呟きの箱

十四年生

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主婦白書

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主婦白書

朝は早く子供に起こされて
髪の毛引っ張られ支度を始める
旦那は寝たままで微塵も動かない
仕事があるからと家事はやらない

たまにすればどや顔連発
褒めなければ拗ねるし
ああ 気がつけば子供が増えてる

出かけるときはいつもオプション
ママ友横切る挨拶必死
会話はお互い探りあい見つけあい
知らない振りをする賢い友情

たまに本音は伝播するし
知らないママに本音が漏れる
ああ 気がつけば昼も過ぎている

『さぁお好きな要求を間に挟んでいってみよう』

寝かしつけるときは本読みラジオ
みなくても読める御伽噺絵本
寝るまでリピート無限の時間
寝てくれさえすれば天使の降臨

たまに動いて目覚めて夜鳴き
横でいびきかいた生涯の伴侶
ああ 気がつけば夜も白む
ああ 気がつけば夜も白む
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