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第Ⅲ章。「光と闇がまじわるとき」
2、草の病-天との通信-
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--草の病--
そして、1000年が過ぎた。
山の中腹にある人の村では、今年も豊作であるようにと祭りをしていた。
収穫前、大事な時期である。
お祭りをし、神に豊作を願っていた。
一夜あけ。
一人の村人が、プリンスのもとに走り来た。
プリンスと言っても、子孫である。同じ名前を使っていた。
「麦が枯れています。」
プリンスは、驚いたが、事実を見極めねばと、数名を引き連れ慌てて畑に向かった。
一面にあるはずの青い葉が茶色に枯れていた。
俺では、原因がわからない。
「誰かロイアナを連れてまいれ
急いでな」
プリンスは、知識にたけたロイアナを連れてくるように命令した。
ロイアナの家は、代々、祭祀を司る。
数千の書物があった。
全て、初代のロイアナが神によって頭にあらゆる知識を埋め込まれたもの。
そして、彼が書き写し子孫に残したものである。
ロイアナが、急いで駆け付けてきた。
「御足労ありがたい」プリンスは、ロイアナがなんとかしてくれると安堵した。
ロイアナは、畑の麦の葉を手に取った。
「虫が葉に付いてるわけではない」
(最近、天候が悪かったわけでもない)
「これは、何かの病気かもしれません」
「少し時間を。調べて見ます」
プリンスは、村中の畑を見に行かせた。
見回りに行った村人が帰って来て言った。
「南の3分の1の畑が枯れています」
(ロイアナが解決策を見つけてくれるといいが)
とプリンスは、思った。
--天との通信--
ロイアナは、自宅に戻った。
何か草の病について書いた本がないか、棚をあさった。
作物について書かれた本。
なぜ、枯れるのか。
栄養不足。日照時間。害虫。
それらしい原因となる事象はなかった。
もう、夕方に成っていた。
ロイアナは、意を決した。
(天にいる神々に聞いてみるしかない)
ロイアナは、家を出て村はずれの森に入った。
森の中を進むと森が開けた場所に出る。
そこに、石碑が立っていた。
「この石碑には、運ぶ船が眠る」
と書かれている。
この地に最初の人々を空から運んできた船の石碑である。
ロイアナは、石碑の前に頭着いた。
そして、心の中で念じる。
(神々をお答えください)
(神々をお答えください)
(神々をお答えください)
:
:
暫くして、心の声が帰って来た。
(ロイアナ 何かあったのか?)神と呼ばれしものは、返事した。
(恐れ多いことですが申し上げます。
3分の1の麦が枯れてしまいました。
書物を読みましたが原因がわかりません。
何か知っていましたら、
お教え願えませんでしょうか)
ロイアナは、丁重に説明した。
(しばらく待て)
神を名乗るものは、マイァシであった。
マイァシは、光の天空城の「繋ぎの間」にいた。
目の前には、大きな鏡があった。
マィアシは、心に、人間の村の畑を思い浮かべた。
すると鏡に人間の村の畑が浮かび上がった。
(確かに枯れている)
(もっと近くに映せ。大きく映せ)
(原因となるものを映せ)
鏡は、麦の葉の内部を顕微鏡のように映し出したいた。
そこには、小さな菌を映し出したいた。
(細菌かぁ どうすればいい)
マイァシは、心で闇の種族の村を映しだすように念じた。
(闇の種族の村では、この細菌は、いないのか?)
闇の種族の村が映た。
(畑を映し出せ)
そると、畑に数人の闇の種族の人々が集まっていた。
(声を)
「小麦の葉が枯れているぞ」
「いま、薬をアクデシアさまが作っている」
「おお来たか」
一人の闇の種族の若者が土器を抱えて走った来た。
「薬ができました。これを撒けと」
「わかった これで、一先ず安心だ」
マイァシは、闇の種族の畑にも、同じ細菌に感染したことを知った。
そして、アクデシアが薬を作ったことも。
(さて どうするかな)
そして、1000年が過ぎた。
山の中腹にある人の村では、今年も豊作であるようにと祭りをしていた。
収穫前、大事な時期である。
お祭りをし、神に豊作を願っていた。
一夜あけ。
一人の村人が、プリンスのもとに走り来た。
プリンスと言っても、子孫である。同じ名前を使っていた。
「麦が枯れています。」
プリンスは、驚いたが、事実を見極めねばと、数名を引き連れ慌てて畑に向かった。
一面にあるはずの青い葉が茶色に枯れていた。
俺では、原因がわからない。
「誰かロイアナを連れてまいれ
急いでな」
プリンスは、知識にたけたロイアナを連れてくるように命令した。
ロイアナの家は、代々、祭祀を司る。
数千の書物があった。
全て、初代のロイアナが神によって頭にあらゆる知識を埋め込まれたもの。
そして、彼が書き写し子孫に残したものである。
ロイアナが、急いで駆け付けてきた。
「御足労ありがたい」プリンスは、ロイアナがなんとかしてくれると安堵した。
ロイアナは、畑の麦の葉を手に取った。
「虫が葉に付いてるわけではない」
(最近、天候が悪かったわけでもない)
「これは、何かの病気かもしれません」
「少し時間を。調べて見ます」
プリンスは、村中の畑を見に行かせた。
見回りに行った村人が帰って来て言った。
「南の3分の1の畑が枯れています」
(ロイアナが解決策を見つけてくれるといいが)
とプリンスは、思った。
--天との通信--
ロイアナは、自宅に戻った。
何か草の病について書いた本がないか、棚をあさった。
作物について書かれた本。
なぜ、枯れるのか。
栄養不足。日照時間。害虫。
それらしい原因となる事象はなかった。
もう、夕方に成っていた。
ロイアナは、意を決した。
(天にいる神々に聞いてみるしかない)
ロイアナは、家を出て村はずれの森に入った。
森の中を進むと森が開けた場所に出る。
そこに、石碑が立っていた。
「この石碑には、運ぶ船が眠る」
と書かれている。
この地に最初の人々を空から運んできた船の石碑である。
ロイアナは、石碑の前に頭着いた。
そして、心の中で念じる。
(神々をお答えください)
(神々をお答えください)
(神々をお答えください)
:
:
暫くして、心の声が帰って来た。
(ロイアナ 何かあったのか?)神と呼ばれしものは、返事した。
(恐れ多いことですが申し上げます。
3分の1の麦が枯れてしまいました。
書物を読みましたが原因がわかりません。
何か知っていましたら、
お教え願えませんでしょうか)
ロイアナは、丁重に説明した。
(しばらく待て)
神を名乗るものは、マイァシであった。
マイァシは、光の天空城の「繋ぎの間」にいた。
目の前には、大きな鏡があった。
マィアシは、心に、人間の村の畑を思い浮かべた。
すると鏡に人間の村の畑が浮かび上がった。
(確かに枯れている)
(もっと近くに映せ。大きく映せ)
(原因となるものを映せ)
鏡は、麦の葉の内部を顕微鏡のように映し出したいた。
そこには、小さな菌を映し出したいた。
(細菌かぁ どうすればいい)
マイァシは、心で闇の種族の村を映しだすように念じた。
(闇の種族の村では、この細菌は、いないのか?)
闇の種族の村が映た。
(畑を映し出せ)
そると、畑に数人の闇の種族の人々が集まっていた。
(声を)
「小麦の葉が枯れているぞ」
「いま、薬をアクデシアさまが作っている」
「おお来たか」
一人の闇の種族の若者が土器を抱えて走った来た。
「薬ができました。これを撒けと」
「わかった これで、一先ず安心だ」
マイァシは、闇の種族の畑にも、同じ細菌に感染したことを知った。
そして、アクデシアが薬を作ったことも。
(さて どうするかな)
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