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それは聖女じゃない、性女だ
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「え?私!?」
驚く私にセレスティアは満面の笑みで頷く。
「はい。あなたの魂が持つ特質が~、勇者たちのステータスをアップするのに必要不可欠なんです~。どうか、お手伝いして頂けませんか~?もちろん、全て終わりましたら、あなたの『世界』に還して差し上げますので~」
「いや、あの、今帰して欲しいんですけど」
あまりに突飛な話で、私は引いていた。思わず後ずさりしてそう言うと、セレスティアはにっこりとしたまま首を振った。
「無理ですわ~。この空間からは私の助けが無ければ永遠に出られません~。そして私はあなたを今還すつもりがありません~」
セレスティアは変わらずのんびりとにこにこ笑っていたけど、周りでキラキラしていたエフェクトが、急に氷みたいに冷たい色合いに変わったし、吹雪のようにこっちに吹き付けて来る圧がヤバい。
「あら~いやですわ~、私としたことがはしたなく、つい、漏れてしまいました~」
いけないいけない、とセレスティアは手をちょいちょいと振って、エフェクトを元のキラキラに戻していたけど、
こ、こわ・・・、神は神でも、こいつ邪神なんじゃ?
私は急に怖くなって、じりじりとセレスティアから距離を取ると、背を向けてダッシュで白い空間を駆け出した。
「あらあら~」
後ろで呆れたような、のんびりした声が聞こえる。
セレスティアはああ言ったけど、どこかに出口があるかもしれない。
だけど走っても走っても、進んでるんだか戻ってるんだか全然分からないうえに、果てもなくて、私は疲れて茫然とその場に立ち尽くした。
すると、すぐ隣でセレスティアの笑いを含んだ声がする。
「うふふ、仕方のない人ですねぇ乃愛さんは~。言ったでしょう。私の助けがなければ出られないって~。どこまで走っても終わりはありませんよ~」
背筋がゾクッとした。全身に鳥肌が立って、絶望感が湧いて来た。
な、なんで、急にこんなことになったのよ?
普通に生きて来た筈なのに、なんで私がこんな目に・・・こんな何もない場所から永遠に出られないなんて、うそでしょ。嫌だ・・・そんなの冗談じゃない。
じっとりと嫌な汗が滲んだ手をぎゅっと握って、私はセレスティアを振り向いた。
「・・・本当に帰してくれるんですよね?」
そう言うと、セレスティアは嬉しそうに笑った。
「ええ、もちろん~。女神の約束は絶対ですから~」
ダークな一面を見てしまった以上、ますます信用できなかったけど、仕方なく、私は言った。
「じゃあ私、どんなことをすればいいんですか?」
「はい、とっても簡単な事です~。勇者たちとセックスしてくれればいいんです~」
「・・・なんて?」
聞き間違いかと思って聞き直した。けど、
「ですから~、勇者たちとセックスすればいいんですよ~。それで彼らの限界を解除して、ステータスを上げることが出来るんです~。そうですねぇ、1人につき30回くらいすればレベルマックスまでステータスを上げることができると思います~。あと、乃愛さんがイけばイくほど、早くステータスを上げられます~」
ね?簡単でしょ?とにっこり微笑むセレスティアに、私はエサを求める鯉のように口をぱくぱくさせた。
ま、ま、ま、待ってよ!?
いくらなんでも全然知らない男と、セックスって。しかも勇者「たち」って、今までの話からしたら、3人もの男とヤらなきゃいけないの!?嫌だよ、そんなの!
「そ、そ、そんな、アホな、エロマンガみたいな話ってあります!?」
やっとの思いで言葉を絞り出すと、
「乃愛さんって貞操観念がお強い方なんですか~?別にいいじゃありませんか~。もう何人もの方とセックスしてるんですから~。3人くらいなんてことはありませんよ~」
にこにこととんでもないことを言うセレスティアに、私は爆発した。
「そっ、それとこれとは、話が違います!好きな人とするのと、好きでもなんでもない奴とするのは、ぜっんぜん違います!なんてことありますっ!私はそういうのが平気で出来るタイプじゃありませんっ!」
興奮し過ぎてハァハァと肩で息をする私を見て、セレスティアは「あらあら~困りましたねぇ」と眉を下げる。
「乃愛さん、セックスは神聖な儀式なんですよ~。聖女は力を引き出すことが出来る存在で、男の力を引き出すには手っ取り早くセックスするのが一番なんです~」
「手っ取り早くってことは、手っ取り早くない方法もあるってことですよね!?そっちの方でお願いしたいんですけど!?」
藁にも縋る思いでそう叫ぶと、セレスティアは一瞬嫌そうな顔になったけど、すぐにこにこ顔に戻ると言った。
「ええ、まあ、ありますけどぉ。そっちは3年くらいパーティ組んで毎日じっくり信頼関係育んで、常に行動を共にすれば解放できますけどぉ、そこからまたステータス上げるまで何年も掛かりますしぃ、そんな長い間魔王をのさばらせておくなんて、私耐えられません~。放っておくとどんどん繁殖してコドモが増えちゃいますし~、乃愛さんだって、そんな何年もかかるのは嫌でしょう~?」
「えっ、あっ・・・」
その言葉にふいに、何かを思い出しそうになって、焦燥感が生まれた。
なんだっけ・・・何かすごく大事な存在がいたような・・・その人のために早く戻らなきゃいけないみたいな・・・でも、どうしてもそれが誰だか思い出せない。おかしい。なんで、そんな大事な人のこと、覚えてないんだろう。
私が動揺しているのを見たセレスティアはこんなことを言った。
「それに大丈夫ですわ~。セレスティニアでは乃愛さんには私の用意した体に入って頂きますので~。ベースは乃愛さんですが、私が神力で一から創り上げた傑作ですよぉ。感度もばっちり。何度でもイける官能特化のエロボディで妊娠の心配も要りません~。それに勇者たちとセックスすれば、相手のスキルも取り込めますから乃愛さん自身も強くなれます~。おまけに勇者たちも各種イケメンを取り揃えたんですよ~。自動翻訳で言葉も通じますし、ほら、これならなーんにも問題ないでしょ~?たっぷり楽しんで気持ち良くなるだけの、簡単なお仕事ですよぉ。終わればちゃーんと日本に還して差し上げますから~」
「いや、どこの風俗の勧誘だよ!?」
ね?と首を傾げるセレスティアに、思わず激しく突っ込んだけど、でも確かに日本で待ってる私の大事な誰か、のために、3年も4年も掛けてられないと思った。
それに使うのは私の体じゃなくて、セレスティアが創ったっていう体らしいし・・・あれでしょ、アバターみたいなもんでしょ?
だったら、まだマシなんじゃない?
感度ばっちりとか、何度でもイけるとかは余計なオプションだと思うし、勇者とやらがイケメンとかは・・・・・・まあ、それはいいか。脂ぎったおっさんより、イケメンの方が断然いい。
私はぎゅっと拳を握ると、言った。
「わ、分かりました・・・あっ」
大事なことを思い出して付け足す。
「あなたが創った体に入ってる間、私の体はどうなるんですか?大丈夫ですか?」
そう言うと、セレスティアのにこにこ顔が一瞬固まった。でもすぐになんでもなさそうに言う。
「乃愛さんの体は日本の乃愛さんのアパートにちゃんとありますよ~。今のあなたは、魂だけの状態です~。大丈夫、体の時間は止まった状態だし、何も心配いりません~」
それを聞いて少しホッとする。でもまだ聞いておかないといけないことがある。
「それで、その世界って魔王がいる危ない世界なんですよね?私、死んだりしませんよね?死ぬまでいかなくても痛い思いしたりとか、怖い思いしたりとか、そういうのは嫌なんですけど」
不安そうな私の様子がおかしかったのか、セレスティアはくすくすと笑った。
「大丈夫ですよ~。乃愛さんに入って頂く体は女神である私が創ったんですから~、私の世界の誰にも乃愛さんを傷付けたり殺したりすることは出来ません~。安心してお努めお願いしますね~」
「はぁ、まあ、それなら・・・」
ちょっと安心する。
「それでは~早速、一人目の勇者のところに送りますね~。勇者たちには神託として、乃愛さんのことは伝えてあります~。彼らも乃愛さんに会うのを楽しみにしてくれてますよ~。レベルマックスまでいったら、次の勇者のところに送りますから、よろしくお願いしますね~」
「へ、へぁ!?」
言い終わるとセレスティアは私の体をトンと押した。すると、唐突な浮遊感が生まれて、何もなくなった足元から私は猛烈な勢いで落ちて行った。
「ぃやあああああ!?」
だけど、落ちて行く感覚はすぐに止まって、ストン、と何かにはまったような感覚と同時に、私は自分が地面に仰向けに寝ているのに気付いた。
土と、草の匂い。鳥の鳴き声。視界に広がる青い空。
がばりと起き上がって周りを見回すと、私はどことも知れない森の中にいた。
******
読んで下さってありがとうございます!もし、面白い&続きが気になると思って頂けましたら、ブクマ&感想などお願いします!モチベ上がります(^ω^)
驚く私にセレスティアは満面の笑みで頷く。
「はい。あなたの魂が持つ特質が~、勇者たちのステータスをアップするのに必要不可欠なんです~。どうか、お手伝いして頂けませんか~?もちろん、全て終わりましたら、あなたの『世界』に還して差し上げますので~」
「いや、あの、今帰して欲しいんですけど」
あまりに突飛な話で、私は引いていた。思わず後ずさりしてそう言うと、セレスティアはにっこりとしたまま首を振った。
「無理ですわ~。この空間からは私の助けが無ければ永遠に出られません~。そして私はあなたを今還すつもりがありません~」
セレスティアは変わらずのんびりとにこにこ笑っていたけど、周りでキラキラしていたエフェクトが、急に氷みたいに冷たい色合いに変わったし、吹雪のようにこっちに吹き付けて来る圧がヤバい。
「あら~いやですわ~、私としたことがはしたなく、つい、漏れてしまいました~」
いけないいけない、とセレスティアは手をちょいちょいと振って、エフェクトを元のキラキラに戻していたけど、
こ、こわ・・・、神は神でも、こいつ邪神なんじゃ?
私は急に怖くなって、じりじりとセレスティアから距離を取ると、背を向けてダッシュで白い空間を駆け出した。
「あらあら~」
後ろで呆れたような、のんびりした声が聞こえる。
セレスティアはああ言ったけど、どこかに出口があるかもしれない。
だけど走っても走っても、進んでるんだか戻ってるんだか全然分からないうえに、果てもなくて、私は疲れて茫然とその場に立ち尽くした。
すると、すぐ隣でセレスティアの笑いを含んだ声がする。
「うふふ、仕方のない人ですねぇ乃愛さんは~。言ったでしょう。私の助けがなければ出られないって~。どこまで走っても終わりはありませんよ~」
背筋がゾクッとした。全身に鳥肌が立って、絶望感が湧いて来た。
な、なんで、急にこんなことになったのよ?
普通に生きて来た筈なのに、なんで私がこんな目に・・・こんな何もない場所から永遠に出られないなんて、うそでしょ。嫌だ・・・そんなの冗談じゃない。
じっとりと嫌な汗が滲んだ手をぎゅっと握って、私はセレスティアを振り向いた。
「・・・本当に帰してくれるんですよね?」
そう言うと、セレスティアは嬉しそうに笑った。
「ええ、もちろん~。女神の約束は絶対ですから~」
ダークな一面を見てしまった以上、ますます信用できなかったけど、仕方なく、私は言った。
「じゃあ私、どんなことをすればいいんですか?」
「はい、とっても簡単な事です~。勇者たちとセックスしてくれればいいんです~」
「・・・なんて?」
聞き間違いかと思って聞き直した。けど、
「ですから~、勇者たちとセックスすればいいんですよ~。それで彼らの限界を解除して、ステータスを上げることが出来るんです~。そうですねぇ、1人につき30回くらいすればレベルマックスまでステータスを上げることができると思います~。あと、乃愛さんがイけばイくほど、早くステータスを上げられます~」
ね?簡単でしょ?とにっこり微笑むセレスティアに、私はエサを求める鯉のように口をぱくぱくさせた。
ま、ま、ま、待ってよ!?
いくらなんでも全然知らない男と、セックスって。しかも勇者「たち」って、今までの話からしたら、3人もの男とヤらなきゃいけないの!?嫌だよ、そんなの!
「そ、そ、そんな、アホな、エロマンガみたいな話ってあります!?」
やっとの思いで言葉を絞り出すと、
「乃愛さんって貞操観念がお強い方なんですか~?別にいいじゃありませんか~。もう何人もの方とセックスしてるんですから~。3人くらいなんてことはありませんよ~」
にこにこととんでもないことを言うセレスティアに、私は爆発した。
「そっ、それとこれとは、話が違います!好きな人とするのと、好きでもなんでもない奴とするのは、ぜっんぜん違います!なんてことありますっ!私はそういうのが平気で出来るタイプじゃありませんっ!」
興奮し過ぎてハァハァと肩で息をする私を見て、セレスティアは「あらあら~困りましたねぇ」と眉を下げる。
「乃愛さん、セックスは神聖な儀式なんですよ~。聖女は力を引き出すことが出来る存在で、男の力を引き出すには手っ取り早くセックスするのが一番なんです~」
「手っ取り早くってことは、手っ取り早くない方法もあるってことですよね!?そっちの方でお願いしたいんですけど!?」
藁にも縋る思いでそう叫ぶと、セレスティアは一瞬嫌そうな顔になったけど、すぐにこにこ顔に戻ると言った。
「ええ、まあ、ありますけどぉ。そっちは3年くらいパーティ組んで毎日じっくり信頼関係育んで、常に行動を共にすれば解放できますけどぉ、そこからまたステータス上げるまで何年も掛かりますしぃ、そんな長い間魔王をのさばらせておくなんて、私耐えられません~。放っておくとどんどん繁殖してコドモが増えちゃいますし~、乃愛さんだって、そんな何年もかかるのは嫌でしょう~?」
「えっ、あっ・・・」
その言葉にふいに、何かを思い出しそうになって、焦燥感が生まれた。
なんだっけ・・・何かすごく大事な存在がいたような・・・その人のために早く戻らなきゃいけないみたいな・・・でも、どうしてもそれが誰だか思い出せない。おかしい。なんで、そんな大事な人のこと、覚えてないんだろう。
私が動揺しているのを見たセレスティアはこんなことを言った。
「それに大丈夫ですわ~。セレスティニアでは乃愛さんには私の用意した体に入って頂きますので~。ベースは乃愛さんですが、私が神力で一から創り上げた傑作ですよぉ。感度もばっちり。何度でもイける官能特化のエロボディで妊娠の心配も要りません~。それに勇者たちとセックスすれば、相手のスキルも取り込めますから乃愛さん自身も強くなれます~。おまけに勇者たちも各種イケメンを取り揃えたんですよ~。自動翻訳で言葉も通じますし、ほら、これならなーんにも問題ないでしょ~?たっぷり楽しんで気持ち良くなるだけの、簡単なお仕事ですよぉ。終わればちゃーんと日本に還して差し上げますから~」
「いや、どこの風俗の勧誘だよ!?」
ね?と首を傾げるセレスティアに、思わず激しく突っ込んだけど、でも確かに日本で待ってる私の大事な誰か、のために、3年も4年も掛けてられないと思った。
それに使うのは私の体じゃなくて、セレスティアが創ったっていう体らしいし・・・あれでしょ、アバターみたいなもんでしょ?
だったら、まだマシなんじゃない?
感度ばっちりとか、何度でもイけるとかは余計なオプションだと思うし、勇者とやらがイケメンとかは・・・・・・まあ、それはいいか。脂ぎったおっさんより、イケメンの方が断然いい。
私はぎゅっと拳を握ると、言った。
「わ、分かりました・・・あっ」
大事なことを思い出して付け足す。
「あなたが創った体に入ってる間、私の体はどうなるんですか?大丈夫ですか?」
そう言うと、セレスティアのにこにこ顔が一瞬固まった。でもすぐになんでもなさそうに言う。
「乃愛さんの体は日本の乃愛さんのアパートにちゃんとありますよ~。今のあなたは、魂だけの状態です~。大丈夫、体の時間は止まった状態だし、何も心配いりません~」
それを聞いて少しホッとする。でもまだ聞いておかないといけないことがある。
「それで、その世界って魔王がいる危ない世界なんですよね?私、死んだりしませんよね?死ぬまでいかなくても痛い思いしたりとか、怖い思いしたりとか、そういうのは嫌なんですけど」
不安そうな私の様子がおかしかったのか、セレスティアはくすくすと笑った。
「大丈夫ですよ~。乃愛さんに入って頂く体は女神である私が創ったんですから~、私の世界の誰にも乃愛さんを傷付けたり殺したりすることは出来ません~。安心してお努めお願いしますね~」
「はぁ、まあ、それなら・・・」
ちょっと安心する。
「それでは~早速、一人目の勇者のところに送りますね~。勇者たちには神託として、乃愛さんのことは伝えてあります~。彼らも乃愛さんに会うのを楽しみにしてくれてますよ~。レベルマックスまでいったら、次の勇者のところに送りますから、よろしくお願いしますね~」
「へ、へぁ!?」
言い終わるとセレスティアは私の体をトンと押した。すると、唐突な浮遊感が生まれて、何もなくなった足元から私は猛烈な勢いで落ちて行った。
「ぃやあああああ!?」
だけど、落ちて行く感覚はすぐに止まって、ストン、と何かにはまったような感覚と同時に、私は自分が地面に仰向けに寝ているのに気付いた。
土と、草の匂い。鳥の鳴き声。視界に広がる青い空。
がばりと起き上がって周りを見回すと、私はどことも知れない森の中にいた。
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