14 / 56
第Ⅱ章。「初めての願い」
6、夢の中の戦い①
しおりを挟む
----夢の中の戦い①----
真菜美は気を失った。裕也は、意識が戻り足首の捻挫も回復していった。
しかし、意識が戻るとき真菜美の「用心して 試合まで姿を見せないで」という声が聞こえた。
確かに聞こえた。それを信じ練習には顔を見せなかった。
真菜美は裕也と入れ替わりに入院している。
比呂も真菜美のお父さん、母さん、朋子も心配したが、医者は原因不明と言うばかり、
とうとう成昇高校との試合の日が来る。
----時は、真菜美が意識を失ってからに戻る----
「暗い熱い苦しい」
「でも 燃えがるものがある」
「足首が痛い」
うなされて声が漏れる。真菜美は、暗闇の中さ迷っていた。
(裕也さんのため それだけ お願い)
---二日目---
まだまだ、真菜美は苦しんでいる。
---三日目---
(うぅ 少し苦しい けど 意識がはっきりしてきた)
「裕也さん…」
真菜美は、一心に裕也の無事だけを祈った。
---四日目---
夢の中、レイナの声がする。
「さすがです。真菜美さん。呪いを克服しました。
でも 裕也さんの試合が終わるまで寝ていましょう」
「すぅー すぅー」
真菜美の寝息が聞こえる。安らかなようである。
---試合当日---
「真菜美さん 気分は どうです?」
レイナは、真菜美の心に話しかける。
「夢の中?目は開かないけど。意識は、はっきりしています。
グラウンドが見える。
これは、現実?
試合が始まる合図(ピィー)」
真菜美は、レイナに答えた。
「少しエネルギーを頂きますね。
裕也さんとは精神でつながっていますょ…
安心してください」
レイナは、裕也と真菜美の精神を繋いだ。
試合は始まった。
「エースいてるじゃねいか」
天地は、相手チームに裕也がいていることに驚いてる様子である。
前半戦、中盤対決、両者引かない、天地は、宮の城(裕也の高校)のディフェンスを交わして行く。ふわふわと。しかし、裕也は完ぺきにマークしていた。
どんどんファイトが涌(わ)いてくる。
(いけいけ 裕也!そこ突け!右!左!)真菜美は、必死で応援する。
天地も裕也のマーク、アタックは交わせなかった。
別のフォワードにシュートされるも比呂がガッチリ押さえた。
天地がサイドを突き、ゴール中央にボールがあがる。「低い」。
宮の城のディフェンスがボールをクリアしにかかる。(変化した)
寸前、比呂はボールを弾く。(コーナーキックか)
天地は、コーナーキックを他の選手に任しゴール正面中央に陣取った。
コーナーキックが上がる。(天地どんぴしゃ)比呂がマークしている。
飛び出し、ボールを抱こうとしたとき、天地の頭がボール。
いや、比呂の顎めがけて飛ぶ。
比呂は決死で背中を反らせよけた。(ふぅ)
(ラフプレーか 危なかった)
比呂は、安堵した。しかし、前半は防戦一方であった。
「前半戦終了!」
試合は、両校まだ得点はない。
真菜美は気を失った。裕也は、意識が戻り足首の捻挫も回復していった。
しかし、意識が戻るとき真菜美の「用心して 試合まで姿を見せないで」という声が聞こえた。
確かに聞こえた。それを信じ練習には顔を見せなかった。
真菜美は裕也と入れ替わりに入院している。
比呂も真菜美のお父さん、母さん、朋子も心配したが、医者は原因不明と言うばかり、
とうとう成昇高校との試合の日が来る。
----時は、真菜美が意識を失ってからに戻る----
「暗い熱い苦しい」
「でも 燃えがるものがある」
「足首が痛い」
うなされて声が漏れる。真菜美は、暗闇の中さ迷っていた。
(裕也さんのため それだけ お願い)
---二日目---
まだまだ、真菜美は苦しんでいる。
---三日目---
(うぅ 少し苦しい けど 意識がはっきりしてきた)
「裕也さん…」
真菜美は、一心に裕也の無事だけを祈った。
---四日目---
夢の中、レイナの声がする。
「さすがです。真菜美さん。呪いを克服しました。
でも 裕也さんの試合が終わるまで寝ていましょう」
「すぅー すぅー」
真菜美の寝息が聞こえる。安らかなようである。
---試合当日---
「真菜美さん 気分は どうです?」
レイナは、真菜美の心に話しかける。
「夢の中?目は開かないけど。意識は、はっきりしています。
グラウンドが見える。
これは、現実?
試合が始まる合図(ピィー)」
真菜美は、レイナに答えた。
「少しエネルギーを頂きますね。
裕也さんとは精神でつながっていますょ…
安心してください」
レイナは、裕也と真菜美の精神を繋いだ。
試合は始まった。
「エースいてるじゃねいか」
天地は、相手チームに裕也がいていることに驚いてる様子である。
前半戦、中盤対決、両者引かない、天地は、宮の城(裕也の高校)のディフェンスを交わして行く。ふわふわと。しかし、裕也は完ぺきにマークしていた。
どんどんファイトが涌(わ)いてくる。
(いけいけ 裕也!そこ突け!右!左!)真菜美は、必死で応援する。
天地も裕也のマーク、アタックは交わせなかった。
別のフォワードにシュートされるも比呂がガッチリ押さえた。
天地がサイドを突き、ゴール中央にボールがあがる。「低い」。
宮の城のディフェンスがボールをクリアしにかかる。(変化した)
寸前、比呂はボールを弾く。(コーナーキックか)
天地は、コーナーキックを他の選手に任しゴール正面中央に陣取った。
コーナーキックが上がる。(天地どんぴしゃ)比呂がマークしている。
飛び出し、ボールを抱こうとしたとき、天地の頭がボール。
いや、比呂の顎めがけて飛ぶ。
比呂は決死で背中を反らせよけた。(ふぅ)
(ラフプレーか 危なかった)
比呂は、安堵した。しかし、前半は防戦一方であった。
「前半戦終了!」
試合は、両校まだ得点はない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる