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ばーか
しおりを挟む「アストロと
結婚するんだ。」
友人のココアは笑顔でそう言った。
「ふえ?!」
私、ノイリは
手に持っていたグラスを
カチャンと落とした。
「アストロって、
あの、
私の元婚約者のアストロ?」
思わず、聞き返した。
「そうっ。」
そんな、
元気いっぱいうなずかれても、、、。
婚約者アストロが
私と婚約破棄する理由は
他に好きな人ができたから、
だったはず。
ちなみに婚約破棄したのは
3ヶ月前である。
「えっと、、
ちなみにココアは
アストロといつから
付き合ってた、の?」
ココアは
頬をぽりぽり掻いて
答えた。
「1年くらい前、かな。」
もろかぶりじゃんかー。
ココア、
私がアストロと婚約してること
知ってたよねー?
「とにかく、
来週結婚式するから、
きてね!」
そう言ってココアは、
カフェから去っていった。
私は飲みかけのコーヒーを
ぼんやり眺める。
そっか、
ココアが私の婚約者を奪ったのか。
心の中が
どす黒い気持ちでいっぱいになる。
そしてじゃあ、
今私はーーー?
一週間後の土曜日。
私はアストロと会う約束をしていた。
ココアとアストロの結婚式前日だ。
もう、浮気相手とは別れた、
やっぱりノイリが好きだ。
どうしてもやり直したいーー。
婚約破棄の後、
アストロは土下座をして、
私に頼み込んだ。
あぁ、馬鹿ね。
あんな男の言葉、
信じた私が馬鹿だったわ。
私も、貴方もね。
ココア。
私は来週、
アストロと会う日に思いをめぐらせる。
貴方も最強の馬鹿よ、アストロ。
今に見てなさい。
--------------------------------------
あぁ、
やっぱりノイリは最高だ。
そんなことを思いながら、
俺、
アストロは布団から起き上がった。
まぁ、
俺はこれから
ココアと結婚するわけだけど。
女って、
ほんと馬鹿。
そんなことを考えながら、
俺は髪を整えるため、
洗面台に向かう。
鏡を見て、
俺は驚愕した。
「くそっっ。
ふざけやがって!!!」
そこに写っていたのは、
全身に赤い文字で
俺は浮気男です、
と書かれた
俺だった。
必死で水で文字を落とそうとするも、
消えない。
この文字は、
魔法文字だ。
そうだ、ノイリのやつ、
魔法を使えるんだった、、
「畜生!!!」
俺は消えない文字を擦って、
もう一度叫んだ。
------------------------------------
「結婚式、
はじまらないね。」
「そうねぇ。」
私、ノイリは、
笑いを必死でこらえて、
答えた。
あの文字は消えないわよ。
少なくとも今日のうちはね。
きっと、今頃
アストロは私を探し回ってるんでしょう。
残念。
見つけたところで、
私は
貴方の結婚式の会場にいるわ。
どうやって私を
問い詰めるって言うの?
その時、
「お前!!
よくもっ。」
会場に、
全身を布で覆ったアストロが
入ってきた。
「ばーか。」
私は言ってやった。
「私を馬鹿にするから、
こんな目に合うのよ。」
「早く、
この文字を消せ!!」
嫌だね。
激怒するアストロを横目に、
私は優雅にクッキーを食べた。
大衆の面前で、
叫んで見なさいよ。
結婚式の前日に
他の女と寝てたってね。
「あんたは紛れもなく
浮気男よ。
これにこりて
女を馬鹿にするのをやめたら??」
結局、
結婚式は台無しになり、
アストロと
ココアの結婚も
破断になりましたとさ。
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