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強者討伐 失われた武器
271 衝撃の事実 2
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俺たちは食事を終え、今は、甘味に夢中になっている。
シュークリーム、プリン、ケーキとその他にも色々買ってきているので、喧嘩にならず済んでいる。
「アレス様」
「どうした? まだ足りないのか?」
珍しいことに、ロイから話しかけてきた。
俺は椅子を動かして、向き直る。一体どうしたというのか?
「いえ、そうではなくて……アレス様はどれぐらい収納の空間がありますか? このコテージだってかなり大きいですよね?」
なるほどそういうことか。
ロイは収納が使えるんだったな。どれぐらい……か。あまり考えたこともない話だけど、そもそも空間の広さってなんなんだ?
「特に気にしたことはないな。お前だって使えるんだろ?」
「はい、そうなのですが……僕の場合、小屋というか、この部屋の半分にも満たないのです」
この部屋の半分。
コテージはそもそもそんなに広いものではないのに、その半分以下の空間?
正直にベールの言っている意味がわからないな。こんなに狭いと入るものは当然少ないよな?
「セドラはどうだと言っていた?」
「セドラさんは、屋敷の部屋一つ分だと言ってました」
それだけあればなんとかなりそうだな。
でも、収納が使えると使えないとでは、ダンジョンにおいて大きく変わってくる。
何度も繰り返し入り直しても、最奥までの最短を目指そうにも、日数や帰るという時間のムダが生まれてくる。
冒険者たちは、安全のために外で野宿をしてから再び中にはいるが、行ける所は当然限られてくる。
それほどまでにこのダンジョンは広すぎる。
索敵もないから、奥に行けば行くほど危険になり、帰れなければそれまでだ。
「収納の広さを気にしているのなら、魔物を倒してレベルを上げると変わってくるのかもな。ベールが持っていたガーランソード。あれが使えるのならお前が使えばいい」
「そうね。ロイは私達にとって重要な役目を持っているから後ろにさせすぎていたのかもね。そんな事を気にしていたのを知らずにごめんなさい」
あのレフリアが謝っただと?
ベールがロイの方を叩く。
「お前が弱いだなんて俺は絶対に思わない。お前が居てくれたから、俺たちはがんばれたんだ」
「ベール……ランもスミア。ありがとう、僕も頑張るよ」
レフリアからすれば、その判断は間違ってはいないだろう。
俺が来たときにもテントが設置され、休憩ができるようになっていた。
アレのおかげで、ここに居る皆が戦えていたのは間違いない。
でも、当の本人からすれば、何も出来ていないことに腹立たしいものを感じていたのだろう。
こんな子供ですら、この世界では戦わないといけない。
その戦いはこれからも、たとえラスボスを倒したとしても続く可能性がある。
それなのに今までどうやって歴史が存在していたんだ?
ゲームだからと言っても、俺がこの世界に来たのは、アレスが五歳の頃だ。
そんな物は当然ゲーム上に出てこない。これまでの歴史も語られていることから、突如出来た世界というのも考えにくい。
当然俺のように考えた人間がいてもおかしくはないだろ?
「ロイに何でもかんでも背負わせすぎるだろ? メアリだって後方なんだから、収納ぐらい覚えたらどうなんだ?」
「アレス様。空間魔法は誰でも使えるものではありませんし……そもそも、空間魔法が使える人は他の魔法を扱うことが出来ないのです」
「は?」
何を言っているのかまるで分からなかった。
収納ができると、他の魔法が使えない?
そんなことが常識であるはずがない。
「普通に使えるのだが?」
「空間魔法はまともに扱える人なんて、パメラの光属性と同等に少ないものなのよ?」
「アレス様はあまりにも平然と、お使いに成られているので、私達もどのように説明して良いのか分からないのです」
ロイには魔法が使えない?
つまり、セドラも使えないということなのか?
そんなことって本当にありえるのか?
シュークリーム、プリン、ケーキとその他にも色々買ってきているので、喧嘩にならず済んでいる。
「アレス様」
「どうした? まだ足りないのか?」
珍しいことに、ロイから話しかけてきた。
俺は椅子を動かして、向き直る。一体どうしたというのか?
「いえ、そうではなくて……アレス様はどれぐらい収納の空間がありますか? このコテージだってかなり大きいですよね?」
なるほどそういうことか。
ロイは収納が使えるんだったな。どれぐらい……か。あまり考えたこともない話だけど、そもそも空間の広さってなんなんだ?
「特に気にしたことはないな。お前だって使えるんだろ?」
「はい、そうなのですが……僕の場合、小屋というか、この部屋の半分にも満たないのです」
この部屋の半分。
コテージはそもそもそんなに広いものではないのに、その半分以下の空間?
正直にベールの言っている意味がわからないな。こんなに狭いと入るものは当然少ないよな?
「セドラはどうだと言っていた?」
「セドラさんは、屋敷の部屋一つ分だと言ってました」
それだけあればなんとかなりそうだな。
でも、収納が使えると使えないとでは、ダンジョンにおいて大きく変わってくる。
何度も繰り返し入り直しても、最奥までの最短を目指そうにも、日数や帰るという時間のムダが生まれてくる。
冒険者たちは、安全のために外で野宿をしてから再び中にはいるが、行ける所は当然限られてくる。
それほどまでにこのダンジョンは広すぎる。
索敵もないから、奥に行けば行くほど危険になり、帰れなければそれまでだ。
「収納の広さを気にしているのなら、魔物を倒してレベルを上げると変わってくるのかもな。ベールが持っていたガーランソード。あれが使えるのならお前が使えばいい」
「そうね。ロイは私達にとって重要な役目を持っているから後ろにさせすぎていたのかもね。そんな事を気にしていたのを知らずにごめんなさい」
あのレフリアが謝っただと?
ベールがロイの方を叩く。
「お前が弱いだなんて俺は絶対に思わない。お前が居てくれたから、俺たちはがんばれたんだ」
「ベール……ランもスミア。ありがとう、僕も頑張るよ」
レフリアからすれば、その判断は間違ってはいないだろう。
俺が来たときにもテントが設置され、休憩ができるようになっていた。
アレのおかげで、ここに居る皆が戦えていたのは間違いない。
でも、当の本人からすれば、何も出来ていないことに腹立たしいものを感じていたのだろう。
こんな子供ですら、この世界では戦わないといけない。
その戦いはこれからも、たとえラスボスを倒したとしても続く可能性がある。
それなのに今までどうやって歴史が存在していたんだ?
ゲームだからと言っても、俺がこの世界に来たのは、アレスが五歳の頃だ。
そんな物は当然ゲーム上に出てこない。これまでの歴史も語られていることから、突如出来た世界というのも考えにくい。
当然俺のように考えた人間がいてもおかしくはないだろ?
「ロイに何でもかんでも背負わせすぎるだろ? メアリだって後方なんだから、収納ぐらい覚えたらどうなんだ?」
「アレス様。空間魔法は誰でも使えるものではありませんし……そもそも、空間魔法が使える人は他の魔法を扱うことが出来ないのです」
「は?」
何を言っているのかまるで分からなかった。
収納ができると、他の魔法が使えない?
そんなことが常識であるはずがない。
「普通に使えるのだが?」
「空間魔法はまともに扱える人なんて、パメラの光属性と同等に少ないものなのよ?」
「アレス様はあまりにも平然と、お使いに成られているので、私達もどのように説明して良いのか分からないのです」
ロイには魔法が使えない?
つまり、セドラも使えないということなのか?
そんなことって本当にありえるのか?
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