呟きの箱

十四年生

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最後に映るものは

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最後に映るものは

震えている
怖いのではなく
いつか訪れる
人生の終末を

望んでいる
命の炎が
消える瞬間(とき)に
何をみせるのか

幸せの走馬灯
それとも
苦渋の道
楽しかったと
いえる日々が
あることを願っている

凍えている
冷たいのではなく
いつか迎える
他者との離別

求めている
心の炎が
移る刹那(とき)に
何をみせるのか

愛しい絆
それとも
孤独の絵
繋がっていたと
いえる日々が
ある事を願っている

幸せの走馬灯
それとも
苦渋の道
楽しかったと
いえる日々が
あることを願っている
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