勇者パーティーから追放された荷物持ちの冒険者

人喰いウルフ討伐 2

「オマエラ、ノ、ニク、ウマイ。ダカラ、イタダキマス！」

　人喰いウルフは俺たちに飛びかかりカムはスキルを使ってウルフに斬りかかる。

「せいやー！」

　人喰いウルフはカムの攻撃を避ける。

「何！？」

「オマエノ、イマノ、コウゲキ。オレノ、イヤナトコ、ネラッタ。ダカラ、ワカリ、ヤスイ」

　人喰いウルフはカムの攻撃を避けた後カムに襲いかかる。

「こんのー！」

　カムはまた斬りかかるが人喰いウルフはカムの攻撃を避け、カムの肩に噛みつく。

「っ！」

　人喰いウルフはカムの肩の肉を少し食いちぎるとカムの噛みちぎった肉を「ぺっ！」と地面に飛ばす。

「な！」

「オマエ、スキル、ヨワイナ。タベルキニ、ナラナイ。ダカラ」

　人喰いウルフはカムにまた飛びかかると爪でカムを引っ掻く。

「うっぐ！」

「ヨワイ、ヨワイ、ヨワイ、ヨワイ！オレノ、マエニタツ、ニンゲン、イツモ、ヨワイヤツ、バカリ！」

「知らないわよ。それよりあなた他の冒険者も食べていたんじゃないの？」

　カムは傷を抑えながら人喰いウルフに言う。俺はカムが人喰いウルフに喋りかけている間にカムに近づき、薬草を当てる。

「アジミダ。アジミヲシテ、キニイラナイナラ、オレニイドンテ、キタ、ニンゲンハ、スベテ、ヒッカイテ、コロシタリ、コロシタアト、ドウホウニ、シタイヲ、クワセタ」

「なかなかに酷いことをするわね！魔物！」

　カムはまた人喰いウルフに斬りかかるが人喰いウルフはカムの攻撃を避けた後、カムにタックルでぶつかり、カムは近くにあった木に激怒する。

「かっ、は！」

「オマエ、モウ、イイ。ネテロ」

「う、く。すいま、せん。ザンサク。役に、立てなく、て」

　カムはそこで気絶し次に人喰いウルフは俺を狙う。

「オマエハ、オレヲ、タノシマセテ、クレソウ、ダナ」

「ご期待に応えられるかは分からないよ。なんせ俺は荷物持ちだからな」

　人喰いウルフははてな顔で

「ニモツ、モチ？キイタ、コトハ、ナイシ、タベタ、ニンゲンノ、キオクニモ、ソンナ、ノハ、イナイ、ゾ」

「それはそれは光栄なことで。じゃそれに見合う働き、もといお前を討伐できるよう頑張るよ」

　俺はリュックに道中拾って置いた森に落ちていた石ころを人喰いウルフに投げる。

「イシコロ、ゴトキ、デ、オレヲ、タオセルト、デモ？」

「そんなことは思ってないさ。ただ油断してると」

　俺が人喰いウルフにいいながらリュックに入っているあるものを投げつけ、人喰いウルフの片足を切断する。

「！ナ、ナンダ、ト！イッタイ、ナニガ！」

「さぁ。今からは俺の時間だよ。どれだけ生きていられるかな？」

　俺は笑いながら人喰いウルフに言うと、ウルフは怯えはじめていた。