呟きの箱

十四年生

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もう少し世界が優しければいいなと思う

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もう少し世界が優しければいいなと思う

生きることの悲しさを
僕は何度でも巡る

この世界の住人では
僕はないと思う

違うキミはここの人では
ないから邪魔なんだと

何度も何度も
突きつけられる日々


世界はもう少しだけ
優しければいいなと

悲しみにくれる日々の中
無駄な願いを思う

生きることの虚しさを
僕は何度でも巡る

この世界の住人たちは
僕をいらないという

無駄なキミはここの人では
ないからいらないのだと

何度も何度も
繰り返される日々


世界はもう少しだけ
暖かければいいなと

何度も何度も
蹴りつけられる日々

世界はもう少しだけ
美しければいいなと

優しければいいなと
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