呟きの箱

十四年生

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なんとなく

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なんとなく

小さなため息が
体からもれて
逃げ出していくのをとめられなくて
捕まえようとする気力もなくて
つらいななんて呟いてみる

順調とか問題なしとか
言ってみたいけれど
この方生まれてそんなことはない
いい加減だめな自分にも慣れた
多分それじゃいけないんだって

じゃあどうすればいいのかなんて
誰もちゃんとは答えられない
何かにしがみついてでもいい
生きていれば最後は笑えるだろ

笑って生きるのは難しいんだ
泣いていることのほうが多いんだ
それでもいいことをたくさん覚えて
悪いことは少し端に置いておこう

笑って笑って笑って
泣いてみて
苦虫つぶした顔でも
わらってみれば結構いい顔
誰かにご迷惑をかけているんだって
気がついて改めてどうか
これからも迷惑かけさせてください

小さなありがとうが
心からもれて
逃げ出していくのがはずかしくって
おいかけようとする 間に合わなくて
そういうことでなんて呟いてみる


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