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七竅
14、南方辺境騎士団
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ランヤンから南方辺境騎士団の砦までは、船で二刻ほど、プーランタ河を東に遡ることになる。
プーランタ河は水量が豊富で流れも速い。白い帆に風を受けて走り、昼過ぎには騎士団の砦が見えてきた。
南岸はほぼ収穫が終わったのか、刈り取られた稲が積み重ねられてあちこちで山を作っていた。稲刈り後は蓮華草を植え、翌年それを土に鋤きこんで肥料にする。蓮華の花の蜜でミツバチを飼い、蜂蜜を搾る。
「そういえば昨夜の酒の中に蜂蜜酒があったね」
「ああ、あのデブの刺史はウザかったが、酒と飯は美味かった」
甲板で何気ない会話を交わす。グインもようやく船に慣れたらしい。恭親王は川風を黒髪に受けながら、愛鷹に肉の切れ端を食わせてやる。
騎士団の砦に入城する際には、武装していなければならない。金属鎧に籠手を嵌め、金属の兜をかぶり、長いマントを纏う。十九歳と体格的にもほぼ完成された三人の皇子の武装姿は凛々しく威厳に満ちていて、もはや恭親王を美眉と揶揄する者は誰もいなかった。
一日遅れながら、騎士団の将兵たちの歓呼の中を入城する。同じ河岸に建つ砦でも、ベルンの北岸へ渡ることがほぼありえない北方騎士団と異なり、南方騎士団はプーランタの北岸、南岸両側に睨みをきかす必要があり、大中小合わせて二百隻もの軍船を保有し、多くの水夫を抱えていた。騎兵は三千。厲蠻が蛇神への信仰を捨てて陰陽を奉じて以来、南方では魔物の発生は減少している。
「遥か遠方まで、皇子殿下がたのご来臨を賜り、騎士団の一同、感激に耐えません。南方騎士団の団長、ラジーブと申します」
浅黒く、彫の深い容貌の団長が挨拶する。厲蠻はもともと勇猛な民族で、騎士団の半数以上が厲蠻の出身であるという。この他、一族を上げて北岸から移住した土着土豪の一族の者、開拓民の力自慢の二、三男などと、剣一本で世を渡る腕自慢の剣士たちが騎士団を構成している。
「到着が遅れて迷惑をかけた。一月ほどの滞在だが、世話になる」
最も位の高い恭親王が皆を代表して挨拶を返す。北方の異民族を殲滅した皇子だという噂は、プーランタの畔まで流れていて、ラジーブは想像していたのと真逆の、細身で繊細な美貌の皇子に少し面食らった。城の広間で主だった幹部との顔合わせが済むと、団長室で地図を見ながら今後の巡検について打ち合わせを行う。
「昨夜はランヤン泊まりとうかがいましたが」
ラジーブの表情には皮肉っぽい笑みが浮かんでいる。
「そうなのだ。……どうも、図られたらしくてな。殿下がたを酒と女で懐柔して、丸め込むつもりだったようだ。殿下がたは確かに帝都では放蕩三昧だが、ここらの女などに誑かされたりはせぬ」
ゼクトが忌々しそうに言い、ラジーブは納得して頷く。
「さもありそうです。前任の刺史は大家のお坊ちゃんの初任官でどうなることかと思いましたが、金持ち喧嘩せずで不正は一切なく、我々への対応もとても真摯でしたが、今のは十二貴嬪家の尻尾の先に縋りついているようなヤツで、任期中の蓄財にばかり励んでどうにもなりません」
その前任の大家のお坊ちゃんとはゲルフィンの弟であるが、皆指摘せずに黙っていた。
「堤防が決壊したと聞いたが、被害はどうなのだ」
「ナンユー県で五つ、隣のリンフー県で二つの村が流され、収穫間際の田が全滅です。しかも対応が遅く、まだ修理も終わっていなくて土嚢で簡易に積んである状態です。次にもう一回、大雨が降ればもっと大きな被害が出るでしょう。我々は民政には手が出せないので、手をこまねいているしかないのですが、その二県の県令は刺史の腰巾着で無能なんです。被災民にロクな支援もせず、残った田から駄目になった田の分の租税を無理に徴収して定額を満たすことしか考えていません。そんなことをすれば、県ごと飢えてしまうのが目に見えているのに」
「ひでぇな」
恭親王の問いに、ラジーブは無念そうに応え、廉郡王もあまりのことに眉を顰めている。
「被災した村は一つを除いてみな、厲蠻の民の村なのです。県令たちは厲蠻の民を蔑んで、収奪の限りを尽くしています」
自身も厲蠻であるラジーブは、ギリギリと奥歯を噛みしめて、悔しそうであった。
「そのこと、中央に報告は……」
「民政には立ち入らないのがきまりです。騎士団から報告を上げることはできません」
「……巡検の時にそのあたりも見回ろう。巡検の報告として中央に上げれば、文句はあるまい」
恭親王が言った。
「あと……刺史がおかしなことを言っていたが……邪教が復活しつつあるというのは、本当か?」
「実は、徴税を巡って小規模な諍いが起きています。村々で自警団を作っているのですが、そこの集まりを通して蛇神信仰が復活しつつあるという噂もあるのですが、実態はわかりません」
「わかった。それについては、少し重点的に調査させよう」
天災に加えて官吏の苛政に苦しめられれば、古い神に縋りたくなる気持ちもわかる。
「そうだ、ここ数年、巡検の聖騎士が行方知れずになっていると聞いたが、捜索はしているのか?」
恭親王はラジーブに尋ねる。
「はい。してはいるのですが……おそらくは、一月砦に閉じこめられる憂さ晴らしに、ランヤンの娼館にしけこもうとして小舟を雇うものの、途中で小舟が転覆でもしているのではないかと……。プーランタは水量も豊富で、流れも速いので、小舟で往復するには技術が必要なのですよ。遺体は相当下流まで流されてしまうし、河には鰐もおりますので……」
ラジーブが彫の深い顔を翳らせて言った。
「なるほど。聖騎士たちには対岸へ勝手に行くことは強く禁じておかねばならないな」
「はい。そのようにお伝えください」
だいたいの方針が決まったところでその日は解散し、翌日からは皇子たちと聖騎士たちの巡検に入ることになった。
実際に見回ってみると、状況は予想以上に深刻であった。プーランタは暴れ川で、有史以来幾度も川筋を変えてきた。本来ならば河川からある程度離れた場所に田畑や集落を営むべきであるのに、河から離れた安全な場所は帝国からの移住民に独占され、貧しい厲蠻の民は川にごく近い、ひどい場合は河原などまで追いやられていた。そこへ堤防が決壊したのだから、ひとたまりもない。被災民のほとんどが厲蠻の民であるため県の対処もおざなりで、復旧工事も全く進んでいない。
ボロボロの衣服を着て、湿った地面に力なく横たわる厲蠻の民を見て、恭親王はゲルに言った。
「何とかならないのか? 州県の奴等は厲蠻を見捨てるつもりにしか見えぬ」
食糧の支援もほとんどなく、栄養状態も悪いフラフラの被災民に土木工事など無理だ。だがゲルは首を振る。
「民家も稀で州県の治所も遠い北方や東方ならいざ知らず、県の目の前でその管轄を侵害するようなことはできません。騎士団は平時には動かしてはならないとされていますから。帝都に帰ればこの状況を皇帝陛下に報告する機会がありましょう。州県の方に手を入れてもらわないとどうにもなりません」
ゲルが懸念しているのは、疫病の発生であった。
「万一騎士団に持ち込まれれば、狭い処に集まっていますから、大変なことになります」
馬を並べて話ながら収穫の終わった田のあぜ道を行くと、恭親王はあちこちに石の柱のようなものが立っているのに気づく。柱は螺旋状の模様が彫り込まれ、上には凶悪な顔が乗っているものもあれば、途中で折れているものもあった。恭親王の肩から飛び上がったエールライヒは、空中を数回、円を描いて滑空した後、その凶悪な顔の上に止まって羽根を繕っている。
「これはなんだ?」
恭親王が近くに寄ってまじまじと見る。螺旋状に鱗のある蛇が巻き付く意匠が彫られているようであった。足元に、花が供えてある。
「これは、かつて厲蠻の民に信仰されていた、蛇神ですよ。そもそも、プーランタの神格が蛇神なのです。ヘビのように川筋がうねっているでしょう?」
度重なる洪水に見舞われて、プーランタを鎮めるために蛇神に頼りたくなるのも無理はない。恭親王は供えられた小さな雑草の花束をじっと見つめていた。
プーランタ河は水量が豊富で流れも速い。白い帆に風を受けて走り、昼過ぎには騎士団の砦が見えてきた。
南岸はほぼ収穫が終わったのか、刈り取られた稲が積み重ねられてあちこちで山を作っていた。稲刈り後は蓮華草を植え、翌年それを土に鋤きこんで肥料にする。蓮華の花の蜜でミツバチを飼い、蜂蜜を搾る。
「そういえば昨夜の酒の中に蜂蜜酒があったね」
「ああ、あのデブの刺史はウザかったが、酒と飯は美味かった」
甲板で何気ない会話を交わす。グインもようやく船に慣れたらしい。恭親王は川風を黒髪に受けながら、愛鷹に肉の切れ端を食わせてやる。
騎士団の砦に入城する際には、武装していなければならない。金属鎧に籠手を嵌め、金属の兜をかぶり、長いマントを纏う。十九歳と体格的にもほぼ完成された三人の皇子の武装姿は凛々しく威厳に満ちていて、もはや恭親王を美眉と揶揄する者は誰もいなかった。
一日遅れながら、騎士団の将兵たちの歓呼の中を入城する。同じ河岸に建つ砦でも、ベルンの北岸へ渡ることがほぼありえない北方騎士団と異なり、南方騎士団はプーランタの北岸、南岸両側に睨みをきかす必要があり、大中小合わせて二百隻もの軍船を保有し、多くの水夫を抱えていた。騎兵は三千。厲蠻が蛇神への信仰を捨てて陰陽を奉じて以来、南方では魔物の発生は減少している。
「遥か遠方まで、皇子殿下がたのご来臨を賜り、騎士団の一同、感激に耐えません。南方騎士団の団長、ラジーブと申します」
浅黒く、彫の深い容貌の団長が挨拶する。厲蠻はもともと勇猛な民族で、騎士団の半数以上が厲蠻の出身であるという。この他、一族を上げて北岸から移住した土着土豪の一族の者、開拓民の力自慢の二、三男などと、剣一本で世を渡る腕自慢の剣士たちが騎士団を構成している。
「到着が遅れて迷惑をかけた。一月ほどの滞在だが、世話になる」
最も位の高い恭親王が皆を代表して挨拶を返す。北方の異民族を殲滅した皇子だという噂は、プーランタの畔まで流れていて、ラジーブは想像していたのと真逆の、細身で繊細な美貌の皇子に少し面食らった。城の広間で主だった幹部との顔合わせが済むと、団長室で地図を見ながら今後の巡検について打ち合わせを行う。
「昨夜はランヤン泊まりとうかがいましたが」
ラジーブの表情には皮肉っぽい笑みが浮かんでいる。
「そうなのだ。……どうも、図られたらしくてな。殿下がたを酒と女で懐柔して、丸め込むつもりだったようだ。殿下がたは確かに帝都では放蕩三昧だが、ここらの女などに誑かされたりはせぬ」
ゼクトが忌々しそうに言い、ラジーブは納得して頷く。
「さもありそうです。前任の刺史は大家のお坊ちゃんの初任官でどうなることかと思いましたが、金持ち喧嘩せずで不正は一切なく、我々への対応もとても真摯でしたが、今のは十二貴嬪家の尻尾の先に縋りついているようなヤツで、任期中の蓄財にばかり励んでどうにもなりません」
その前任の大家のお坊ちゃんとはゲルフィンの弟であるが、皆指摘せずに黙っていた。
「堤防が決壊したと聞いたが、被害はどうなのだ」
「ナンユー県で五つ、隣のリンフー県で二つの村が流され、収穫間際の田が全滅です。しかも対応が遅く、まだ修理も終わっていなくて土嚢で簡易に積んである状態です。次にもう一回、大雨が降ればもっと大きな被害が出るでしょう。我々は民政には手が出せないので、手をこまねいているしかないのですが、その二県の県令は刺史の腰巾着で無能なんです。被災民にロクな支援もせず、残った田から駄目になった田の分の租税を無理に徴収して定額を満たすことしか考えていません。そんなことをすれば、県ごと飢えてしまうのが目に見えているのに」
「ひでぇな」
恭親王の問いに、ラジーブは無念そうに応え、廉郡王もあまりのことに眉を顰めている。
「被災した村は一つを除いてみな、厲蠻の民の村なのです。県令たちは厲蠻の民を蔑んで、収奪の限りを尽くしています」
自身も厲蠻であるラジーブは、ギリギリと奥歯を噛みしめて、悔しそうであった。
「そのこと、中央に報告は……」
「民政には立ち入らないのがきまりです。騎士団から報告を上げることはできません」
「……巡検の時にそのあたりも見回ろう。巡検の報告として中央に上げれば、文句はあるまい」
恭親王が言った。
「あと……刺史がおかしなことを言っていたが……邪教が復活しつつあるというのは、本当か?」
「実は、徴税を巡って小規模な諍いが起きています。村々で自警団を作っているのですが、そこの集まりを通して蛇神信仰が復活しつつあるという噂もあるのですが、実態はわかりません」
「わかった。それについては、少し重点的に調査させよう」
天災に加えて官吏の苛政に苦しめられれば、古い神に縋りたくなる気持ちもわかる。
「そうだ、ここ数年、巡検の聖騎士が行方知れずになっていると聞いたが、捜索はしているのか?」
恭親王はラジーブに尋ねる。
「はい。してはいるのですが……おそらくは、一月砦に閉じこめられる憂さ晴らしに、ランヤンの娼館にしけこもうとして小舟を雇うものの、途中で小舟が転覆でもしているのではないかと……。プーランタは水量も豊富で、流れも速いので、小舟で往復するには技術が必要なのですよ。遺体は相当下流まで流されてしまうし、河には鰐もおりますので……」
ラジーブが彫の深い顔を翳らせて言った。
「なるほど。聖騎士たちには対岸へ勝手に行くことは強く禁じておかねばならないな」
「はい。そのようにお伝えください」
だいたいの方針が決まったところでその日は解散し、翌日からは皇子たちと聖騎士たちの巡検に入ることになった。
実際に見回ってみると、状況は予想以上に深刻であった。プーランタは暴れ川で、有史以来幾度も川筋を変えてきた。本来ならば河川からある程度離れた場所に田畑や集落を営むべきであるのに、河から離れた安全な場所は帝国からの移住民に独占され、貧しい厲蠻の民は川にごく近い、ひどい場合は河原などまで追いやられていた。そこへ堤防が決壊したのだから、ひとたまりもない。被災民のほとんどが厲蠻の民であるため県の対処もおざなりで、復旧工事も全く進んでいない。
ボロボロの衣服を着て、湿った地面に力なく横たわる厲蠻の民を見て、恭親王はゲルに言った。
「何とかならないのか? 州県の奴等は厲蠻を見捨てるつもりにしか見えぬ」
食糧の支援もほとんどなく、栄養状態も悪いフラフラの被災民に土木工事など無理だ。だがゲルは首を振る。
「民家も稀で州県の治所も遠い北方や東方ならいざ知らず、県の目の前でその管轄を侵害するようなことはできません。騎士団は平時には動かしてはならないとされていますから。帝都に帰ればこの状況を皇帝陛下に報告する機会がありましょう。州県の方に手を入れてもらわないとどうにもなりません」
ゲルが懸念しているのは、疫病の発生であった。
「万一騎士団に持ち込まれれば、狭い処に集まっていますから、大変なことになります」
馬を並べて話ながら収穫の終わった田のあぜ道を行くと、恭親王はあちこちに石の柱のようなものが立っているのに気づく。柱は螺旋状の模様が彫り込まれ、上には凶悪な顔が乗っているものもあれば、途中で折れているものもあった。恭親王の肩から飛び上がったエールライヒは、空中を数回、円を描いて滑空した後、その凶悪な顔の上に止まって羽根を繕っている。
「これはなんだ?」
恭親王が近くに寄ってまじまじと見る。螺旋状に鱗のある蛇が巻き付く意匠が彫られているようであった。足元に、花が供えてある。
「これは、かつて厲蠻の民に信仰されていた、蛇神ですよ。そもそも、プーランタの神格が蛇神なのです。ヘビのように川筋がうねっているでしょう?」
度重なる洪水に見舞われて、プーランタを鎮めるために蛇神に頼りたくなるのも無理はない。恭親王は供えられた小さな雑草の花束をじっと見つめていた。
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