天晴珍語〜蟄居

dragon49

文字の大きさ
上 下
1 / 1

蟄居

しおりを挟む

 戦国時代の武士の処罰に蟄居閉門というものがございました。何か失態を犯した武士は、かたーく門を閉ざして外部との接触を絶ったのであります。

 そして上役の追っ手沙汰を待つ。多くの場合、接吻、いや切腹を命じられて組織から除かれたのでございます。

 この蟄居を命じられた武将に、有名なところで織田信長の家臣であった羽柴秀吉、その秀吉の軍師であった黒田如水などがありますが、これらの人は機転を利かし切腹を免れております。

 これを現代で考えてみまするに、会社で失態を犯した重役が、検察に呼び出され調べられ、拘置所に拘留されて、メールも電話もできないというのがこれに当たりましょう。挙げ句の果てにポイとっ。

この蟄居という言葉、元は虫などが土中で春をジーっと待つというような意味でしたが、別にホテルの一室に閉じこもってデリヘリをじっと待っているわけじゃありません。
 

 ○ッサン取り締まり役会

役員A「おい、今日の議題は何だ?」

役員B「また前会長の話だよ」

役員A「またあれかい。やれやれいったいいつまで続くのやら」

役員B「年末までかかりそうだな」

役員A「おまえ、どうしてそんなことが分かる?」

役員B「除夜の鐘が、ゴーン!ゴーン!てな」
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...