97 / 154
第四章 試練と成長【ダンジョン探索編】
第06話 腹の見せ合い
しおりを挟む
コウヘイがスキルの説明をしたことで、どうしていつもエルサが付き添うかのようにコウヘイにべったりなのか、その理由をエヴァがようやく理解した。
先程のイルマの喘ぎ声のような絶叫に引き気味であったエヴァは、
「どんだけいいのかしら」
と、幸せそうなイルマの表情を見て、興味を抱き始めた――――
「ね、ねえ……」
「おっ、今度は何が知りたい?」
エヴァが質問してくれそうな雰囲気だったため、そう促したけど、違った。
「あ、あたしにもちょっと試してみてよ」
「え!」
「何でそんな嫌そうなのよ!」
そんなつもりはなかったけど、表情に出ていたのかもしれない。
てか、エヴァは魔力量が少ないため、そんなことできる訳がなかった。
「嫌じゃないけど、エヴァは魔力量が少ないしさ。それに急にどうしたのさ」
「いや、どんな感じか……興味あるっていうか……」
理由を聞いたら急にモジモジし始めた。
しかも、唾を呑み込むような音が聞こえ、エヴァの瞳がランランとしているようにも見えた。
「あー、じゃあ、帰ってからね。今はダンジョンの中だし……」
「そ、そうよね。わかったわ」
尤もらしい理由を述べると、それに納得したのか引き下がってくれたけど、あからさまに肩を落として残念そうにしていた。
僕は、どう対応していいかわからなくなり、取り合えず他に聞きたいことが無いか尋ねた。
「他に聞きたいこと?」
「うん」
「それじゃあ、そうね……あれかしら。さっきのエンチャント魔法は何? 聞いたことないんだけど」
戦闘時のことでも思い出しているのか、少しが間があった。
「ああ、あれか……実は適当なんだよね」
本当のことなので、僕はそうとしか言えなかった。
決して誤魔化すつもりはないけど、笑ってしまう。
「高電圧大電流は、僕が居た元の世界の言葉で、電撃魔法系統なんだよ」
「へえー、勇者様の世界の魔法なんだ。通りで凄い威力だったのね」
「まあね……」
今度は、笑って誤魔化した。
だって、地球に魔法はないし、科学と言ってものこのファンタズムに科学が無いから説明のしようがない。
一応、魔道具といわれる家電製品みたいなもはあるけど、燃料は魔力や魔石であり、それは魔導学といわれている分野だ。
根本が違いすぎて比較できるものではない。
説明しきれなかった僕は、誤魔化す意味で無詠唱に言及することにした。
あれほどイルマやミラから慎重にと言われていたのに、気が緩んでいたというよりも、エヴァになら話してもいいかなと思った。
それでも、それが安易な発想だった。
「あとは、あれかな?」
「まだあるの!」
「何? もうお腹いっぱい?」
驚いた表情をしたエヴァに僕は、そう茶化してみる。
「そんなことは無いけど、本当に元々話すつもりだったの? コウヘイのスキルだけでも秘匿性が高いのに……てか、よく勇者パーティーを抜けられたわね?」
エヴァの表情は、呆れているというよりも、何かを期待するように右の口角が上がっていた。
「まあ、それには色々あるんだよ。それは、大した問題じゃないからまた今度ね」
「残念。それなら仕方がないわね。話す気になったら教えてちょうだい」
残念と言いつつもエヴァの表情は全くそうには見えず、あっさりと引いてくれた。
てっきり、もっと突っ込まれるんじゃないかと冷や冷やしたけど、追放された話をしたくない僕にとってそれは助かった。
これ幸いにと僕は、そのまま話を続けることにした。
「まだあると言っても、これが最後なんだけど、これはエヴァにも関係する話になるかな」
僕は含みを持たせて、一度間を置く。
エヴァは、待ちきれない様子で、「それでそれで」と、僕を催促してくる。
「それは、魔法の三大原則は嘘で、魔法はイメージ次第で何でも発動するし、無詠唱魔法だって可能だよ」
どうだ、驚いたか! という風に僕は満面の笑みで言い切った。
しかし、エヴァの表情からは一切の感情も読み取れなかった。
そう、真顔であった。
「はっ、何を言い出すかと思えば何を言っているのかしら。そんなはずはないじゃない。コウヘイは神を冒涜する気なの!」
「え?」
怒ったようにいつもより低い声で、ギロッと僕を睨んだ。
「いいこと! 魔法の三大原則は、創造神デミウルゴス様の教えなのよ! それを否定するなんて、コウヘイは何様のつもりかしら!」
「あ、いや、そんなつもりは毛頭ございません、はい……」
エヴァの激昂ぶりに、つい僕は気圧されてしまった。
正直、内心パニック状態である。
確かに無詠唱のことをエルサに説明したとき、当初は信じてもらえなかったけど、エヴァみたいに神様の名前を出してまで怒るようなことはなかった。
イルマ然り、ラルフさんやアリエッタさんは、全く怒ることはなかった。
もしかして、敬虔なデミウルゴス神教徒なのだろうか。
などと、僕が思考の渦に苛まれているとエヴァが、
「それにね。あたしは、こう見えてもバステウス連邦魔法学院の生徒だったのよ」
と、何の繋がりがあるのかわからない説明を続けた。
ただ、エヴァが魔法を学んでいたのは驚いた。
エヴァ曰く、魔力が非常に少ないため身体強化魔法でもギリギリだと。
でも、さっき魔法らしきものでオーガの背後を取っていたから、魔法を学んでいたことは本当なのだろう。
それなら、その認識を改めさせないといけない、と僕は思った。
これは口で言うより、実践した方が早いだろう。
デミウルゴス神教徒であるならば、猶更だった。
「まあ、ふつうは信じられないよね。じゃあ、エヴァ見ててね」
僕はそう言って右手を壁の松明の方へかざした。
「風よ!」
その瞬間、僕の右手からウィンドが放たれ、空気の塊が松明の炎を消し飛ばした。
「ほらね」
「はは……嘘でしょ! 何よそれ、本当に……」
エヴァは信じられないという表情をしながらも、目の前の現象を目の当たりにしたら信じざるを得ないだろう。
「じゃ、じゃあさっきミラちゃんがファイアボルトを連射していたのもそうなの? 高位の魔法士は速詠唱ができるからその類かと思っていたのだけれど……」
「そうだね。速詠唱が何か知らないけど、ミラも無詠唱ができるよ」
「嘘でしょ!」
これでもかというほど目を見開いたエヴァは、未だエルサの膝の上に頭を預けているミラに視線を向けていた。
ミラは、穴が開くほど見つめられ気恥ずかしそうに頬を染めて微笑んでいる。
「そもそも、ミラは見習い魔法士なんだから、高位の魔法士な訳ないしさ」
「あ、確かに……そ、そうよね……」
苦笑しながらエヴァが言った矛盾点を指摘すると、頭が追い付かない様子ながらも納得していた。
僕からしたら、見習い魔法士なのに無詠唱で魔法を行使できることの方が矛盾しているけど、この際はどうでもいい。
見習い魔法士というのも、あくまでも僕たちがエヴァに対して説明するために考えた設定なのだから。
「それならわたしだって無詠唱できるよ」
「え?」
今度は、僕が驚く番だった。
今まで一切話に入ってこなかったエルサが口を挟んできた。
しかも、詠唱の簡略化には成功していたけど、これまで無詠唱を使えた試しが無かったはずなのだ。
「へへーん、コウヘイ、驚いたでしょ?」
「うん、凄いよ! でもそれは何の魔法? さっき使ってた?」
アースバンドリング然り、ファイアボルトのときは、確かに呪文を詠唱しているのが聞こえてきた。
「実はね。オーガにサンダーアローを三連撃したの。だから貫通できたんだと思うんだよね」
エルサはドヤ顔で、「ねー凄いでしょ」と、ニシシと笑って笑顔を向けてきた。
「はあー、参ったわこれは」
エヴァは、唐突に笑い出した。
「うん、コウヘイ、参ったわ」
再びそう言って、ひとしきり頷いたりしている。
「何に参ったのさ?」
「いやー、あたし決めたよ」
「だから何を!」
僕が聞き返してもエヴァは、壊れたおもちゃのようにひとしきり頷くだけで、僕には訳がわからなかった。
もしかして信じてくれたのだろうか?
論より証拠ということわざがあるように、いくら何でもそれを否定できないと理解してくれたのだろう。
口調は軽いけど、案外聡明な女性だったりする。
信じてもらえた様子に僕がホッと胸を撫でおろしたのも束の間、今度は僕たちが面を食らう番だった。
――――エヴァが打ち明けた衝撃の事実に、コウヘイたちは驚愕した。
ただ、エヴァのソプラノの高音のような透き通った声と満足そうに顔をほころばせたのが印象的だった。
「あたしの秘密、教えてあげるわ……いいえ、わたくしは、エヴァ・フォン・サルターニ。バステウス連邦王国元サルターニ辺境伯の長女ですの。コウヘイさま、これからもどうぞよろしくお願いいたしますわ」
先程のイルマの喘ぎ声のような絶叫に引き気味であったエヴァは、
「どんだけいいのかしら」
と、幸せそうなイルマの表情を見て、興味を抱き始めた――――
「ね、ねえ……」
「おっ、今度は何が知りたい?」
エヴァが質問してくれそうな雰囲気だったため、そう促したけど、違った。
「あ、あたしにもちょっと試してみてよ」
「え!」
「何でそんな嫌そうなのよ!」
そんなつもりはなかったけど、表情に出ていたのかもしれない。
てか、エヴァは魔力量が少ないため、そんなことできる訳がなかった。
「嫌じゃないけど、エヴァは魔力量が少ないしさ。それに急にどうしたのさ」
「いや、どんな感じか……興味あるっていうか……」
理由を聞いたら急にモジモジし始めた。
しかも、唾を呑み込むような音が聞こえ、エヴァの瞳がランランとしているようにも見えた。
「あー、じゃあ、帰ってからね。今はダンジョンの中だし……」
「そ、そうよね。わかったわ」
尤もらしい理由を述べると、それに納得したのか引き下がってくれたけど、あからさまに肩を落として残念そうにしていた。
僕は、どう対応していいかわからなくなり、取り合えず他に聞きたいことが無いか尋ねた。
「他に聞きたいこと?」
「うん」
「それじゃあ、そうね……あれかしら。さっきのエンチャント魔法は何? 聞いたことないんだけど」
戦闘時のことでも思い出しているのか、少しが間があった。
「ああ、あれか……実は適当なんだよね」
本当のことなので、僕はそうとしか言えなかった。
決して誤魔化すつもりはないけど、笑ってしまう。
「高電圧大電流は、僕が居た元の世界の言葉で、電撃魔法系統なんだよ」
「へえー、勇者様の世界の魔法なんだ。通りで凄い威力だったのね」
「まあね……」
今度は、笑って誤魔化した。
だって、地球に魔法はないし、科学と言ってものこのファンタズムに科学が無いから説明のしようがない。
一応、魔道具といわれる家電製品みたいなもはあるけど、燃料は魔力や魔石であり、それは魔導学といわれている分野だ。
根本が違いすぎて比較できるものではない。
説明しきれなかった僕は、誤魔化す意味で無詠唱に言及することにした。
あれほどイルマやミラから慎重にと言われていたのに、気が緩んでいたというよりも、エヴァになら話してもいいかなと思った。
それでも、それが安易な発想だった。
「あとは、あれかな?」
「まだあるの!」
「何? もうお腹いっぱい?」
驚いた表情をしたエヴァに僕は、そう茶化してみる。
「そんなことは無いけど、本当に元々話すつもりだったの? コウヘイのスキルだけでも秘匿性が高いのに……てか、よく勇者パーティーを抜けられたわね?」
エヴァの表情は、呆れているというよりも、何かを期待するように右の口角が上がっていた。
「まあ、それには色々あるんだよ。それは、大した問題じゃないからまた今度ね」
「残念。それなら仕方がないわね。話す気になったら教えてちょうだい」
残念と言いつつもエヴァの表情は全くそうには見えず、あっさりと引いてくれた。
てっきり、もっと突っ込まれるんじゃないかと冷や冷やしたけど、追放された話をしたくない僕にとってそれは助かった。
これ幸いにと僕は、そのまま話を続けることにした。
「まだあると言っても、これが最後なんだけど、これはエヴァにも関係する話になるかな」
僕は含みを持たせて、一度間を置く。
エヴァは、待ちきれない様子で、「それでそれで」と、僕を催促してくる。
「それは、魔法の三大原則は嘘で、魔法はイメージ次第で何でも発動するし、無詠唱魔法だって可能だよ」
どうだ、驚いたか! という風に僕は満面の笑みで言い切った。
しかし、エヴァの表情からは一切の感情も読み取れなかった。
そう、真顔であった。
「はっ、何を言い出すかと思えば何を言っているのかしら。そんなはずはないじゃない。コウヘイは神を冒涜する気なの!」
「え?」
怒ったようにいつもより低い声で、ギロッと僕を睨んだ。
「いいこと! 魔法の三大原則は、創造神デミウルゴス様の教えなのよ! それを否定するなんて、コウヘイは何様のつもりかしら!」
「あ、いや、そんなつもりは毛頭ございません、はい……」
エヴァの激昂ぶりに、つい僕は気圧されてしまった。
正直、内心パニック状態である。
確かに無詠唱のことをエルサに説明したとき、当初は信じてもらえなかったけど、エヴァみたいに神様の名前を出してまで怒るようなことはなかった。
イルマ然り、ラルフさんやアリエッタさんは、全く怒ることはなかった。
もしかして、敬虔なデミウルゴス神教徒なのだろうか。
などと、僕が思考の渦に苛まれているとエヴァが、
「それにね。あたしは、こう見えてもバステウス連邦魔法学院の生徒だったのよ」
と、何の繋がりがあるのかわからない説明を続けた。
ただ、エヴァが魔法を学んでいたのは驚いた。
エヴァ曰く、魔力が非常に少ないため身体強化魔法でもギリギリだと。
でも、さっき魔法らしきものでオーガの背後を取っていたから、魔法を学んでいたことは本当なのだろう。
それなら、その認識を改めさせないといけない、と僕は思った。
これは口で言うより、実践した方が早いだろう。
デミウルゴス神教徒であるならば、猶更だった。
「まあ、ふつうは信じられないよね。じゃあ、エヴァ見ててね」
僕はそう言って右手を壁の松明の方へかざした。
「風よ!」
その瞬間、僕の右手からウィンドが放たれ、空気の塊が松明の炎を消し飛ばした。
「ほらね」
「はは……嘘でしょ! 何よそれ、本当に……」
エヴァは信じられないという表情をしながらも、目の前の現象を目の当たりにしたら信じざるを得ないだろう。
「じゃ、じゃあさっきミラちゃんがファイアボルトを連射していたのもそうなの? 高位の魔法士は速詠唱ができるからその類かと思っていたのだけれど……」
「そうだね。速詠唱が何か知らないけど、ミラも無詠唱ができるよ」
「嘘でしょ!」
これでもかというほど目を見開いたエヴァは、未だエルサの膝の上に頭を預けているミラに視線を向けていた。
ミラは、穴が開くほど見つめられ気恥ずかしそうに頬を染めて微笑んでいる。
「そもそも、ミラは見習い魔法士なんだから、高位の魔法士な訳ないしさ」
「あ、確かに……そ、そうよね……」
苦笑しながらエヴァが言った矛盾点を指摘すると、頭が追い付かない様子ながらも納得していた。
僕からしたら、見習い魔法士なのに無詠唱で魔法を行使できることの方が矛盾しているけど、この際はどうでもいい。
見習い魔法士というのも、あくまでも僕たちがエヴァに対して説明するために考えた設定なのだから。
「それならわたしだって無詠唱できるよ」
「え?」
今度は、僕が驚く番だった。
今まで一切話に入ってこなかったエルサが口を挟んできた。
しかも、詠唱の簡略化には成功していたけど、これまで無詠唱を使えた試しが無かったはずなのだ。
「へへーん、コウヘイ、驚いたでしょ?」
「うん、凄いよ! でもそれは何の魔法? さっき使ってた?」
アースバンドリング然り、ファイアボルトのときは、確かに呪文を詠唱しているのが聞こえてきた。
「実はね。オーガにサンダーアローを三連撃したの。だから貫通できたんだと思うんだよね」
エルサはドヤ顔で、「ねー凄いでしょ」と、ニシシと笑って笑顔を向けてきた。
「はあー、参ったわこれは」
エヴァは、唐突に笑い出した。
「うん、コウヘイ、参ったわ」
再びそう言って、ひとしきり頷いたりしている。
「何に参ったのさ?」
「いやー、あたし決めたよ」
「だから何を!」
僕が聞き返してもエヴァは、壊れたおもちゃのようにひとしきり頷くだけで、僕には訳がわからなかった。
もしかして信じてくれたのだろうか?
論より証拠ということわざがあるように、いくら何でもそれを否定できないと理解してくれたのだろう。
口調は軽いけど、案外聡明な女性だったりする。
信じてもらえた様子に僕がホッと胸を撫でおろしたのも束の間、今度は僕たちが面を食らう番だった。
――――エヴァが打ち明けた衝撃の事実に、コウヘイたちは驚愕した。
ただ、エヴァのソプラノの高音のような透き通った声と満足そうに顔をほころばせたのが印象的だった。
「あたしの秘密、教えてあげるわ……いいえ、わたくしは、エヴァ・フォン・サルターニ。バステウス連邦王国元サルターニ辺境伯の長女ですの。コウヘイさま、これからもどうぞよろしくお願いいたしますわ」
0
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
【アイテム分解】しかできないと追放された僕、実は物質の概念を書き換える最強スキルホルダーだった
黒崎隼人
ファンタジー
貴族の次男アッシュは、ゴミを素材に戻すだけのハズレスキル【アイテム分解】を授かり、家と国から追放される。しかし、そのスキルの本質は、物質や魔法、果ては世界の理すら書き換える神の力【概念再構築】だった!
辺境で出会った、心優しき元女騎士エルフや、好奇心旺盛な天才獣人少女。過去に傷を持つ彼女たちと共に、アッシュは忘れられた土地を理想の楽園へと創り変えていく。
一方、アッシュを追放した王国は謎の厄災に蝕まれ、滅亡の危機に瀕していた。彼を見捨てた幼馴染の聖女が助けを求めてきた時、アッシュが下す決断とは――。
追放から始まる、爽快な逆転建国ファンタジー、ここに開幕!
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる