不思議なハートの力

ひろの助

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第1章。「魔界への入口」

2、春のはじまり②

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--春のはじまり②--

--放課後(待ち合わせ)--


とりあえず、授業も終わりその放課後。
真菜美の親友のともちゃん。
朋ちゃんもサッカー好き、で、モテ系に弱い。
「朋ちん、サッカー見にいかん?わちきのにぃーとこ。
 大阪大会近いし。」
真菜美は、兄のサッカーの練習を見に行こうと誘う。
「うふ 天王寺までぇ~行くの?
 どうしょうかなぁ~ なんてね」
朋子は、ふざけて見せた。
真菜美のにぃー(比呂)は、高校三年生、サッカー部の副キャプテン、キーパーである。
天王寺の一駅向こうの昭和町の学校に通ってる。
真菜美が好きなのは、キャプテンでフォワードの裕也君です。
「マナ、OKだよ」
朋子は、こころよく返事した。
真菜美たちには、問題がある。朋子の母の追及をどう交わすかである。
「じゃぁ いつものアリバイ工作で」
アリバイ工作とは、朋の母は厳しいので、遠出をするとき真菜美ん家で勉強していることにしている。真菜美の母も了承済みなのだ。
「ママには、朋ちゃんが家で勉強してることにしてと言っとく。
 ジャー、我孫子道の駅で」
「あ!行くのチャリンコ?」(チャリンコとは自転車のこと)
「チンチン電車だよ」(チンチン電車とは路面を走る電車なのだ!)
「じゃー」
真菜美と朋子は分かれた。

--放課後(後半1)--

夕方3時50分
チン電「我孫子道」の駅。
真菜美は駅のフォームのベンチに座っていた。木のベンチ。なんか田舎みたいな所のある大阪、懐かしい木の匂い。
「朋まだ来ていない。OK」
真菜美は人を待たすのがいやだった。親がそうだからかもしれない。
(暖かくなってきた。にぃーサッカーの練習頑張ってるかなぁ、あ!4時10分過ぎ  あはは 朋のパタ~ンかなぁ おめかししてるなぁ)
真菜美は人が遅れてくるのは気に成らなかった。オットリしている?のんきなところがある真菜美である。
「お待たぁ~朋ちゃん参上」
朋子が陽気に現れた。
「待ったよ、あはは でも、電車チョウド来た」
真菜美も明るく返事する。
朋は、正確と言えば正確で、電車には間に合うのである。
真菜美は、威勢いせいがいい。
「では、出発ぁつ~う」
二人は電車に乗り込んだ。お日さまが暖かい。春は希望であふれている。
「ぴぃ~ぃ」出発進行。
ガタ~ン ガタ~ン
電車はゆっくり進み出した。人生も運命も……
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