29 / 33
6.変わりゆく未来、止められぬ運命
起死回生の策
しおりを挟む
死臭漂う「幽霊屋敷」最奥にある謁見の間に、謎の「人型」とカミーラの対峙は未だ続いている。……と言っても、マリーシェが吹き飛ばされてからまだ1分も経っていない。
「人型」は「一緒に来てもらう」と言う趣旨の発言をしカミーラの返答を待っている様に見え、カミーラはヘビに睨まれたカエルの様に視線を下に向けて俯き、身体を固くして向けられる視線から耐えていた。
(……ア……アレックス。あれって何? これって、どういう事だと思う?)
サリシュの治療魔法を受けながら、マリーシェが俺に小さな声でそう呟いた。
サリシュもマリーシェに気遣いながら、カミーラの方へも意識を向け、俺達の会話にも耳を傾けると言う器用な事を実践している。
(……分からん。分からんが……どうやらこの惨状は、あいつの仕業だろう。そしてあの黒いのは、カミーラを連れ戻したいらしいな……)
俺は、先程交わされていた「人型」とカミーラの会話、そして今見える2人? の間に流れる雰囲気からそう答えた。
(じゃあ、あの黒いんが……倭人なんかなぁ……?)
サリシュが、まさかの発言をボソリと口にした。
(んっ……んな訳ないじゃないっ!)
それを聞いたマリーシェは、小声で怒鳴ると言う特殊技能を披露した。
確かに東国人……一般に「倭人」と呼ばれる人種は、西国一帯で見かける事は少ない……と思う。
此方の大陸で倭人を見かける事が少ないと断言出来ないのは、倭人が必ずしも自国の恰好をしているとは言えないからだ。
寧ろ、普段からカミーラの様な格好でいる方が稀じゃないかとさえ思っている。
確かに、「如何にも東方より来ました」と言った格好でうろつけば、余計な揉め事を引き寄せるに違いないのだ。
事実、カミーラの付き添いをしていたアヤメもその被害にあっている。
そこから考えれば、もし大陸に倭人の冒険者がやって来たとしても、間違いなく自国の民族衣装を着る事は無いだろう。
そして俺の知る限り、倭人と西国人に身体的特徴の違いは少ない。
カミーラを見れば分かる様に、一目見ただけでは大きな差異を見つける事は出来ないのだ。
(……流石に、あの「人型」が人間だと言うのは……無理があるだろう?)
視線で俺の意見を待っていたマリーシェとサリシュには、その辺りの詳しい説明を省いて客観的事実を述べた。
そしてその答えには彼女達も納得する部分がある様で、二人して同時に頷き返して来る。
それよりも、もっと切羽詰まった問題が目の前には転がっていた。
カミーラは、目の前の黒い「人型」に同行を強制されている……様に見える。
未だカミーラが返答していないので、その真偽は定かではないんだが。
そしてその「人型」は、俺の目から見てもレベル30を下らない。
それに、この場の惨劇を見ればそれはすぐに理解出来る事だった。
息絶えた者達の中には、俺たちと同じか少し上のレベルの者も居たかもしれない。
そんなパーティ編成の者達を、自身は全く傷つくことなく返り討ちにするなど、余程のレベル差がなければ出来ない事だ。
そこから考えれば、当然俺たちとのレベル差も大きく開いている。
それは俺が今持っているどんなアイテムを使った所で、到底太刀打ち出来ないって事だ。
10やそこらのレベルを底上げした所で、元々のレベルが低い俺達じゃあ手も足も出ないのが現実だろう。
何より、奴のレベルはあくまでも俺の見立てた、暫定的なものだ。
奴にどんな能力が隠されているか分からない以上、その戦闘能力は数段上だと考えた方が無難だろうな。
最悪の事態を想定しながら、俺は必至で頭をフル回転させていた。
「私は……」
そんな葛藤を巡らせていた俺の耳に、カミーラの絞り出す様な声が飛び込んで来た。
「……私は……あの国……神那倭国には戻らない!」
震える様な……絞り出す様な……それでいてハッキリとした口調で、カミーラは「人型」にそう告げる。
その言葉を聞いたからなのか、「人型」の左指がまるで蛇の様に伸びたかと思うと、瞬く間にカミーラをその指で縛り上げた!
「……グッ!」
「強制ニ……ト言ウノハ望ムトコロデハ無カッタガ致シ方ナイ……」
文字通り、息を殺して事の成り行きを見守っていた俺達の前で、カミーラと「人型」の対峙は急激な展開に発展しだした!
(ちょっ……ちょっと、アレクッ! カミーラが捕まったよっ!? どうするのっ!?)
随分と回復したマリーシェが、俺に抱き付く様にしがみ付いて来た!
サリシュも不安げな表情で、俺の左腕を確りと抱きかかえる!
(……マリーシェ、サリシュ。命を懸ける覚悟はあるか……?)
俺の中で、何とかカミーラを助け出すプランが出来上がった。
……と言っても、プランと言うには余りにも行き当たりばったりで、しかも上手くいくかどうかは五分五分だ。
(当然っ!)
切羽詰まった顔になってるだろう俺の目を見ても尚、マリーシェは確りと頷き返して来た。
隣ではサリシュも、コクコクと頷いて同意を示している。
準備をするなら、「人型」の意識がカミーラに向いている今しかない!
俺はマリーシェとサリシュに、一か八かのプランを伝えた。
「わ……私を殺しては……、ふ……不具合となるのはお前達の方ではないのか?」
締め付ける力が余程強いのだろう、カミーラは苦悶に歪むその顔でそれでも気丈にそう「人型」へと告げる。
それを聞いた「人型」は、表情の分からない黒い顔を歪めた様に見えた。
「殺シハシナイ……。オ前ニハ〝封印〟ヲ解イテカラ死ンデ貰ワネバナラナイカラナ」
結局殺すんじゃねぇか!
と思ったが、それは声には出さない。
今は、「人型」が出来るだけこちらに意識を向けない時間を稼がないといけないからな。
全ての説明を終えて、俺はマリーシェに魔法袋から取り出した「幻惑の煙」を吹き掛けた。
途端にマリーシェの身体がぼやけ、3つに分身する。
そしてその煙を、俺とサリシュにも吹き掛けたんだ。
作戦決行の準備を終えた俺達は互いに頷き合い、俺とマリーシェが床を蹴って駈け出した!
―――まず、あの「人型」に接近する。
―――えっ!? でもこっちが動き出したら、あいつはまたあの見えない攻撃を仕掛けて来るよ?
―――大丈夫だ。このアイテムを使えば、4回は攻撃に耐える事が出来る。
走り出した俺達に気付いた「人型」が、こちらへと注意を向け!
ゆっくりと立ち上がり、空いている右手を再び中空でスライドさせた!
今の俺達には見る事の出来ない攻撃が、3つに分身している俺の1つに直撃し、それを擦り抜けて後方の床に着弾した!
分身の1つは消え去ったが、それで俺達の足が止まる事は無い!
そしてその不可思議な現象に、表情の読めない「人型」が困惑の色を浮かべた様に俺には見えた。
再び「人型」が攻撃を仕掛けてくる!
今度はマリーシェの幻影が1つ掻き消される!
だが彼女も同じ様に足を止めず、更に「人型」との距離を詰めた!
―――この煙を浴びれば、3つの分身が出現して代わりに本体の姿が消えるんだ。これで一気に奴との距離を詰める。
―――へえぇ……便利な道具だねぇ……。それで奴に攻撃するって事?
―――違う! 今の俺達じゃあ、どうあがいても奴には勝てない!
―――それやったら……どうやってカミーラを助けるん……?
―――俺達が近づいたら、まずは一瞬でも動きを止める必要がある。それにはサリシュ、お前の今持ってる全ての“魔法力”を注ぎ込んでもらう。
「魔術師の杖よっ! その力を解き放ち、我の敵を打ち砕かんっ!」
俺達の後方で高らかに叫んだサリシュの手には、魔術師の杖が握られている。
レベル20から装備可能なこの杖には特殊な能力が秘められていて、ごく少量の魔力でレベル20相当の攻撃性魔法を使用する事が出来る。
しかしそれも、適正レベルに達していて必要な“魔法力”を有している者が使えば……と言う注釈が付くんだが。
魔力は勿論、魔法適性値、精神力、集中力、魔法耐久力など……それら全てを含む所謂“魔法力”が、魔術師の杖を使用する条件でもあるんだ。
俺の持つアクセサリーで、サリシュのレベルを13相当に引き上げる。
どうあがいても、今の彼女達を強くするのはこの辺りが精一杯だった。
それでも、一部は使用に耐えうる能力までに達しない。
これでは、この「魔術師の杖」が持つ特殊攻撃を発動する事は出来ない。
だが足りない部分は、サリシュの魔力を注ぎ込んで補って貰う!
杖に魔力を注ぐのではなく、杖が使うであろう魔法攻撃に足りないだけの魔力を、サリシュ自身が補填するって方法だ。
本来これは、どう考えても本末転倒……意味の無い使い方だ。
少ない魔力で攻撃属性の魔法を使えることがウリの筈なのに、使用する為に多大な魔法力をつぎ込むんだからな。
しかしそうでもしなければ、今のサリシュにレベル20前後の魔法を放つ事なんて出来ない。
彼女には一瞬のスキを突く……その為だけに、限界を大きく超えた命がけの魔法を行使してもらう必要があったんだ。
「人型」は「一緒に来てもらう」と言う趣旨の発言をしカミーラの返答を待っている様に見え、カミーラはヘビに睨まれたカエルの様に視線を下に向けて俯き、身体を固くして向けられる視線から耐えていた。
(……ア……アレックス。あれって何? これって、どういう事だと思う?)
サリシュの治療魔法を受けながら、マリーシェが俺に小さな声でそう呟いた。
サリシュもマリーシェに気遣いながら、カミーラの方へも意識を向け、俺達の会話にも耳を傾けると言う器用な事を実践している。
(……分からん。分からんが……どうやらこの惨状は、あいつの仕業だろう。そしてあの黒いのは、カミーラを連れ戻したいらしいな……)
俺は、先程交わされていた「人型」とカミーラの会話、そして今見える2人? の間に流れる雰囲気からそう答えた。
(じゃあ、あの黒いんが……倭人なんかなぁ……?)
サリシュが、まさかの発言をボソリと口にした。
(んっ……んな訳ないじゃないっ!)
それを聞いたマリーシェは、小声で怒鳴ると言う特殊技能を披露した。
確かに東国人……一般に「倭人」と呼ばれる人種は、西国一帯で見かける事は少ない……と思う。
此方の大陸で倭人を見かける事が少ないと断言出来ないのは、倭人が必ずしも自国の恰好をしているとは言えないからだ。
寧ろ、普段からカミーラの様な格好でいる方が稀じゃないかとさえ思っている。
確かに、「如何にも東方より来ました」と言った格好でうろつけば、余計な揉め事を引き寄せるに違いないのだ。
事実、カミーラの付き添いをしていたアヤメもその被害にあっている。
そこから考えれば、もし大陸に倭人の冒険者がやって来たとしても、間違いなく自国の民族衣装を着る事は無いだろう。
そして俺の知る限り、倭人と西国人に身体的特徴の違いは少ない。
カミーラを見れば分かる様に、一目見ただけでは大きな差異を見つける事は出来ないのだ。
(……流石に、あの「人型」が人間だと言うのは……無理があるだろう?)
視線で俺の意見を待っていたマリーシェとサリシュには、その辺りの詳しい説明を省いて客観的事実を述べた。
そしてその答えには彼女達も納得する部分がある様で、二人して同時に頷き返して来る。
それよりも、もっと切羽詰まった問題が目の前には転がっていた。
カミーラは、目の前の黒い「人型」に同行を強制されている……様に見える。
未だカミーラが返答していないので、その真偽は定かではないんだが。
そしてその「人型」は、俺の目から見てもレベル30を下らない。
それに、この場の惨劇を見ればそれはすぐに理解出来る事だった。
息絶えた者達の中には、俺たちと同じか少し上のレベルの者も居たかもしれない。
そんなパーティ編成の者達を、自身は全く傷つくことなく返り討ちにするなど、余程のレベル差がなければ出来ない事だ。
そこから考えれば、当然俺たちとのレベル差も大きく開いている。
それは俺が今持っているどんなアイテムを使った所で、到底太刀打ち出来ないって事だ。
10やそこらのレベルを底上げした所で、元々のレベルが低い俺達じゃあ手も足も出ないのが現実だろう。
何より、奴のレベルはあくまでも俺の見立てた、暫定的なものだ。
奴にどんな能力が隠されているか分からない以上、その戦闘能力は数段上だと考えた方が無難だろうな。
最悪の事態を想定しながら、俺は必至で頭をフル回転させていた。
「私は……」
そんな葛藤を巡らせていた俺の耳に、カミーラの絞り出す様な声が飛び込んで来た。
「……私は……あの国……神那倭国には戻らない!」
震える様な……絞り出す様な……それでいてハッキリとした口調で、カミーラは「人型」にそう告げる。
その言葉を聞いたからなのか、「人型」の左指がまるで蛇の様に伸びたかと思うと、瞬く間にカミーラをその指で縛り上げた!
「……グッ!」
「強制ニ……ト言ウノハ望ムトコロデハ無カッタガ致シ方ナイ……」
文字通り、息を殺して事の成り行きを見守っていた俺達の前で、カミーラと「人型」の対峙は急激な展開に発展しだした!
(ちょっ……ちょっと、アレクッ! カミーラが捕まったよっ!? どうするのっ!?)
随分と回復したマリーシェが、俺に抱き付く様にしがみ付いて来た!
サリシュも不安げな表情で、俺の左腕を確りと抱きかかえる!
(……マリーシェ、サリシュ。命を懸ける覚悟はあるか……?)
俺の中で、何とかカミーラを助け出すプランが出来上がった。
……と言っても、プランと言うには余りにも行き当たりばったりで、しかも上手くいくかどうかは五分五分だ。
(当然っ!)
切羽詰まった顔になってるだろう俺の目を見ても尚、マリーシェは確りと頷き返して来た。
隣ではサリシュも、コクコクと頷いて同意を示している。
準備をするなら、「人型」の意識がカミーラに向いている今しかない!
俺はマリーシェとサリシュに、一か八かのプランを伝えた。
「わ……私を殺しては……、ふ……不具合となるのはお前達の方ではないのか?」
締め付ける力が余程強いのだろう、カミーラは苦悶に歪むその顔でそれでも気丈にそう「人型」へと告げる。
それを聞いた「人型」は、表情の分からない黒い顔を歪めた様に見えた。
「殺シハシナイ……。オ前ニハ〝封印〟ヲ解イテカラ死ンデ貰ワネバナラナイカラナ」
結局殺すんじゃねぇか!
と思ったが、それは声には出さない。
今は、「人型」が出来るだけこちらに意識を向けない時間を稼がないといけないからな。
全ての説明を終えて、俺はマリーシェに魔法袋から取り出した「幻惑の煙」を吹き掛けた。
途端にマリーシェの身体がぼやけ、3つに分身する。
そしてその煙を、俺とサリシュにも吹き掛けたんだ。
作戦決行の準備を終えた俺達は互いに頷き合い、俺とマリーシェが床を蹴って駈け出した!
―――まず、あの「人型」に接近する。
―――えっ!? でもこっちが動き出したら、あいつはまたあの見えない攻撃を仕掛けて来るよ?
―――大丈夫だ。このアイテムを使えば、4回は攻撃に耐える事が出来る。
走り出した俺達に気付いた「人型」が、こちらへと注意を向け!
ゆっくりと立ち上がり、空いている右手を再び中空でスライドさせた!
今の俺達には見る事の出来ない攻撃が、3つに分身している俺の1つに直撃し、それを擦り抜けて後方の床に着弾した!
分身の1つは消え去ったが、それで俺達の足が止まる事は無い!
そしてその不可思議な現象に、表情の読めない「人型」が困惑の色を浮かべた様に俺には見えた。
再び「人型」が攻撃を仕掛けてくる!
今度はマリーシェの幻影が1つ掻き消される!
だが彼女も同じ様に足を止めず、更に「人型」との距離を詰めた!
―――この煙を浴びれば、3つの分身が出現して代わりに本体の姿が消えるんだ。これで一気に奴との距離を詰める。
―――へえぇ……便利な道具だねぇ……。それで奴に攻撃するって事?
―――違う! 今の俺達じゃあ、どうあがいても奴には勝てない!
―――それやったら……どうやってカミーラを助けるん……?
―――俺達が近づいたら、まずは一瞬でも動きを止める必要がある。それにはサリシュ、お前の今持ってる全ての“魔法力”を注ぎ込んでもらう。
「魔術師の杖よっ! その力を解き放ち、我の敵を打ち砕かんっ!」
俺達の後方で高らかに叫んだサリシュの手には、魔術師の杖が握られている。
レベル20から装備可能なこの杖には特殊な能力が秘められていて、ごく少量の魔力でレベル20相当の攻撃性魔法を使用する事が出来る。
しかしそれも、適正レベルに達していて必要な“魔法力”を有している者が使えば……と言う注釈が付くんだが。
魔力は勿論、魔法適性値、精神力、集中力、魔法耐久力など……それら全てを含む所謂“魔法力”が、魔術師の杖を使用する条件でもあるんだ。
俺の持つアクセサリーで、サリシュのレベルを13相当に引き上げる。
どうあがいても、今の彼女達を強くするのはこの辺りが精一杯だった。
それでも、一部は使用に耐えうる能力までに達しない。
これでは、この「魔術師の杖」が持つ特殊攻撃を発動する事は出来ない。
だが足りない部分は、サリシュの魔力を注ぎ込んで補って貰う!
杖に魔力を注ぐのではなく、杖が使うであろう魔法攻撃に足りないだけの魔力を、サリシュ自身が補填するって方法だ。
本来これは、どう考えても本末転倒……意味の無い使い方だ。
少ない魔力で攻撃属性の魔法を使えることがウリの筈なのに、使用する為に多大な魔法力をつぎ込むんだからな。
しかしそうでもしなければ、今のサリシュにレベル20前後の魔法を放つ事なんて出来ない。
彼女には一瞬のスキを突く……その為だけに、限界を大きく超えた命がけの魔法を行使してもらう必要があったんだ。
0
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~
月神世一
ファンタジー
紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる