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魔導書士、魔導書を書いてみる
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「…暇ですねぇ、ルルさん」
「…暇ですねぇ、ニコライ様」
図書館をはじめて1週間。私とルルは図書館の受付で並んで頬杖をついていた。
最初は物珍しさで村人がぽつぽつ訪れていたが、難解な魔導書はやはりなかなか読むのが難しく、今では誰も来なくなっていた。
「やはり、一般的な書籍も集めないといけないのでは?」
「それも良いですが、集めだすときりがないですからねぇ。どちらかというと、もっと初級者向けの本や周辺領域の本を集めたいと思っていますが…」
「…いずれにしても、お金ですよねぇ」
「お金、要りますねぇ…。レイラさんが金策のためにギルドのクエストをこなしてくれますが、私たちも何かしないといけませんね」
「そうですよね。私はとりあえず魔導書を書いて卸していきますが、ニコライ様はどうしますか?」
「図書館を空にできませんし、私も簡単な魔導書を書いてみましょうか」
「え?ニコライ様も魔導書を書けるんですか?」
「ええ、昔貴方の両親に教わりまして。まあ、ごく簡単な作りのものしか書けないので、とても魔導書としては販売できませんが」
「うう、すごい!魔導書も書けるなんて、さすがニコライ様!完成したら是非見せてくださいね」
そして次の日。
「…これ、魔導書ですか?」
「なあ、ルルよ。私にはこれが本には見えないんだが」
私の作った魔導書の前で、レイラさんとルルが首をかしげていた。
「まあ、少し私なりにアレンジをしていますが、魔導書の技術を使っています」
二人は私の作った魔導書、というか、扉のついた小さな木製の箱をじっと見つめる。
「で、ニコライ、これはどんなとんでも魔法を使えるんだ」
「とんでもって…。これはごく簡単な氷魔法を使えるんです。ただ、自動発動ですが」
「自動発動?確かにそれも魔導書の技術ですけど。ページをちぎってトラップ代わりにしたりとか」
「ええ、まあ、それの応用で。まず、ここの窪みに魔石をセットします」
箱の背面の窪みに、小さな魔石をかちゃりとセットした。
「すると、中に仕込んだ1枚の魔導書が自動発動して!」
箱の扉をパカッとと開けてみる。
「おお!涼しい!」
「どうですか!まあ、おもちゃみたいなものですけど、実家だと食材の保管なんかに使っていましたね」
レイラさんが箱の中に手を突っ込んで涼んでいる。ルルは、何やらぶつぶつと考え込んでいる。
「そうか、こんな使い方が…」
「ルル、どうしましたか?」
「でも、これなら、魔導書というより魔導回路と言った方が…」
「おーい、ルルさーん」
「はっ、すみません!…ニコライ様、これってたくさん作れますか?」
「え、ええ、まあ、高等な魔導書技術を使っているわけではありませんので、最低限の品質の魔導書用の紙とインクがあれば、まあ」
なぜだろう、ルルの目が少し怖い。
「ニコライ様、これを売りましょう!」
「…暇ですねぇ、ニコライ様」
図書館をはじめて1週間。私とルルは図書館の受付で並んで頬杖をついていた。
最初は物珍しさで村人がぽつぽつ訪れていたが、難解な魔導書はやはりなかなか読むのが難しく、今では誰も来なくなっていた。
「やはり、一般的な書籍も集めないといけないのでは?」
「それも良いですが、集めだすときりがないですからねぇ。どちらかというと、もっと初級者向けの本や周辺領域の本を集めたいと思っていますが…」
「…いずれにしても、お金ですよねぇ」
「お金、要りますねぇ…。レイラさんが金策のためにギルドのクエストをこなしてくれますが、私たちも何かしないといけませんね」
「そうですよね。私はとりあえず魔導書を書いて卸していきますが、ニコライ様はどうしますか?」
「図書館を空にできませんし、私も簡単な魔導書を書いてみましょうか」
「え?ニコライ様も魔導書を書けるんですか?」
「ええ、昔貴方の両親に教わりまして。まあ、ごく簡単な作りのものしか書けないので、とても魔導書としては販売できませんが」
「うう、すごい!魔導書も書けるなんて、さすがニコライ様!完成したら是非見せてくださいね」
そして次の日。
「…これ、魔導書ですか?」
「なあ、ルルよ。私にはこれが本には見えないんだが」
私の作った魔導書の前で、レイラさんとルルが首をかしげていた。
「まあ、少し私なりにアレンジをしていますが、魔導書の技術を使っています」
二人は私の作った魔導書、というか、扉のついた小さな木製の箱をじっと見つめる。
「で、ニコライ、これはどんなとんでも魔法を使えるんだ」
「とんでもって…。これはごく簡単な氷魔法を使えるんです。ただ、自動発動ですが」
「自動発動?確かにそれも魔導書の技術ですけど。ページをちぎってトラップ代わりにしたりとか」
「ええ、まあ、それの応用で。まず、ここの窪みに魔石をセットします」
箱の背面の窪みに、小さな魔石をかちゃりとセットした。
「すると、中に仕込んだ1枚の魔導書が自動発動して!」
箱の扉をパカッとと開けてみる。
「おお!涼しい!」
「どうですか!まあ、おもちゃみたいなものですけど、実家だと食材の保管なんかに使っていましたね」
レイラさんが箱の中に手を突っ込んで涼んでいる。ルルは、何やらぶつぶつと考え込んでいる。
「そうか、こんな使い方が…」
「ルル、どうしましたか?」
「でも、これなら、魔導書というより魔導回路と言った方が…」
「おーい、ルルさーん」
「はっ、すみません!…ニコライ様、これってたくさん作れますか?」
「え、ええ、まあ、高等な魔導書技術を使っているわけではありませんので、最低限の品質の魔導書用の紙とインクがあれば、まあ」
なぜだろう、ルルの目が少し怖い。
「ニコライ様、これを売りましょう!」
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