりついていた匂いの主と、番の関係になったのかと聞いただけだよ』
「でもユニコーンは、処女以外には心を開かないと聞いたんですが」
『君の世界のユニコーンは知らないけど、僕たちは相手の心の良し悪しを処女かどうかで判断しない』

 ユニちゃんは冷静に処女厨疑惑を否定すると

『ただ人間は僕たちを角目的で狩る以外に、乗り物にしようと狙って来る。たいてい僕たちを狩ったり乗りたがったりするのは血の気の多い男だから、処女以外は近づかせないという噂になったのかもしれないね』

 要するに、この世界のユニコーンは処女が好きなのではなく男性を警戒しているようです。だからヒロインが非処女だと、男性の匂いを嫌って出て来ないのかもしれません。

「じゃあ、これからも友だちで居てくれますか?」

 私の問いに、ユニちゃんはゆったりと草をみながら

『人も僕たちも変わる。確約はできないよ』
「クールですね、ユニちゃん! でも今すぐ嫌われるわけじゃないなら良かったです!」

 私と風丸の関係の変化に気付いた人は、もう1人います。それは同性で大親友の律子さん! ではなく同じ班のアルゼリオさんでした。

 なんでアルゼリオさんが、私たちの関係を知ったかと言うと

「先にアイテムを取ってからエリアボスと戦おうぜ。つーわけで俺とマスターちゃんだけで入るから、アルゼリオはここで待っていてくれよ」
「なんで毎回お前たちのセックス待ちをしなきゃいけないんだよ!? やるなら探索の後で入れよ!」

 アルゼリオさんのお怒りはごもっともですが、風丸は私にベターッとくっつきながら

「だってマスターちゃんとイチャイチャした後は調子がいいんだもん。アルゼリオだって俺が絶好調なほうが戦闘がはかどっていいだろ?」

 戦闘には基本の能力値以外に、テンションという要素があります。要するに機嫌がいいと調子が出て、各種パラメーターが一時的に上昇&クリティカル率&回避率がアップします。

 実際、私とした後の風丸は鬼神のごとき活躍でアルゼリオさんが一緒ではありますが、1日でエリアボス3体を撃破するほどでした。

「それに俺とマスターちゃんががんばれば、たくさん素材が入手できて、アンタの分の最強装備も両方作れるかもよ? アルゼリオだって、そっちのほうが得じゃない?」

 風丸に説得されたアルゼリオさんは悔しそうに唸りつつも

「なるべく最短で帰って来いよ!?」

 クリティカル連発の風丸もさることながら、やっぱり最強装備が欲しいようで、待機に応じてくれました。

 しかしアルゼリオさんをダンジョンに残して、私と風丸だけでお題部屋に入ったところ

「さーて、今回のお題は何かな~?」

 壁に書かれたお題を確認した風丸は、ニコ~ッと私を振り返って

「5回射精しろってさ。全部アンタの中に出していいよね? マスターちゃん」

 すみません、アルゼリオさん……。今回もすごく待たせてしまうことになりそうです……。
感想 10

あなたにおすすめの小説

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた

狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた 当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】

Lynx🐈‍⬛
恋愛
 ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。  それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。  14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。 皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。 この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。 ※Hシーンは終盤しかありません。 ※この話は4部作で予定しています。 【私が欲しいのはこの皇子】 【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】 【放浪の花嫁】 本編は99話迄です。 番外編1話アリ。 ※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。

【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

冷徹義兄の密やかな熱愛

橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。 普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。 ※王道ヒーローではありません

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」

透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。 そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。 最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。 仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕! ---

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。