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3、うたかたの恋
アルベラの事情
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「もう少し早く、我らがあの場に到着していれば、あるいは加勢できたかもしれなかったが、すでに戦闘は終わった後で……この騎士は五人を一人で倒していて、ずいぶんな手練れであったのは間違いない。見事な、最期であったと思う」
ゾーイの冷静な報告を聞きながら、アルベラはテセウスの短剣を胸に抱きしめる。涙が溢れて頬を伝い、膝に滴を落とす。声もなく涙を流す王女を、男たちはじっと、黙って見ていた。
「あと、この金子もその騎士の持ち物だ。逃亡資金のように思われるのだが――」
その砂金の量に、受け取ったシリルが目を瞠る。
「テセウス――家宝の宝石を売ったって言ってたけど、こんなに――」
テセウスは貴種ではない伯爵家の次男坊。許されないはずの王女との未来のために、大きな犠牲を払ったのだ。
「シリル、それ――セレウコス家に返した方が」
「機会があればね。言っとくけど、ナキアに戻った途端に、泉神殿に後戻りだよ? いや、アリオス侯爵家かもしんないけど」
二人のやり取りを聞いていたゾーイが言う。
「事情を、聴いても構わないだろうか?」
「要するにその……駆け落ち?」
肩までの髪の、トルフィンと名乗った男が興味津々と言った表情でアルベラに問いかけてくる。黒い瞳が好奇心でキラッキラだ。
「ちがっ……駆け落ちってわけじゃ……」
「でも身分を捨てるって、さっき言ってたよね? てことは、やっぱり駆け落ち?」
もう彼の全身からワクワク感が溢れ出ている。
「トルフィン、いい加減にしろよ。恋人が死んだばっかの娘に、少しは遠慮しろ」
少し、低い声でゾラがトルフィンを咎める。
「その……駆け落ちってのとはちょっと違うよ。俺も一緒だし。結果的に、駆け落ちっぽくなっちゃったけど」
シリルが控えめに言う。
「テセウスは、アルベラの護衛官だったんだ。伯爵家の出で貴種じゃないから、王女の婿は最初から無理だったし、テセウスもわかってたと思う。でも、イフリート公爵が決めた、アルベラの結婚相手にかなり問題があって――」
「問題――」
「その――種無しなんだよね。たぶん」
ゾーイが精悍な眉を顰める。
「アルベラ姫はアライア女王には唯一の姫と聞いておる。それの婿が種無しでは、女王家の血筋が――そりゃあ、ソリスティアにはアデライード姫がいらっしゃるが、イフリート公はアデライード姫のお命を狙っていたはずだ」
「閣下の真意はわからないよ。でも、テセウスはそれで閣下に疑いを抱いて――」
「父は、わたしを女王に即位させて、その後はイフリート家に禅譲させるつもりだったんです。それに気づいて、わたしは何とか、アデライードと話ができないかと考えていました」
シリルの発言に続けて、アルベラが言う。その言葉に、一座の男たちが驚愕する。
「姫様に?――でも、アルベラ姫は女王になろうと……」
トルフィンの言葉を受け、アルベラは赤味がかった金色の睫毛を伏せる。
「わたし、知らなかった。女王の認証式で、始祖女王の結界と女王の〈王気〉を同期させて、国を守っているなんて。お父様は何も仰らなかった。女王の資格は〈王気〉なんて目に視えないものじゃなくて、どれだけ民のために力を尽くせるかだって、いつも言っていた。だから――わたしは理不尽だと思っていたんです。〈王気〉がないのはわたしにはどうしようもないことなのに、ただそれだけの理由で女王になれないなんて、おかしいって」
アルベラが膝の上で両手を白くなるまで握り締める。
「だから、ほとんど意地のようになって、女王になろうとして、お父様にいいように操られているのに、気づかなかった」
「それで――親父さんから独り立ちしようとした」
ゾラが言うと、アルベラはこくんと頷く。
「あの時、仮面舞踏会に出かけたのは、自分で結婚相手を見つけるか、それは無理でもせめて見極めたいと思って。わたしには力はないけれど、力のある夫を得れば、お父様から一人立ちできるかもって」
「で、変な男に追いかけられちまったわけだ」
アルベラが溜息をつく。
「ええ――それに、そうやって夜会に足を運ぶのに、お父様はいい顔をなさらず、アリオス侯爵の嫡男との結婚を決めてしまわれた」
「それが種無し男」
「それはよくわかりません。とにかく結婚までは泉神殿で奉仕しろって言われて、神殿に押し込まれてしまって、テセウスも解任されてしまったの」
肩を落とすアルベラを見て、男たちは素早く目配せする。例の、〈黒影〉の生き残りの証言によれば、泉神殿は邪教の拠点だ。〈混沌〉の世の招来を目指し、怪しい神を崇めているという。
「イフリート公爵及び女王国は、〈禁苑〉と袂を分かち、泉神殿を主神としてあがめると――」
「昨日、お父様から聞きました。秋分の日に、わたしを即位させて、婚約式も行うと。それに――」
アルベラは逡巡した。〈完全〉のことを、口にしていいものなのか。父の野望はとにかく、あの、見るからに儚い兄(なのか姉なのか)に罪はないのではないか。
「イフリート公爵は、〈禁苑〉と決別し、泉神がすべる〈混沌〉の世を招来せんとしているのだな」
ゾーイの言葉に、アルベラが驚いて顔を上げる。
「どうしてそれを……!」
「殿下はそのことを知って、女王国への侵攻を前倒しにしたのだ。――イフリート公爵の目的が、始祖女王の結界の破壊だと気づき、それを防ぐために。一刻も早くアデライード姫をナキアの月神殿で即位させ、認証式を行い、女王の結界を強化するつもりだった。――皇帝の危篤の報と、帝都の叛乱のために適わなかったのだが」
アルベラの翡翠の瞳が、極限まで大きく見開かれる。
総督はやはり知っていたのだ。だが――アルベラがあれだけ恐れた帝国のナキア侵攻が、女王の結界を守るためだったなんて。そして、女王国を守ると信じていた父が――すべての元凶だったなんて。
アルベラは唇を噛む。
以前のアルベラならば、「嘘よ! 違うわ!」と赤い髪を振り乱して泣き叫んだことだろう。あくまで父の正しさを説いて、一歩も引かなかっただろう。
だが今のアルベラにはもう、信じられる父はいなかった。
アルベラはただ、テセウスの短剣を胸に抱いて、項垂れた。――どうして。自分は生まれてきてはいけなかったのだろうか? 自分がこの世に生まれたために、父は〈王気〉のない女王からイフリート家への王権の奪取を目論んだ。〈王気〉のあるアデライードの即位を拒み、結界を放置させてついに破綻させた。自分の存在が、結果としてこの世界を危機に導いた――。
何よりテセウスは――。
ゾーイの冷静な報告を聞きながら、アルベラはテセウスの短剣を胸に抱きしめる。涙が溢れて頬を伝い、膝に滴を落とす。声もなく涙を流す王女を、男たちはじっと、黙って見ていた。
「あと、この金子もその騎士の持ち物だ。逃亡資金のように思われるのだが――」
その砂金の量に、受け取ったシリルが目を瞠る。
「テセウス――家宝の宝石を売ったって言ってたけど、こんなに――」
テセウスは貴種ではない伯爵家の次男坊。許されないはずの王女との未来のために、大きな犠牲を払ったのだ。
「シリル、それ――セレウコス家に返した方が」
「機会があればね。言っとくけど、ナキアに戻った途端に、泉神殿に後戻りだよ? いや、アリオス侯爵家かもしんないけど」
二人のやり取りを聞いていたゾーイが言う。
「事情を、聴いても構わないだろうか?」
「要するにその……駆け落ち?」
肩までの髪の、トルフィンと名乗った男が興味津々と言った表情でアルベラに問いかけてくる。黒い瞳が好奇心でキラッキラだ。
「ちがっ……駆け落ちってわけじゃ……」
「でも身分を捨てるって、さっき言ってたよね? てことは、やっぱり駆け落ち?」
もう彼の全身からワクワク感が溢れ出ている。
「トルフィン、いい加減にしろよ。恋人が死んだばっかの娘に、少しは遠慮しろ」
少し、低い声でゾラがトルフィンを咎める。
「その……駆け落ちってのとはちょっと違うよ。俺も一緒だし。結果的に、駆け落ちっぽくなっちゃったけど」
シリルが控えめに言う。
「テセウスは、アルベラの護衛官だったんだ。伯爵家の出で貴種じゃないから、王女の婿は最初から無理だったし、テセウスもわかってたと思う。でも、イフリート公爵が決めた、アルベラの結婚相手にかなり問題があって――」
「問題――」
「その――種無しなんだよね。たぶん」
ゾーイが精悍な眉を顰める。
「アルベラ姫はアライア女王には唯一の姫と聞いておる。それの婿が種無しでは、女王家の血筋が――そりゃあ、ソリスティアにはアデライード姫がいらっしゃるが、イフリート公はアデライード姫のお命を狙っていたはずだ」
「閣下の真意はわからないよ。でも、テセウスはそれで閣下に疑いを抱いて――」
「父は、わたしを女王に即位させて、その後はイフリート家に禅譲させるつもりだったんです。それに気づいて、わたしは何とか、アデライードと話ができないかと考えていました」
シリルの発言に続けて、アルベラが言う。その言葉に、一座の男たちが驚愕する。
「姫様に?――でも、アルベラ姫は女王になろうと……」
トルフィンの言葉を受け、アルベラは赤味がかった金色の睫毛を伏せる。
「わたし、知らなかった。女王の認証式で、始祖女王の結界と女王の〈王気〉を同期させて、国を守っているなんて。お父様は何も仰らなかった。女王の資格は〈王気〉なんて目に視えないものじゃなくて、どれだけ民のために力を尽くせるかだって、いつも言っていた。だから――わたしは理不尽だと思っていたんです。〈王気〉がないのはわたしにはどうしようもないことなのに、ただそれだけの理由で女王になれないなんて、おかしいって」
アルベラが膝の上で両手を白くなるまで握り締める。
「だから、ほとんど意地のようになって、女王になろうとして、お父様にいいように操られているのに、気づかなかった」
「それで――親父さんから独り立ちしようとした」
ゾラが言うと、アルベラはこくんと頷く。
「あの時、仮面舞踏会に出かけたのは、自分で結婚相手を見つけるか、それは無理でもせめて見極めたいと思って。わたしには力はないけれど、力のある夫を得れば、お父様から一人立ちできるかもって」
「で、変な男に追いかけられちまったわけだ」
アルベラが溜息をつく。
「ええ――それに、そうやって夜会に足を運ぶのに、お父様はいい顔をなさらず、アリオス侯爵の嫡男との結婚を決めてしまわれた」
「それが種無し男」
「それはよくわかりません。とにかく結婚までは泉神殿で奉仕しろって言われて、神殿に押し込まれてしまって、テセウスも解任されてしまったの」
肩を落とすアルベラを見て、男たちは素早く目配せする。例の、〈黒影〉の生き残りの証言によれば、泉神殿は邪教の拠点だ。〈混沌〉の世の招来を目指し、怪しい神を崇めているという。
「イフリート公爵及び女王国は、〈禁苑〉と袂を分かち、泉神殿を主神としてあがめると――」
「昨日、お父様から聞きました。秋分の日に、わたしを即位させて、婚約式も行うと。それに――」
アルベラは逡巡した。〈完全〉のことを、口にしていいものなのか。父の野望はとにかく、あの、見るからに儚い兄(なのか姉なのか)に罪はないのではないか。
「イフリート公爵は、〈禁苑〉と決別し、泉神がすべる〈混沌〉の世を招来せんとしているのだな」
ゾーイの言葉に、アルベラが驚いて顔を上げる。
「どうしてそれを……!」
「殿下はそのことを知って、女王国への侵攻を前倒しにしたのだ。――イフリート公爵の目的が、始祖女王の結界の破壊だと気づき、それを防ぐために。一刻も早くアデライード姫をナキアの月神殿で即位させ、認証式を行い、女王の結界を強化するつもりだった。――皇帝の危篤の報と、帝都の叛乱のために適わなかったのだが」
アルベラの翡翠の瞳が、極限まで大きく見開かれる。
総督はやはり知っていたのだ。だが――アルベラがあれだけ恐れた帝国のナキア侵攻が、女王の結界を守るためだったなんて。そして、女王国を守ると信じていた父が――すべての元凶だったなんて。
アルベラは唇を噛む。
以前のアルベラならば、「嘘よ! 違うわ!」と赤い髪を振り乱して泣き叫んだことだろう。あくまで父の正しさを説いて、一歩も引かなかっただろう。
だが今のアルベラにはもう、信じられる父はいなかった。
アルベラはただ、テセウスの短剣を胸に抱いて、項垂れた。――どうして。自分は生まれてきてはいけなかったのだろうか? 自分がこの世に生まれたために、父は〈王気〉のない女王からイフリート家への王権の奪取を目論んだ。〈王気〉のあるアデライードの即位を拒み、結界を放置させてついに破綻させた。自分の存在が、結果としてこの世界を危機に導いた――。
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