闇と光の慈愛のコントラスト

ひろの助

文字の大きさ
20 / 54
第Ⅱ章。「箱舟(ノウ)」

16、対決①②

しおりを挟む
 --対決①--
アクデシアは、イリノイスとの最初の出会いを思い出す。

宇宙は、混沌としていた。
アクデシアは、南の宇宙の闇であった。

東には、天の国があり、
そこには、神と仏の家族が住んでいた。
北には、魔物が住んでいる。

その神の一人、イリノイスは、自分の国が欲しかった。
南の宇宙。そこは資源にあふれていた。
イリノイスは、宇宙を一握りギュット握れしめた。
宇宙は、凝縮されいく、闇は更に集まる。やがて、白い光の球となり、更に小さな粒になり爆発する。

銀河の誕生である。

時間は、早回しに進む。

太陽が出来た。
イリノイスは、太陽を一飲ひとのみし、
一体と成った。

やがて、大地、地球が誕生した。

イリノイスは、東にある12の星を置いた。

そこ、大地に一人の老人がいた。
アクデシアである。

 --対決②--

荒れる大地。
アース。
水は、荒れ狂い。
岩がむき出ている。
その上に老人が一人立っている。
アクデシア。
前から、老人は居たのか?

イリノイスは、その老人、アクデシアの前に降り立った。

「私が創造主だ。
 お前は、何をしている?」

アクデシアは、当然ごとく答える。
「私は見てのとおり老人さ」

いきり立つイリノイス。
 「どこから来た?
  聖なる土地に、この薄汚らわしい老人め!
  似合わん。
 この土地には」

アクデシアは、冷静に言う。
「あなたは、私を握り締めた」

「何?」
イリノイスには、意味がわからない。

「私は、そこにあった闇だ」
アクデシアは、分かりやすく直接的に表現した。

「ぬぬぬ 俺が握った闇? そうぬかすか!」
イリノイスは、怒りで震えた。

「そう、私は闇に住んでいたのだ。イリノイス」
アクデシアは、言い放った。

創造主だからと言っても具現しただけで、主役は、そこにある生命かもしれない。

「俺の名を ぬぬぬ うぬは 気安く呼ぶな!」
イリノイスは、更に激怒した。

「ものは、相談だが、私をこの土地に住まわしてはくれぬか?」
アクデシアは、そうは言っても創造主を立てて、交渉を持ち出す。

イリノイスは、「住まわす理由などないわ」と言い放った。

「そうでもないぞ」
アクデシアは、ふところから袋を取り出してイリノイスに渡した。

イリノイスは、袋を開けた。
そこには、りんごと種が入っていた。
「あ 金のリンゴ!」
イリノイスは、聞いたことがある。格別に美味しくエネルギーの元にもなるリンゴを。
本当は、リンゴに似ていただけで別の名前かもしれない。
 
「うまいぞぉ。それを食べなさい」
アクデシアは、誘惑する。

 「う そ そ そうか」イリノイスは、誘惑に負けた。無造作に一口かじった。
 (うぅう 力がみなぎる なんて味だ)

「それは、金のリンゴ。命の泉。
 この土地が、安定すれば、
 それを植えるが良い。
 わしは、この水辺の土地だけで良い。
 天は、お主のもの。
 地は、わしに管理させてくれ」
アクデシアは、交渉を進める。

イリノイスは、迷った。金の林檎りんごは、自分の手に既にある。
老人を追い出したところで返す気はない。
しかし、老人には、もっと、いろいろな生命が宿っているような気がした。
「分かった。管理するが良い」
イリノイスは、妥協した。

アクデシアは「ありがとう」と言うとふところから、
又袋を取り出し、手を突っ込み、中のものを空にき始めた。
緑や金や黒や茶の粉が空中に舞い散っていく。

「何をする!」
慌てて、イリノイスは、止めようとした。これ以上何をするのかと思い怒鳴った。

「この土地を生きたものにするのさ」
アクデシアは、消えた。別れ際に付け加えて
 :
 
そして、今回、アンディア。消えた命の行方を明らかにするため、
アクデシアは、イリノイスと対決しなければならない。
アクデシアは、イリノイスから本当の話を聞き出せるのか。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―

望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」 【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。 そして、それに返したオリービアの一言は、 「あらあら、まぁ」 の六文字だった。  屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。 ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて…… ※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。

愚かな側妃と言われたので、我慢することをやめます

天宮有
恋愛
私アリザは平民から側妃となり、国王ルグドに利用されていた。 王妃のシェムを愛しているルグドは、私を酷使する。 影で城の人達から「愚かな側妃」と蔑まれていることを知り、全てがどうでもよくなっていた。 私は我慢することをやめてルグドを助けず、愚かな側妃として生きます。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...