呟きの箱

十四年生

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おもちゃの宴

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おもちゃの宴

おもちゃの行進
イチニーサンシー
闇夜に起きてはやってくる
キミの寝静まった部屋の中
静かに静かに歩き出す

ゆっくりよっと
こらせっと山を越え
人の体を乗り越えて
キミの大事なもの隠しては
ケタケタと笑って踊りだす

夜中の丑三つ時になる
おもちゃのお茶会
ららららら
しまわないで寝ている
悪い子は
主とは呼べない鼻つまむ

おもちゃの宴だ
アンドゥトロワ
闇夜にそっと点る火は
走ると火花の出るあいつ
ほとばしる火花で部屋照らす

夜が明ければ散らかされたまま
床に転んだまま眠る
しまわれないでいるおもちゃは
夜中に動いて踊りだす

おもちゃの行進
イチニーサンシー
闇夜に起きてはやってくる
キミの寝静まった部屋の中
静かに静かに歩き出す

しまわないおもちゃは
歩き出す
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