無自覚最強な魔導書士が図書館を作るお話

甘夏蜜柑

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魔導書士、山を降りる

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 本を使って戦う話が書きたかったのです…
 思い付きで書いていくので温かい目でみてください。

ーーー

 私の名前はニコライ。23歳、男性。
 山奥で両親とともに暮らしながら、魔術の修行に明け暮れる日々を過ごしている。

「父さん、私は今日この山を降ります!」
「な、おいニコライ、どうしたというんだ」

 訂正。
 魔術の修行に明け暮れる日々を過ごして

 山奥の我が家には、家業の関係で本が溢れている。
 そして私は本が好きで好きでたまらない。
 なのでこの地は私にとって楽園のはずだった。

 しかし20歳のときに私は1つの物語と出会ってしまう。
 それはたまに来る行商人の荷物に混ざっていて、気まぐれに読んだ子供向けの冒険譚。
 平民の勇者が魔王を倒し、お姫様と結婚するお話。
 だが私は別に勇者に惹かれたわけではない。

 私が惹かれたのは物語の中盤、伝説の魔法を勇者に授ける智の賢者、その賢者がいる場所-王立図書館。
 全世界のありとあらゆる書物がそこに集まり、誰もがそれを読むことができ、議論を戦わせ互いを高めあう場所。
 そんな場所が、存在がこの世にあるということを知ったとき、私の体に衝撃が走った。
 この図書館という場所こそが、まさに本好きの楽園だ!

 その日以来、父と修行していても、母の手伝いをしていても、私の頭には図書館への思いが離れず、そして今日ついに図書館を目指すために、身の回りのものと何冊かの書物をリュックに詰め込み、山を降りることにしたのだ。
 図書館を目指し、普段人が近寄ることもない山を歩き、歩き、ひたすら歩き、そして、

「あれ、おかしいですね?」

 道に迷った。
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