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ワタシのコウタイシサマ
しおりを挟むトウカイ帝国のプリンセスチョイスは、あれでもないこれでもないと選り好みしているうちに早アラフォーとなり、輿入れ先を探していた。
父のトウカイテイオーは、国の保全のために当然政略結婚を望み、平民ではなくどこかの国の皇太子でいい人はいないものかと気を揉んでいた。
「おい、タナーカ、チョイスにいいチャンスチョイスはないものか」、トウカイテイオーは毎日のようにプリンセス付きの執事タナーカに尋ねるのが日課になっていた。
姫は、このような閉塞状態の中で気鬱になってタナーカに打開策を求めていた。
「姫は、希望が高くなかなか良い相手がみつかりません」、タナーカが報告すると、「えーい、もうお前の選り好みに付き合っていると拉致があかん、忖度せい!」と姫を叱りつけるのであった。
「お父様こそ、○リチンでブラブラと城中を練り歩くのはもうやめて下さい!お父様は、○カムリのそチンなのよ、もー恥ずかしくてワタシお嫁に行けません」、姫はヒトメを憚るように泣いた。
「なーんで、ワシは王族の伝統衣装に身を固めているではないか、なっタナーカ?」
「はい、立派なお召し物にござります」
姫は、小さな頃に聞いたウソップ物語のソチンの王様を思い出した。
「それに、ワタシのは大変な逸物だ。なっ、タナーカ?」
「はっ、YGの○カモトの黒バットと見違えんばかりに立派にござります」
「そーか、YGの?もっともワシはハンシンのチカモトの方が良かったがな、ハンシンハンギだけに、はーはっは!」
「そ、それはそうと今朝からD公国のシムラーとかいうコウタイシサマが姫に面会を求めていらしています」、タナーカが揉み手をすると、「プリンセス、今回は決めるのだぞ」と言ってトウカイテイオーはパドックの間から出て行った。
面会に来たシムラーは、皇太子というか芸人風情の平民然とした中年男であった。
「そちがシムラーか、D公国?聞いたことない国だのう」
「○リフターズっていいましてね、今はもう滅んでありませんです」
「では、どうやって食いつないでおるのじゃ?」
「バカ殿をやって食っております。ウケるんだなこれが」
「それでは河原乞食同然ではないか。それではどうして、そちが皇太子なのか?」、姫は顔を赤らめて怒り出した。
「いえね、芸能生活も長いと額から禿げてきましてね、こーバッサリと後頭部までいきますとコウタイシっと、字が違うんだなこれが」、姫が笑い転げると、「ご苦労様」とタナーカがお捻りの銀貨をシムラーに渡した。
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