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9.歌う妖精たち
袖触れ合うも……
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食事を摂る為に街へ出て来た俺たちだったけど、これが中々空いている酒補が見つからずに苦労する羽目になった。
普段なら上手い具合に時間帯がバラけているのかどこかの席が空いているもんなんだけど、今日に限ってはそんな事は無かったんだ。
それもこれも、あの「四季娘」の歌会のせいだな。
もっとも。
あれだけの舞台を見せられれば、途中で見るのを止めて食事に行こうなんて気も無くなるよなぁ。かく言う俺たちも、足を止めて魅入った口だし。
「ああぁ……。でも、本当に良かったなぁ……エスタシオン」
食事を終えて酒も回って来たのか、セリルはさっきからそればかりを口にしていた。その意見には同意なんだけど、そう何度も呟かれると大概ウンザリとして来る。
それは、マリーシェ達も同じだったみたいで。
「もう、セリル。さっきからエスタシオンエスタシオンって、五月蠅いわよ」
マリーシェが、セリルに嫌そうな声音で注意したんだ。そしてそれに、サリシュとカミーラ、バーバラも頷いて続いている。
いつもならば女性陣に責められて小さくなるセリルなんだが、今日は酒の力もあってか余り堪えていないみたいだ。
未だに夢見心地……足取りも軽く、今にも踊り出しそうな雰囲気なんだからな。さすがにこれには、マリーシェ達も呆れるより他はないみたい……だったんだが。
「こんばんはぁ」
「突然、失礼します」
そんな俺たちの背後から、突然女性の……いや、女性たちの声が聞こえたんだ。
振り返ってみるとそこには、淡いピンク色の髪をセミロングにして、金色の瞳と眩い笑顔が可愛らしい少女と。
闇夜の様に黒く長い髪と雪原の様な肌、そしてそこに浮かぶ澄んだ淡いブルーの瞳でこちらを見つめる少女が立っていた。
「あの……何か……」
何か用ですか……と問い掛け様としたんだが、それよりも先に叫び出した奴がいたんだ。
「あ……ああっ!? ミハルちゃんにトウカちゃん! そ……それに、カレンちゃんにシュナちゃんもっ!?」
2人の美少女の後ろには、セリルのいう様に更に2人の少女が立っていた。
1人はオレンジ色の髪をボーイッシュにまとめ上げ、快活さを表す様な爛々とした赤い瞳を向ける少女……カレンって言われていたか?。
日に焼けているのか肌は小麦色をしており、肩に紐が掛かっただけのシャツと半ズボンと言う服装が彼女の性格を表している様だ。
そして最後の1人はなんとも……存在感が希薄だな。
確か……シュナって呼ばれていたかな? 黄色くウェーブの掛かったロングヘアーに緑色の瞳、大きめの眼鏡をかけていると言う結構目立つ容姿なのに、物静かで小さく縮こまっている姿が、まるで少しでも隠れてしまいたいと体現しているみたいだった。
でも残念ながら、彼女は間違いなく目を引いてしまう……異性の。
何せその大人しそうな容姿からは考えられないくらい……大きな胸をしているんだ。
彼女がどう考えているかは分からないけど、何もしなくとも煽情的になってしまうそのスタイルが注目を浴びるのは仕方ないだろうなぁ。
ここまで間近で見るのは初めてだが、彼女たちが「四季娘」のメンバーなのに間違いない。
「……アァレェクゥ?」
「……はいぃ?」
俺が4人の少女を分析していると、低い声音でバーバラに話し掛けられてしまった。
少女たちをそれぞれ見た時間はほんの一瞬。それなのにバーバラは、俺が何を考えているのか把握したって言うのか!?
まぁ、今まで異性の視線に晒されて来た彼女だ。俺が瞬間的にどこを見ていたかなんて、流石にお見通しって事なのだろうか。
って言うか、スルッと俺の背後に回って俺の思考を読むの……止めてね?
「俺……僕たちにその……。な……何か用……なんですか!?」
明らかに緊張しているセリルは、「エスタシオン」の4人に緊張しながら問い返していた。確かに、さっきまで舞台で歌い踊っていた女流歌人達が、俺たちに声を掛けるなんて不思議な話だよな。
しかもセリルが応援しているグループだって考えれば、奴の浮かれ具合も知れようというもんだ。
「さっきのステージでさぁ。なんだかすっごく沢山のチップをくれた人がいたってマネージャーに聞いて。相場よりもかなり多かったんで、せめて挨拶だけでもしておこうって……ね?」
「……あの……ありがとうござ……」
「ありがとうございましたぁ!」
「その……ありがとう」
「ありがとねっ!」
「……あう」
如何にも快活だって感じの少女が事情を説明し、ちょっと暗めでグラマーな少女がお礼を……って感じだったんだが、その言葉は後から発せられた3人の言葉に掻き消されていた。
うぅん……。この娘は、かなり引っ込み思案で損しているタイプかな? 掛けている眼鏡の奥には、自信の無さそうなたれ気味の目があちこちへと視線を向けている。
どこがどうって訳じゃあないんだけど、何だかバーバラに似ているなぁ。
「良いの、良いの! あれだけ最高の歌を聞かせて貰ったんだから、相応のチップをはずまないと! 気持ちだから、気にしないでね!」
4人の? 可憐な少女たちにお礼を言われて、セリルは完全に舞い上がっていた。
いやぁ……鼻の下が伸びるって姿を、俺は多分初めて見たなぁ。30年生きて来たけど、まだまだ知らない事がこの世界にはあるんだなぁ。
なんて考えていると。
「ちょっと、セリル。あれって、あんたのお金じゃないでしょう?」
あ、バカ! なんて事言い出すんだ!
俺としては、彼女達に恩を着せるつもりなんて無いんだから、余計な事を言う必要なんてないのに!
「……あのお金は、元々アレクのもんや。……あんたが自慢するもんやぁないなぁ」
そしてマリーシェの言葉に、サリシュも追随する。
「……アレク? ……って?」
そんな2人の言葉を聞いて、ピンク色の髪の少女が首を傾げて疑問を口にしていた。
その仕草1つ1つが可愛らしいと思うのは、流石はアイドルなのか、それとも天性のものなのか。
「アレクとは、ここにいる彼の事だ」
ああ、もぅ! 紹介なんてしなくて良いのに!
律義なカミーラが、問われた事に丁寧に答えていた。
そして「エスタシオン」全員の眼が、一斉に俺の方へ向けられる。
「い……いや、それはそうなんだけどね……」
裏話を暴露されたセリルは、しどろもどろになって困惑していた。でも悲しいかな、もう誰もこいつの事を見ていない。
「……おこがましい」
そんなセリルに、バーバラが留めの一撃を加え、セリルは完全に撃沈していた。
俺としては、別に誤解されたままで良かったのにぃ。
「そうだったんですねぇ! 初めまして! 私はミハル=ヴェスナーと言います! えぇっと……アレク……さん?」
元気に俺の前までやって来たミハルが、ペコリと頭を下げて自己紹介をしてくれた。ここに至っては、俺も名乗らないままって訳にもいかない。
「アレックス=レンブランドと言います。みんなには、アレクって呼ばれています」
だから俺も、必要最低限の事だけ伝えたんだ。
まぁ別に今後も親しくして行く訳じゃあないんだから、別に素っ気なくても問題ないよな?
「アレク……さんですか。申し遅れました。私はトウカ=ヒエムスです」
そして黒髪の美少女トウカが、俺の前で丁寧なお辞儀をし。
「あたしは、カレン=アエスタースだよぉ! アレク、宜しくねぇ!」
快活な動きでやって来たオレンジ色の髪の少女カレンが、随分と砕けた挨拶をして来た。
そして最後に。
「……あの……その……。わた……私は、シュナ=ヘルブスト……と言います。その……宜しくお願いします……アレクさん」
黄色の髪に眼鏡をかけ、目じりの下がった眼に緑の瞳、そしてなんとも目を奪うスタイルをしたシュナが恐る恐ると言った態でそう口にしたんだ。
しかし……見た目と性格にこれほどのギャップがあるのもまぁ珍しいな。
「それでぇ、アレクさんは冒険者なんですかぁ?」
俺の前に押しかけている4人の内、ミハルが目を輝かせて質問して来た。
そんなに真正面で顔を凝視されると、俺でなくても照れてしまう事は請け合いだな。
「そ……それは……」
「そうよ。それがどうかしたのかしら?」
俺がミハルに答えようとしたその時、ズイッと俺と彼女の間に割って入ったマリーシェが強い語調で代わりに答えていた。
ハッと気付けば、そんなマリーシェに続いてサリシュ、カミーラ、バーバラも居並んでいる!
そして、なんだか不穏な気配を漂わせ始めたんだ!
な……なんだ? この戦場にでもいる雰囲気は!?
普段なら上手い具合に時間帯がバラけているのかどこかの席が空いているもんなんだけど、今日に限ってはそんな事は無かったんだ。
それもこれも、あの「四季娘」の歌会のせいだな。
もっとも。
あれだけの舞台を見せられれば、途中で見るのを止めて食事に行こうなんて気も無くなるよなぁ。かく言う俺たちも、足を止めて魅入った口だし。
「ああぁ……。でも、本当に良かったなぁ……エスタシオン」
食事を終えて酒も回って来たのか、セリルはさっきからそればかりを口にしていた。その意見には同意なんだけど、そう何度も呟かれると大概ウンザリとして来る。
それは、マリーシェ達も同じだったみたいで。
「もう、セリル。さっきからエスタシオンエスタシオンって、五月蠅いわよ」
マリーシェが、セリルに嫌そうな声音で注意したんだ。そしてそれに、サリシュとカミーラ、バーバラも頷いて続いている。
いつもならば女性陣に責められて小さくなるセリルなんだが、今日は酒の力もあってか余り堪えていないみたいだ。
未だに夢見心地……足取りも軽く、今にも踊り出しそうな雰囲気なんだからな。さすがにこれには、マリーシェ達も呆れるより他はないみたい……だったんだが。
「こんばんはぁ」
「突然、失礼します」
そんな俺たちの背後から、突然女性の……いや、女性たちの声が聞こえたんだ。
振り返ってみるとそこには、淡いピンク色の髪をセミロングにして、金色の瞳と眩い笑顔が可愛らしい少女と。
闇夜の様に黒く長い髪と雪原の様な肌、そしてそこに浮かぶ澄んだ淡いブルーの瞳でこちらを見つめる少女が立っていた。
「あの……何か……」
何か用ですか……と問い掛け様としたんだが、それよりも先に叫び出した奴がいたんだ。
「あ……ああっ!? ミハルちゃんにトウカちゃん! そ……それに、カレンちゃんにシュナちゃんもっ!?」
2人の美少女の後ろには、セリルのいう様に更に2人の少女が立っていた。
1人はオレンジ色の髪をボーイッシュにまとめ上げ、快活さを表す様な爛々とした赤い瞳を向ける少女……カレンって言われていたか?。
日に焼けているのか肌は小麦色をしており、肩に紐が掛かっただけのシャツと半ズボンと言う服装が彼女の性格を表している様だ。
そして最後の1人はなんとも……存在感が希薄だな。
確か……シュナって呼ばれていたかな? 黄色くウェーブの掛かったロングヘアーに緑色の瞳、大きめの眼鏡をかけていると言う結構目立つ容姿なのに、物静かで小さく縮こまっている姿が、まるで少しでも隠れてしまいたいと体現しているみたいだった。
でも残念ながら、彼女は間違いなく目を引いてしまう……異性の。
何せその大人しそうな容姿からは考えられないくらい……大きな胸をしているんだ。
彼女がどう考えているかは分からないけど、何もしなくとも煽情的になってしまうそのスタイルが注目を浴びるのは仕方ないだろうなぁ。
ここまで間近で見るのは初めてだが、彼女たちが「四季娘」のメンバーなのに間違いない。
「……アァレェクゥ?」
「……はいぃ?」
俺が4人の少女を分析していると、低い声音でバーバラに話し掛けられてしまった。
少女たちをそれぞれ見た時間はほんの一瞬。それなのにバーバラは、俺が何を考えているのか把握したって言うのか!?
まぁ、今まで異性の視線に晒されて来た彼女だ。俺が瞬間的にどこを見ていたかなんて、流石にお見通しって事なのだろうか。
って言うか、スルッと俺の背後に回って俺の思考を読むの……止めてね?
「俺……僕たちにその……。な……何か用……なんですか!?」
明らかに緊張しているセリルは、「エスタシオン」の4人に緊張しながら問い返していた。確かに、さっきまで舞台で歌い踊っていた女流歌人達が、俺たちに声を掛けるなんて不思議な話だよな。
しかもセリルが応援しているグループだって考えれば、奴の浮かれ具合も知れようというもんだ。
「さっきのステージでさぁ。なんだかすっごく沢山のチップをくれた人がいたってマネージャーに聞いて。相場よりもかなり多かったんで、せめて挨拶だけでもしておこうって……ね?」
「……あの……ありがとうござ……」
「ありがとうございましたぁ!」
「その……ありがとう」
「ありがとねっ!」
「……あう」
如何にも快活だって感じの少女が事情を説明し、ちょっと暗めでグラマーな少女がお礼を……って感じだったんだが、その言葉は後から発せられた3人の言葉に掻き消されていた。
うぅん……。この娘は、かなり引っ込み思案で損しているタイプかな? 掛けている眼鏡の奥には、自信の無さそうなたれ気味の目があちこちへと視線を向けている。
どこがどうって訳じゃあないんだけど、何だかバーバラに似ているなぁ。
「良いの、良いの! あれだけ最高の歌を聞かせて貰ったんだから、相応のチップをはずまないと! 気持ちだから、気にしないでね!」
4人の? 可憐な少女たちにお礼を言われて、セリルは完全に舞い上がっていた。
いやぁ……鼻の下が伸びるって姿を、俺は多分初めて見たなぁ。30年生きて来たけど、まだまだ知らない事がこの世界にはあるんだなぁ。
なんて考えていると。
「ちょっと、セリル。あれって、あんたのお金じゃないでしょう?」
あ、バカ! なんて事言い出すんだ!
俺としては、彼女達に恩を着せるつもりなんて無いんだから、余計な事を言う必要なんてないのに!
「……あのお金は、元々アレクのもんや。……あんたが自慢するもんやぁないなぁ」
そしてマリーシェの言葉に、サリシュも追随する。
「……アレク? ……って?」
そんな2人の言葉を聞いて、ピンク色の髪の少女が首を傾げて疑問を口にしていた。
その仕草1つ1つが可愛らしいと思うのは、流石はアイドルなのか、それとも天性のものなのか。
「アレクとは、ここにいる彼の事だ」
ああ、もぅ! 紹介なんてしなくて良いのに!
律義なカミーラが、問われた事に丁寧に答えていた。
そして「エスタシオン」全員の眼が、一斉に俺の方へ向けられる。
「い……いや、それはそうなんだけどね……」
裏話を暴露されたセリルは、しどろもどろになって困惑していた。でも悲しいかな、もう誰もこいつの事を見ていない。
「……おこがましい」
そんなセリルに、バーバラが留めの一撃を加え、セリルは完全に撃沈していた。
俺としては、別に誤解されたままで良かったのにぃ。
「そうだったんですねぇ! 初めまして! 私はミハル=ヴェスナーと言います! えぇっと……アレク……さん?」
元気に俺の前までやって来たミハルが、ペコリと頭を下げて自己紹介をしてくれた。ここに至っては、俺も名乗らないままって訳にもいかない。
「アレックス=レンブランドと言います。みんなには、アレクって呼ばれています」
だから俺も、必要最低限の事だけ伝えたんだ。
まぁ別に今後も親しくして行く訳じゃあないんだから、別に素っ気なくても問題ないよな?
「アレク……さんですか。申し遅れました。私はトウカ=ヒエムスです」
そして黒髪の美少女トウカが、俺の前で丁寧なお辞儀をし。
「あたしは、カレン=アエスタースだよぉ! アレク、宜しくねぇ!」
快活な動きでやって来たオレンジ色の髪の少女カレンが、随分と砕けた挨拶をして来た。
そして最後に。
「……あの……その……。わた……私は、シュナ=ヘルブスト……と言います。その……宜しくお願いします……アレクさん」
黄色の髪に眼鏡をかけ、目じりの下がった眼に緑の瞳、そしてなんとも目を奪うスタイルをしたシュナが恐る恐ると言った態でそう口にしたんだ。
しかし……見た目と性格にこれほどのギャップがあるのもまぁ珍しいな。
「それでぇ、アレクさんは冒険者なんですかぁ?」
俺の前に押しかけている4人の内、ミハルが目を輝かせて質問して来た。
そんなに真正面で顔を凝視されると、俺でなくても照れてしまう事は請け合いだな。
「そ……それは……」
「そうよ。それがどうかしたのかしら?」
俺がミハルに答えようとしたその時、ズイッと俺と彼女の間に割って入ったマリーシェが強い語調で代わりに答えていた。
ハッと気付けば、そんなマリーシェに続いてサリシュ、カミーラ、バーバラも居並んでいる!
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な……なんだ? この戦場にでもいる雰囲気は!?
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