呟きの箱

十四年生

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最低の別れ方

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最低の別れ方

一秒の重さが
心にのしかかる
一言の重さが
胸に染みこむ

巻き戻せない時間が
勢いよく流れていく
戻りたくなっても
戻せなくなる

好きだった感情を
失い冷めていく
振り返れないように
僕はまた言うんだ
もうこれでおしまいと

別れの時
君を一人
これからは一人なのだろうと
僕はもうそばにいれないから
一人で行くんだと

キミの背中を見送る
肩の落ちた姿を
二人が出した終わりは
あまりにも悲しくて

最後まで見送らず
駅の遠くで
キミを遠ざけて
僕は反対側へ歩いていく

夜になって届いた
最後のメールに
無事に家に着いたから
少し微笑む

悲しみもいつかは
消えて思い出に変わるだろう
全ての意味が無くなる
僕はそういった

キミと出会ったことは
全て無かったことに
心が壊れてしまうから
全て忘れたい

最低の別れ方でもいいから
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