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19、家出娘と最弱の騎士
結婚の危機
用意された総督府内の客室で、ミハルはイライラと爪を噛んでいた。
ランパが聖地に行って早三日。ミハルはトルフィンに何度も、自分も聖地に行きたいと訴えるが、トルフィンは首を振るばかりだ。
こうなれば恭親王に直接、と思うが、すぐに釘を刺された。
「殿下に直訴なんてとんでもないよ。今、別邸はアデライード姫を守るために、ピリピリしてるんだ。ランパを送り込むのだって、どうかと思うレベルなんだよ。殿下にこれ以上我儘を言うのは、俺が許さないよ」
でも、ミハルとしては心配でたまらない。虐められていないか、ちゃんと暮らしているのか、等々。
「そんなことより、ミハルは自分のことを心配してよ。殿下、相当、怒ってるよ。あの方はさあ、十二貴嬪家だから、ての、大嫌いなんだよ。死んじゃった前の正傅のデュクトさんってのがまた、貴族主義の人でさー。二言目には血筋血筋って感じで、殿下とは超超超、仲悪かった。ほんと、ものすごい地雷踏み抜いてくれたよ」
「だって……まるでランパが無能なような言い方されて……」
「でも俺から見てもあれは使えないよ。だいたい、ランパの言ってることがわかるの、ミハルだけじゃん。だけど殿下、ランパの話をちゃんと聞こうとしたでしょう?あの人は、十二貴嬪家の人だからってだけじゃ、嫌ったりはしないんだ。十二貴嬪家なんだから、好待遇当たり前、っていうのが、大嫌いなの。ミハルが言ったことは、そういうことでしょ?」
そういうつもりはなかったが、確かに、あの時ランパを必死に褒めようとしたけれど、十二貴嬪家以外、褒めるところが見つからなかったのだ。
「とにかく、俺と結婚したいなら、これ以上殿下を怒らせないで」
「別に、わたくしが皇子に嫌われようと、どうってことないじゃありませんか!」
「大ありだよ!殿下がこの結婚、許可しないってなったらどうすんだよ」
「そんな……」
ミハルは絶句する。もともと、帝国の貴族、それも貴種と呼ばれる高位貴族の結婚を、国は厳しく統制してきた。主には貴種の血筋を守るためだが、皇子の侍従官ともなれば皇家との私的なつながりも持つということだ。それ故の好待遇でもあるのだが、それだけに皇子の意向を無視した結婚などはできない。
「あのさ……もし、万一、殿下がミハルとの結婚はダメだって言ったら、俺さ……悪いけど、殿下取るから」
「え……」
トルフィンのその言葉に、ミハルは鈍器で殴られたような衝撃を受けた。
「俺たち、殿下には命の恩があるんだ。……前ね。殿下、俺たちを守るために、死ぬよりも辛いめにあってるの。だから、俺たちはその恩を返したいし、一生、殿下に着いていくってもう、決めてる。殿下は〈聖婚〉の皇子としてソリスティアに留まり、たぶん、もう帝都に戻ることはない。あ、そりゃあ、仕事か何かでちょっとは行くかもしれないけど、俺が殿下の元を離れて帝都の官職につくことはないよ。だから、俺と結婚したら、ずっとソリスティアか、下手すりゃもっと西に住むことになる。そのことも含めて、しばらく考えて。そういうのも、全部、手紙に書いたつもりだったんだけど、うまく伝わらなかったみたいで、悪かったよ」
そう言われて、ミハルは茫然としたまま、瞬く間に三日が過ぎたのだ。
トルフィンとて仕事が溜まっているから、常にミハルの側についていられない。当初、正傅のゲルが官舎でミハルを預かろうと申し出たのだが、ゲルの家は奥方が妊娠中で子供も多く騒がしい。産婆の見立てでは予定はさ来月なのだが、とにかく今にも生まれそうに腹が膨らんでいて、そんな奥方に厄介をかけることはできない、とトルフィンが断った。ただ、一人で置いておくと何をしでかすかわからない、ということで、帝都から総督府に派遣されている会計官の娘を急遽侍女として採用し、ひとまずの世話係としてミハルに付けた。
恭親王はもともと部屋付きの侍女をあまり使わないので、邸の家事を差配する女官長だけを帝都から伴い、その他志願した厨房方数人以外は、全て現地で調達することにしたのだ。女官長のもとで部屋付きの侍女も新たに採用していたが、すべてソリスティア人なので、生活習慣等が西方風でミハルの世話をさせるには不適であったからだ。
急ごしらえの侍女はミンミンという名で、もともと年明けに行儀見習いの侍女に上げようかと交渉中だったのを、無理を言って早くに来てもらったのだから、我儘を言うなとトルフィンにはしつこいくらいに念を押されたが、実際鈍くさくていらいらする。トルフィンに文句をいったら、
「ミハルが侍女の一人も伴わずに来るからじゃないか。もともと男所帯なんだよ。我慢してくれ」
とにべもなかった。
ただ、ゲルはミハルの不便を思いやって、昼間短時間ながら彼の妾であるマーヤを派遣してくれた。マーヤはもともと後宮の恭親王付きの侍女をしていて、後宮を下がる時にゲルの家に雇われ、そのまま妾に納まったのだ。だから侍女仕事はきちんと仕込まれており、ミンミンにお茶の淹れ方や掃除の仕方などをレクチャーしながら、ミハルの話し相手もしてくれた。短時間なのは、ゲルの奥方が妊娠中で、マーヤは自分の子と奥方の子とを面倒見なければならないからだ。そう思うと、ゲルの家族には大変な迷惑をかけていることになる。
ミンミンに寝室の掃除をさせる間、マーヤは優雅な手つきでお茶を淹れ、ミハルに差し出した。
「ありがとう。いい香りだわ」
そう言ってお茶を一口飲む。ミンミンが初めて淹れたお茶のまずさには閉口したものだ。ランパの方がよっぽどうまい。そうして思わず溜息をついてしまう。
トルフィンに言われたこともあるが、この三日、事態は一向に改善せず、むしろ悪化の一途をたどっている。トルフィンの従兄であるゲルフィンからも連絡が入ったが、ゲスト家としては、ミハルとの婚約を破棄する、と言われてしまったのだ。
ロクな伴も付けずに二か月も行方が知れなかった令嬢など、嫁に迎えることはできないと。その前に、恭親王のソリスティア総督就任を契機に、クラウス家側からトルフィンとの縁談を白紙にしようとしたことが、相当腹に据えかねているらしい。
当初はミハルの父にまで手紙を書いて応援してくれていた恭親王も、ゲスト家の意向がそうであるならば、とくに干渉しないと言い切った。クラウス家としては、家出騒ぎを起こした娘はもう他に縁づけることなどできず、トルフィンに縋るしかない。トルフィンと話し合いがしたくても、今トルフィンは本当に多忙で、さらにミハルとランパを迎えにダルバンダルまで往復した三日分も含めて仕事が山積し、ゆっくり話もできない有様だ。
ただ、ちょろっと話ができた時にトルフィンが言うには、
「殿下を味方にさえつけておけば、ゲスト家の方は容易に説得できたのに」
ということであった。恭親王の反応から、鋭敏なゲルフィンはミハルが何かやらかしたのだと嗅ぎ取ったらしい。
自業自得とはいえ、恭親王に嫌われたことで本当に結婚が危うくなったことに、ミハルは衝撃を受けていた。
ランパが聖地に行って早三日。ミハルはトルフィンに何度も、自分も聖地に行きたいと訴えるが、トルフィンは首を振るばかりだ。
こうなれば恭親王に直接、と思うが、すぐに釘を刺された。
「殿下に直訴なんてとんでもないよ。今、別邸はアデライード姫を守るために、ピリピリしてるんだ。ランパを送り込むのだって、どうかと思うレベルなんだよ。殿下にこれ以上我儘を言うのは、俺が許さないよ」
でも、ミハルとしては心配でたまらない。虐められていないか、ちゃんと暮らしているのか、等々。
「そんなことより、ミハルは自分のことを心配してよ。殿下、相当、怒ってるよ。あの方はさあ、十二貴嬪家だから、ての、大嫌いなんだよ。死んじゃった前の正傅のデュクトさんってのがまた、貴族主義の人でさー。二言目には血筋血筋って感じで、殿下とは超超超、仲悪かった。ほんと、ものすごい地雷踏み抜いてくれたよ」
「だって……まるでランパが無能なような言い方されて……」
「でも俺から見てもあれは使えないよ。だいたい、ランパの言ってることがわかるの、ミハルだけじゃん。だけど殿下、ランパの話をちゃんと聞こうとしたでしょう?あの人は、十二貴嬪家の人だからってだけじゃ、嫌ったりはしないんだ。十二貴嬪家なんだから、好待遇当たり前、っていうのが、大嫌いなの。ミハルが言ったことは、そういうことでしょ?」
そういうつもりはなかったが、確かに、あの時ランパを必死に褒めようとしたけれど、十二貴嬪家以外、褒めるところが見つからなかったのだ。
「とにかく、俺と結婚したいなら、これ以上殿下を怒らせないで」
「別に、わたくしが皇子に嫌われようと、どうってことないじゃありませんか!」
「大ありだよ!殿下がこの結婚、許可しないってなったらどうすんだよ」
「そんな……」
ミハルは絶句する。もともと、帝国の貴族、それも貴種と呼ばれる高位貴族の結婚を、国は厳しく統制してきた。主には貴種の血筋を守るためだが、皇子の侍従官ともなれば皇家との私的なつながりも持つということだ。それ故の好待遇でもあるのだが、それだけに皇子の意向を無視した結婚などはできない。
「あのさ……もし、万一、殿下がミハルとの結婚はダメだって言ったら、俺さ……悪いけど、殿下取るから」
「え……」
トルフィンのその言葉に、ミハルは鈍器で殴られたような衝撃を受けた。
「俺たち、殿下には命の恩があるんだ。……前ね。殿下、俺たちを守るために、死ぬよりも辛いめにあってるの。だから、俺たちはその恩を返したいし、一生、殿下に着いていくってもう、決めてる。殿下は〈聖婚〉の皇子としてソリスティアに留まり、たぶん、もう帝都に戻ることはない。あ、そりゃあ、仕事か何かでちょっとは行くかもしれないけど、俺が殿下の元を離れて帝都の官職につくことはないよ。だから、俺と結婚したら、ずっとソリスティアか、下手すりゃもっと西に住むことになる。そのことも含めて、しばらく考えて。そういうのも、全部、手紙に書いたつもりだったんだけど、うまく伝わらなかったみたいで、悪かったよ」
そう言われて、ミハルは茫然としたまま、瞬く間に三日が過ぎたのだ。
トルフィンとて仕事が溜まっているから、常にミハルの側についていられない。当初、正傅のゲルが官舎でミハルを預かろうと申し出たのだが、ゲルの家は奥方が妊娠中で子供も多く騒がしい。産婆の見立てでは予定はさ来月なのだが、とにかく今にも生まれそうに腹が膨らんでいて、そんな奥方に厄介をかけることはできない、とトルフィンが断った。ただ、一人で置いておくと何をしでかすかわからない、ということで、帝都から総督府に派遣されている会計官の娘を急遽侍女として採用し、ひとまずの世話係としてミハルに付けた。
恭親王はもともと部屋付きの侍女をあまり使わないので、邸の家事を差配する女官長だけを帝都から伴い、その他志願した厨房方数人以外は、全て現地で調達することにしたのだ。女官長のもとで部屋付きの侍女も新たに採用していたが、すべてソリスティア人なので、生活習慣等が西方風でミハルの世話をさせるには不適であったからだ。
急ごしらえの侍女はミンミンという名で、もともと年明けに行儀見習いの侍女に上げようかと交渉中だったのを、無理を言って早くに来てもらったのだから、我儘を言うなとトルフィンにはしつこいくらいに念を押されたが、実際鈍くさくていらいらする。トルフィンに文句をいったら、
「ミハルが侍女の一人も伴わずに来るからじゃないか。もともと男所帯なんだよ。我慢してくれ」
とにべもなかった。
ただ、ゲルはミハルの不便を思いやって、昼間短時間ながら彼の妾であるマーヤを派遣してくれた。マーヤはもともと後宮の恭親王付きの侍女をしていて、後宮を下がる時にゲルの家に雇われ、そのまま妾に納まったのだ。だから侍女仕事はきちんと仕込まれており、ミンミンにお茶の淹れ方や掃除の仕方などをレクチャーしながら、ミハルの話し相手もしてくれた。短時間なのは、ゲルの奥方が妊娠中で、マーヤは自分の子と奥方の子とを面倒見なければならないからだ。そう思うと、ゲルの家族には大変な迷惑をかけていることになる。
ミンミンに寝室の掃除をさせる間、マーヤは優雅な手つきでお茶を淹れ、ミハルに差し出した。
「ありがとう。いい香りだわ」
そう言ってお茶を一口飲む。ミンミンが初めて淹れたお茶のまずさには閉口したものだ。ランパの方がよっぽどうまい。そうして思わず溜息をついてしまう。
トルフィンに言われたこともあるが、この三日、事態は一向に改善せず、むしろ悪化の一途をたどっている。トルフィンの従兄であるゲルフィンからも連絡が入ったが、ゲスト家としては、ミハルとの婚約を破棄する、と言われてしまったのだ。
ロクな伴も付けずに二か月も行方が知れなかった令嬢など、嫁に迎えることはできないと。その前に、恭親王のソリスティア総督就任を契機に、クラウス家側からトルフィンとの縁談を白紙にしようとしたことが、相当腹に据えかねているらしい。
当初はミハルの父にまで手紙を書いて応援してくれていた恭親王も、ゲスト家の意向がそうであるならば、とくに干渉しないと言い切った。クラウス家としては、家出騒ぎを起こした娘はもう他に縁づけることなどできず、トルフィンに縋るしかない。トルフィンと話し合いがしたくても、今トルフィンは本当に多忙で、さらにミハルとランパを迎えにダルバンダルまで往復した三日分も含めて仕事が山積し、ゆっくり話もできない有様だ。
ただ、ちょろっと話ができた時にトルフィンが言うには、
「殿下を味方にさえつけておけば、ゲスト家の方は容易に説得できたのに」
ということであった。恭親王の反応から、鋭敏なゲルフィンはミハルが何かやらかしたのだと嗅ぎ取ったらしい。
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