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【三】
11*
始まったのはローションによる慣らし。だが、後ろも既にいろいろ試しているオレには焦れったくて仕方ない。後蕾はとっくに性感帯になっている。くるくると指先でなぞられるだけでむずむずしてくる。
「ああ、とっくに開発しちゃってた?」
くに。理久の指先が少しだけ中に入ってきて、びくっと腰が揺れる。
「僕の声を聞きながらしたのかな? 嬉しいな」
ローションを塗り込む指がずぶずぶと何度も後孔を出入りする。それを待ち構えるようにオレの後ろの口がヒクヒクと痙攣する。だが、理久はじっくり慣らしたいようだ。何分も時間をかけて丁寧にそこをほぐしていく。
「綾斗さん」
理久がグレーのボクサーパンツを下ろすと、大きな屹立が姿を現した。自分のものとは違うそこはまるで凶器で、喉仏が上下する。
「綾斗さん」
理久がこちらの首の下に腕を回し、しっかりと肩を掴んだ。絡まる蔦のようにオレのことをぐっと抱き寄せてくれる。眼差しの温かさに目元が緩み、熱いものが込み上げる。
「理久……」
オレは震える声で理久の頬に手を伸ばした。
「オレ、理久の目線が好き。オレを見てる優しい目。……今から汚いオレを見せるけど」
すると理久は一度こちらにくちびるを押しつけて、指一本の距離で囁いてきた。
「汚くなんかないよ」
ぐっと押し当てられた理久の雄がオレをゆっくりと開いた。ローションのぬめりがずるりと中へ棒を招く。腹を押されたような苦しさに一瞬息が止まる。理久がまたも囁く。
「綾斗さんがどんなに痴態をさらしても、綾斗さんがどんなに恥じらっても、僕は全部受け止める」
苦しさに理久の広い背中に爪を立てる。だが、理久はオレの肩をぽんぽんと優しく撫でた。
「綾斗さん、ちゃんと息をして」
緊張と恐怖で息が震える。だが、理久はもう止まらなかった。ぐぐっと熱を押し込まれてパンッと腰がぶつかる。
背骨を貫く雷鳴。「ああっ」と声をあげて弓なりに仰け反った。すぐにぐちゅぐちゅと音を立てて軽く抜き差しをされ、入り口と内壁が初めての刺激に歓喜する。発熱する肉棒が内側から揺さぶってくる。
「ンッ……! あ、あ、理久、んぁ! くっ……ああ!」
「綾斗さん、僕のことを見て」
淫らな水音は次第に大きくなり、外の雨音と混ざり合う。パンパンと腰を打ち鳴らす音がリズムを刻む。それがオレの声と混ざり合い、部屋に響く。
揺れる視界の中で理久を見れば、理久も息を切らしながらこちらを見ている。汗を流し、赤い顔で、息をあげて。欲望まみれの自分すら受け止めてくれる熱っぽい視線に、過去の冷たい視線が遠ざかっていく。
「綾斗さん、かわいい。もっと声出して?」
何度も腰がぶつかって、しつこくオレの秘所を暴いてくる。
「アッ……理久っ、りくッ」
遠ざかる過去を振り切り、思わず叫んでいた。
「もっとめちゃくちゃにして……! 嫌なことは全部忘れたいんだよ!」
途端に理久がオレの両膝の裏を掴んで持ち上げた。浮いた腰に「えっ」と戸惑う。すぐにぐちゃんと最奥まで突かれて、「かはっ」と喉から息が漏れた。
「ハッ、あっ、理久ッ、ダメ!」
「奥まで入ったね。綾斗さん、頑張って偉い」
ぐぼぐぼと何度も奥を押し開かれる。嵐のようなすさまじい快感。もう声すら出てこない。
「綾斗さん、僕を見て……」
オレの足を掴み、胸に蝶を宿す理久。オレを見下ろす頬は汗に濡れ、毛先からぽたぽたと雨粒を落とす。揺れる視界にどちらが上でどちらが下なのか分からない。
「ああ、気持ちいい。綾斗さんの奥深くまで繋がってる……!」
理久の腰が再び勢いを増して、オレはそのひと突きでイってしまった。爪先がぴんと伸びる。頭の中はもう霞がかり、視界もはっきりしない。それなのに、理久は足を掴んで執拗に穿ってくる。
「理久ッ! オレ、もうイってる! イってるからぁッ!」
叫んでシーツを引っ張っても、理久は汗を流してふふと笑い声を漏らすだけだ。
「おかしくなりそう? おかしくなっていいよ。本当の綾斗さんを僕だけに見せて」
あとはもうよく覚えていない。とにかくめちゃくちゃに蹂躙された。でも、刺激と快感と初めての痛みに包まれるとなにもかも忘れられる。譫言のように理久の名前を呼ぶと、熱っぽい目線がオレの心を絡めとる。初めて知る多幸感が胸を支配してうっとりする。
「――綾斗ッ」
理久が抱きついてきて、唸って体を震わせる。はあはあと湿っぽい息が部屋に広がった。オレの目がカーテンの隙間から濡れる窓を捉える。もう嵐はやんでいた。
「ああ、とっくに開発しちゃってた?」
くに。理久の指先が少しだけ中に入ってきて、びくっと腰が揺れる。
「僕の声を聞きながらしたのかな? 嬉しいな」
ローションを塗り込む指がずぶずぶと何度も後孔を出入りする。それを待ち構えるようにオレの後ろの口がヒクヒクと痙攣する。だが、理久はじっくり慣らしたいようだ。何分も時間をかけて丁寧にそこをほぐしていく。
「綾斗さん」
理久がグレーのボクサーパンツを下ろすと、大きな屹立が姿を現した。自分のものとは違うそこはまるで凶器で、喉仏が上下する。
「綾斗さん」
理久がこちらの首の下に腕を回し、しっかりと肩を掴んだ。絡まる蔦のようにオレのことをぐっと抱き寄せてくれる。眼差しの温かさに目元が緩み、熱いものが込み上げる。
「理久……」
オレは震える声で理久の頬に手を伸ばした。
「オレ、理久の目線が好き。オレを見てる優しい目。……今から汚いオレを見せるけど」
すると理久は一度こちらにくちびるを押しつけて、指一本の距離で囁いてきた。
「汚くなんかないよ」
ぐっと押し当てられた理久の雄がオレをゆっくりと開いた。ローションのぬめりがずるりと中へ棒を招く。腹を押されたような苦しさに一瞬息が止まる。理久がまたも囁く。
「綾斗さんがどんなに痴態をさらしても、綾斗さんがどんなに恥じらっても、僕は全部受け止める」
苦しさに理久の広い背中に爪を立てる。だが、理久はオレの肩をぽんぽんと優しく撫でた。
「綾斗さん、ちゃんと息をして」
緊張と恐怖で息が震える。だが、理久はもう止まらなかった。ぐぐっと熱を押し込まれてパンッと腰がぶつかる。
背骨を貫く雷鳴。「ああっ」と声をあげて弓なりに仰け反った。すぐにぐちゅぐちゅと音を立てて軽く抜き差しをされ、入り口と内壁が初めての刺激に歓喜する。発熱する肉棒が内側から揺さぶってくる。
「ンッ……! あ、あ、理久、んぁ! くっ……ああ!」
「綾斗さん、僕のことを見て」
淫らな水音は次第に大きくなり、外の雨音と混ざり合う。パンパンと腰を打ち鳴らす音がリズムを刻む。それがオレの声と混ざり合い、部屋に響く。
揺れる視界の中で理久を見れば、理久も息を切らしながらこちらを見ている。汗を流し、赤い顔で、息をあげて。欲望まみれの自分すら受け止めてくれる熱っぽい視線に、過去の冷たい視線が遠ざかっていく。
「綾斗さん、かわいい。もっと声出して?」
何度も腰がぶつかって、しつこくオレの秘所を暴いてくる。
「アッ……理久っ、りくッ」
遠ざかる過去を振り切り、思わず叫んでいた。
「もっとめちゃくちゃにして……! 嫌なことは全部忘れたいんだよ!」
途端に理久がオレの両膝の裏を掴んで持ち上げた。浮いた腰に「えっ」と戸惑う。すぐにぐちゃんと最奥まで突かれて、「かはっ」と喉から息が漏れた。
「ハッ、あっ、理久ッ、ダメ!」
「奥まで入ったね。綾斗さん、頑張って偉い」
ぐぼぐぼと何度も奥を押し開かれる。嵐のようなすさまじい快感。もう声すら出てこない。
「綾斗さん、僕を見て……」
オレの足を掴み、胸に蝶を宿す理久。オレを見下ろす頬は汗に濡れ、毛先からぽたぽたと雨粒を落とす。揺れる視界にどちらが上でどちらが下なのか分からない。
「ああ、気持ちいい。綾斗さんの奥深くまで繋がってる……!」
理久の腰が再び勢いを増して、オレはそのひと突きでイってしまった。爪先がぴんと伸びる。頭の中はもう霞がかり、視界もはっきりしない。それなのに、理久は足を掴んで執拗に穿ってくる。
「理久ッ! オレ、もうイってる! イってるからぁッ!」
叫んでシーツを引っ張っても、理久は汗を流してふふと笑い声を漏らすだけだ。
「おかしくなりそう? おかしくなっていいよ。本当の綾斗さんを僕だけに見せて」
あとはもうよく覚えていない。とにかくめちゃくちゃに蹂躙された。でも、刺激と快感と初めての痛みに包まれるとなにもかも忘れられる。譫言のように理久の名前を呼ぶと、熱っぽい目線がオレの心を絡めとる。初めて知る多幸感が胸を支配してうっとりする。
「――綾斗ッ」
理久が抱きついてきて、唸って体を震わせる。はあはあと湿っぽい息が部屋に広がった。オレの目がカーテンの隙間から濡れる窓を捉える。もう嵐はやんでいた。
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