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7.魔人の影の鬼
鬼との対面
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館に辿り着き、俺はそのまま正面玄関の扉を開いた。
中は玄関ホールになっていて、正面には2階に続く階段があった。ホールの右側と正面……階段の下に扉が見える。そして、階段を昇った2階にもいくつかの扉が確認出来た。
「ほえぇ……。外見通り、立派な建物なのねぇ」
その内観を見て、マリーシェが感嘆の声を上げる。この作りを見ただけなら、クレーメンス伯爵別邸に引けを取らないな。
「マリーシェ、ボゥッとしている場合じゃあないぞ。奴は……『鬼族』はこの奥。大食堂にいる」
俺は、さっき「鬼族」を見た光景を思い出しながら、その場所をみんなに告げた。大食堂はこのホールにある右側の扉から廊下に出て、途中にある扉がそれだ。
その大食堂にはテーブルや椅子は一切なく、ただその広さだけが際立っていたっけ。何も置かれない大食堂ってのは、あんなにも広かったんだなぁ。
「……気配を探るだけで、場所まで分かるん?」
でも俺が場所まで限定した事で、サリシュに余計な疑問を抱かせたみたいだった。
あちゃ……こりゃ、失言だったな。気が逸る余りに、思わず言わなくて良い事を言っちまった。
「それに、そなたはここに入る時も今も、全く罠や伏兵の事を考慮に入れてはいないな。何故そこまで確信をもって行動出来るのだ?」
そしてここにも、目敏く俺の行動から疑念を抱いていた女性がいた。カミーラは、俺の方へいつもと違う視線を向けていたんだ。
といってもそれは、疑い警戒心を抱いているもんじゃあなく、どこか呆れて胡散臭いものを見る様な眼になっていた。
いやいやいや、如何に俺が怪しい存在ったって、そんな冷たい眼は無いでしょうに。それもこれも、全部マリーシェ達の為にしてる事なんだけどなぁ……。
「い……今はそんな事、どうでも良いだろ? それより、すぐに奴と接触するぞ。警戒を怠らずに進もう」
もうこの館に入れば、何処から強い気配が発せられているのか分かる。恐らく俺だけじゃあなく、マリーシェ達も感じ取っているだろう。
それでも他に思考が避けるってのは、場数を踏んだからなのか腹が決まっているからなのか……。
「そ……そうね。先に進みましょう」
俺の言葉にマリーシェが同意して他の2人を促し、それにカミーラとサリシュも頷いて応じていた。ここから先は、冗談でも何でもなく一瞬たりとも気を抜けないだろうからな。
引き締まった表情となって、俺はホール右側の扉を開いた。
「……カミーラ。まずは交渉を頼む。マリーシェとサリシュは、その間も気を抜くなよ」
そして歩を進めながら、俺は改めて行程を彼女たちに告げたんだ。
もしかすれば、此処にいる「鬼族」はカミーラの言う「和平派」かも知れない。
もしそうなら、話が通じる相手だとも考えられるからな。問答無用で斬り掛かるんじゃあ無くて、同郷であるカミーラにまずは話し掛けて貰う必要があるんだ。
「……分かっている」
この中で、一番緊張しているのはカミーラだ。俺の指示を受けて、カミーラの表情に陰が射す。
まぁ、そりゃそうだ。その「鬼族」は「和平派」なんかではなく、例の「魔神族」の手下かも知れないんだからな。
重苦しい雰囲気の中を俺たちは無言で歩を進め。
「……ここだ」
そしてとうとう、目的の扉の前に辿り着いた。
外から見れば、ごく普通の部屋の扉。強いて言うなら、やっぱりどこか豪華な造りになってるってとこか?
そんな扉の前に立つと、そうではないと分かっていても……なんだか禍々しく感じちまう。
「……よう此処が大食堂やって分かるもんやなぁ」
更に息苦しさを増した重圧感を嫌う様に、サリシュがそんな事を口にした。
……しまったぁ。俺も緊張のあまり、その辺の気遣いまでは出来なかったな。せめて、少しくらい迷う仕草をすべきだったか?
確かに、初めてここ訪れたって言うのに色々と迷いのない行動を取っていれば、そりゃあ疑念も色濃くなるわなぁ……。
ただ幸いな事に、サリシュのこの台詞は俺に疑惑の目を向けてのものじゃあ無かったって事か。どちらかと言うとその言葉は、緊張感から逃れようとして呟いただけみたいだった。
それが証拠に、その後のツッコミは誰からも告げられなかったんだからな。
「それじゃあ……入るぞ」
ここで立ち尽くしていてもどうしようもない。
俺は一つ息を吐いて、ドアノブに手を掛ける。背中越しに、頷く3人の息を呑む気配が感じられた。
そして俺は、ゆっくりと扉を奥へと開いたんだ。
使われてなかった割には、扉は音も無く動いた。よっぽど作りが良いんだろうなぁ。
「……くっ」
「……んん!」
「これって……!」
扉を開けた途端に中から息を呑むほどの威圧感が押し寄せて来て、俺とサリシュは思わず息を呑み、マリーシェは驚きの声を上げていた。
ただ一人カミーラだけはグッと歯噛みして堪え、前方を見つめて……いや、睨みつけていたんだが。
そして俺たちも、彼女の視線を追う様にして前方へと目をやる。
―――……そこには。
部屋の一番奥。
頑強な倭国製の鎧を身に纏い、巨大な金棒を床に付けて身構えている、巨大な存在が起立していた!
所々見えている肉体は屈強で、正に筋骨隆々という表現がピッタリだ。
その体躯はオーグルよりも一回り大きい程度だが、相対して分かる。受ける気勢から、何倍も巨大に感じるんだ!
そして……その身体の色。
まるで血でも頭から被った様に、顔も腕も足も、奴の表皮は真っ赤に染まっていた。
それに例えでも何でもなく、その鬼面には鋭い眼光と割けた口。そして何よりも、鋭利な牙を持ち1本の角を生やしていた。
俺から見れば、とても知性を有しているとは思えないんだが。
でも人は……いや、種族は見た目に依らないからな。あんな成り立ちでも、もしかすると友好的な奴かも知れない。
「……カミーラ。……頼む」
俺は当初の予定通り、まずはカミーラに交渉役を願い出た。
とりあえず同郷でもあるカミーラが話し掛け、会話が成立するかどうか確認する。もしも話が出来るなら奴がここにいる理由を聞けるし、場合によってはここから去って貰う事も不可能じゃあ無いだろう。
でも……そうじゃあ無かったら。
「……私は、『神那倭国王朝』にて神祇官の役を承る宮司第一位であるところの真宮寺家に連なる者である! 貴殿は『鬼族』であるとお見受けする! 何故、この地この場所に居られるのか、その理由を聞かせては貰えないだろうか?」
そしてカミーラが、名乗りを上げて要件を問い質したんだ。
胸を張り声を上げるその姿は、どこか威厳を持つ位の高い貴族みたいにも見える。
「……カミーラ」
そんなカミーラの様子に、マリーシェが思わず彼女の名を呟いた。
恐らくマリーシェやサリシュには、カミーラの言った「神那倭国」やら「神祇官」なんて、何の事だかさっぱり理解出来ていないだろうなぁ。
それでも、今まで殆ど素性の知れなかったカミーラの出自が垣間見えたんだ。多分、今すぐにでも色々と聞きたいだろうなぁ。……まぁ、そんな場合じゃあないんだけど。
カミーラの問い掛けに対して、赤い鬼の方は微動だにしない。
言葉が理解出来るなら……いや、友好的であったなら、すぐに答えが返ってきて然るべきだ。それでも、鬼の方には答えようと言う気配が伺えない。……こりゃあ。
「……マリーシェ、サリシュ」
俺は小さな声で、後方に控えている2人に声を掛けた。
今更細かい説明をしなくても、これだけで彼女達にはどういう事なのか理解出来ている筈だ。
「……グ」
すると、今まで沈黙を守っていた赤鬼に動きがあった。……いや、正確には何やら呻き声の様なものを発したって思った……んだが。
「グオオオオォォッ!」
その直後には、凄まじく気の籠った咆哮を上げたんだ!
それは気構えが出来ていなければ、そこから吹き飛ばされそうな程の意気だ!
俺たちは最初から警戒を厳にしていたから、その場に尻もちを付く事も後退る様な真似もせずに済んだんだけどな!
「来るぞっ!」
恐ろしい程の気の奔流が去ったと思ったら、すぐにカミーラが怒鳴り声を上げたんだ!
見れば赤鬼は金棒を構え、俺たちへと向けて接近を試みる処だった!
中は玄関ホールになっていて、正面には2階に続く階段があった。ホールの右側と正面……階段の下に扉が見える。そして、階段を昇った2階にもいくつかの扉が確認出来た。
「ほえぇ……。外見通り、立派な建物なのねぇ」
その内観を見て、マリーシェが感嘆の声を上げる。この作りを見ただけなら、クレーメンス伯爵別邸に引けを取らないな。
「マリーシェ、ボゥッとしている場合じゃあないぞ。奴は……『鬼族』はこの奥。大食堂にいる」
俺は、さっき「鬼族」を見た光景を思い出しながら、その場所をみんなに告げた。大食堂はこのホールにある右側の扉から廊下に出て、途中にある扉がそれだ。
その大食堂にはテーブルや椅子は一切なく、ただその広さだけが際立っていたっけ。何も置かれない大食堂ってのは、あんなにも広かったんだなぁ。
「……気配を探るだけで、場所まで分かるん?」
でも俺が場所まで限定した事で、サリシュに余計な疑問を抱かせたみたいだった。
あちゃ……こりゃ、失言だったな。気が逸る余りに、思わず言わなくて良い事を言っちまった。
「それに、そなたはここに入る時も今も、全く罠や伏兵の事を考慮に入れてはいないな。何故そこまで確信をもって行動出来るのだ?」
そしてここにも、目敏く俺の行動から疑念を抱いていた女性がいた。カミーラは、俺の方へいつもと違う視線を向けていたんだ。
といってもそれは、疑い警戒心を抱いているもんじゃあなく、どこか呆れて胡散臭いものを見る様な眼になっていた。
いやいやいや、如何に俺が怪しい存在ったって、そんな冷たい眼は無いでしょうに。それもこれも、全部マリーシェ達の為にしてる事なんだけどなぁ……。
「い……今はそんな事、どうでも良いだろ? それより、すぐに奴と接触するぞ。警戒を怠らずに進もう」
もうこの館に入れば、何処から強い気配が発せられているのか分かる。恐らく俺だけじゃあなく、マリーシェ達も感じ取っているだろう。
それでも他に思考が避けるってのは、場数を踏んだからなのか腹が決まっているからなのか……。
「そ……そうね。先に進みましょう」
俺の言葉にマリーシェが同意して他の2人を促し、それにカミーラとサリシュも頷いて応じていた。ここから先は、冗談でも何でもなく一瞬たりとも気を抜けないだろうからな。
引き締まった表情となって、俺はホール右側の扉を開いた。
「……カミーラ。まずは交渉を頼む。マリーシェとサリシュは、その間も気を抜くなよ」
そして歩を進めながら、俺は改めて行程を彼女たちに告げたんだ。
もしかすれば、此処にいる「鬼族」はカミーラの言う「和平派」かも知れない。
もしそうなら、話が通じる相手だとも考えられるからな。問答無用で斬り掛かるんじゃあ無くて、同郷であるカミーラにまずは話し掛けて貰う必要があるんだ。
「……分かっている」
この中で、一番緊張しているのはカミーラだ。俺の指示を受けて、カミーラの表情に陰が射す。
まぁ、そりゃそうだ。その「鬼族」は「和平派」なんかではなく、例の「魔神族」の手下かも知れないんだからな。
重苦しい雰囲気の中を俺たちは無言で歩を進め。
「……ここだ」
そしてとうとう、目的の扉の前に辿り着いた。
外から見れば、ごく普通の部屋の扉。強いて言うなら、やっぱりどこか豪華な造りになってるってとこか?
そんな扉の前に立つと、そうではないと分かっていても……なんだか禍々しく感じちまう。
「……よう此処が大食堂やって分かるもんやなぁ」
更に息苦しさを増した重圧感を嫌う様に、サリシュがそんな事を口にした。
……しまったぁ。俺も緊張のあまり、その辺の気遣いまでは出来なかったな。せめて、少しくらい迷う仕草をすべきだったか?
確かに、初めてここ訪れたって言うのに色々と迷いのない行動を取っていれば、そりゃあ疑念も色濃くなるわなぁ……。
ただ幸いな事に、サリシュのこの台詞は俺に疑惑の目を向けてのものじゃあ無かったって事か。どちらかと言うとその言葉は、緊張感から逃れようとして呟いただけみたいだった。
それが証拠に、その後のツッコミは誰からも告げられなかったんだからな。
「それじゃあ……入るぞ」
ここで立ち尽くしていてもどうしようもない。
俺は一つ息を吐いて、ドアノブに手を掛ける。背中越しに、頷く3人の息を呑む気配が感じられた。
そして俺は、ゆっくりと扉を奥へと開いたんだ。
使われてなかった割には、扉は音も無く動いた。よっぽど作りが良いんだろうなぁ。
「……くっ」
「……んん!」
「これって……!」
扉を開けた途端に中から息を呑むほどの威圧感が押し寄せて来て、俺とサリシュは思わず息を呑み、マリーシェは驚きの声を上げていた。
ただ一人カミーラだけはグッと歯噛みして堪え、前方を見つめて……いや、睨みつけていたんだが。
そして俺たちも、彼女の視線を追う様にして前方へと目をやる。
―――……そこには。
部屋の一番奥。
頑強な倭国製の鎧を身に纏い、巨大な金棒を床に付けて身構えている、巨大な存在が起立していた!
所々見えている肉体は屈強で、正に筋骨隆々という表現がピッタリだ。
その体躯はオーグルよりも一回り大きい程度だが、相対して分かる。受ける気勢から、何倍も巨大に感じるんだ!
そして……その身体の色。
まるで血でも頭から被った様に、顔も腕も足も、奴の表皮は真っ赤に染まっていた。
それに例えでも何でもなく、その鬼面には鋭い眼光と割けた口。そして何よりも、鋭利な牙を持ち1本の角を生やしていた。
俺から見れば、とても知性を有しているとは思えないんだが。
でも人は……いや、種族は見た目に依らないからな。あんな成り立ちでも、もしかすると友好的な奴かも知れない。
「……カミーラ。……頼む」
俺は当初の予定通り、まずはカミーラに交渉役を願い出た。
とりあえず同郷でもあるカミーラが話し掛け、会話が成立するかどうか確認する。もしも話が出来るなら奴がここにいる理由を聞けるし、場合によってはここから去って貰う事も不可能じゃあ無いだろう。
でも……そうじゃあ無かったら。
「……私は、『神那倭国王朝』にて神祇官の役を承る宮司第一位であるところの真宮寺家に連なる者である! 貴殿は『鬼族』であるとお見受けする! 何故、この地この場所に居られるのか、その理由を聞かせては貰えないだろうか?」
そしてカミーラが、名乗りを上げて要件を問い質したんだ。
胸を張り声を上げるその姿は、どこか威厳を持つ位の高い貴族みたいにも見える。
「……カミーラ」
そんなカミーラの様子に、マリーシェが思わず彼女の名を呟いた。
恐らくマリーシェやサリシュには、カミーラの言った「神那倭国」やら「神祇官」なんて、何の事だかさっぱり理解出来ていないだろうなぁ。
それでも、今まで殆ど素性の知れなかったカミーラの出自が垣間見えたんだ。多分、今すぐにでも色々と聞きたいだろうなぁ。……まぁ、そんな場合じゃあないんだけど。
カミーラの問い掛けに対して、赤い鬼の方は微動だにしない。
言葉が理解出来るなら……いや、友好的であったなら、すぐに答えが返ってきて然るべきだ。それでも、鬼の方には答えようと言う気配が伺えない。……こりゃあ。
「……マリーシェ、サリシュ」
俺は小さな声で、後方に控えている2人に声を掛けた。
今更細かい説明をしなくても、これだけで彼女達にはどういう事なのか理解出来ている筈だ。
「……グ」
すると、今まで沈黙を守っていた赤鬼に動きがあった。……いや、正確には何やら呻き声の様なものを発したって思った……んだが。
「グオオオオォォッ!」
その直後には、凄まじく気の籠った咆哮を上げたんだ!
それは気構えが出来ていなければ、そこから吹き飛ばされそうな程の意気だ!
俺たちは最初から警戒を厳にしていたから、その場に尻もちを付く事も後退る様な真似もせずに済んだんだけどな!
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