不思議なハートの力

ひろの助

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第Ⅱ章。「初めての願い」

6、夢の中の戦い①

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----夢の中の戦い①----
真菜美は気を失った。裕也は、意識が戻り足首の捻挫ねんざも回復していった。
しかし、意識が戻るとき真菜美の「用心して 試合まで姿を見せないで」という声が聞こえた。
確かに聞こえた。それを信じ練習には顔を見せなかった。
真菜美は裕也と入れ替わりに入院している。
比呂も真菜美のお父さん、母さん、朋子も心配したが、医者は原因不明と言うばかり、
とうとう成昇高校との試合の日が来る。

----時は、真菜美が意識を失ってからに戻る----
「暗い熱い苦しい」
「でも 燃えがるものがある」
「足首が痛い」
うなされて声が漏れる。真菜美は、暗闇の中さ迷っていた。
(裕也さんのため それだけ お願い)

---二日目---
まだまだ、真菜美は苦しんでいる。

---三日目---
(うぅ 少し苦しい けど 意識がはっきりしてきた)
「裕也さん…」
真菜美は、一心に裕也の無事だけを祈った。

---四日目---
夢の中、レイナの声がする。
「さすがです。真菜美さん。呪いを克服こくふくしました。
 でも 裕也さんの試合が終わるまで寝ていましょう」

「すぅー すぅー」
真菜美の寝息が聞こえる。安らかなようである。

---試合当日---
「真菜美さん 気分は どうです?」
レイナは、真菜美の心に話しかける。
「夢の中?目は開かないけど。意識は、はっきりしています。
 グラウンドが見える。
 これは、現実?
 試合が始まる合図(ピィー)」
真菜美は、レイナに答えた。

「少しエネルギーを頂きますね。
 裕也さんとは精神でつながっていますょ…
 安心してください」
レイナは、裕也と真菜美の精神を繋いだ。

試合は始まった。
「エースいてるじゃねいか」
天地は、相手チームに裕也がいていることに驚いてる様子である。

前半戦、中盤対決、両者引かない、天地は、宮の城みやのしろ(裕也の高校)のディフェンスを交わして行く。ふわふわと。しかし、裕也は完ぺきにマークしていた。
どんどんファイトが涌(わ)いてくる。
(いけいけ 裕也!そこ突け!右!左!)真菜美は、必死で応援する。

天地も裕也のマーク、アタックは交わせなかった。
別のフォワードにシュートされるも比呂がガッチリ押さえた。

天地がサイドを突き、ゴール中央にボールがあがる。「低い」。
宮の城のディフェンスがボールをクリアしにかかる。(変化した)
寸前、比呂はボールを弾く。(コーナーキックか)

天地は、コーナーキックを他の選手に任しゴール正面中央に陣取った。
コーナーキックが上がる。(天地どんぴしゃ)比呂がマークしている。
飛び出し、ボールを抱こうとしたとき、天地の頭がボール。
いや、比呂のあごめがけて飛ぶ。
比呂は決死けっしで背中をらせよけた。(ふぅ)
(ラフプレーか 危なかった)
比呂は、安堵あんどした。しかし、前半は防戦一方であった。

「前半戦終了!」
試合は、両校まだ得点はない。

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