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第2章 沢田くんとお友達から
沢田くんと恋の予感2
しおりを挟む──じゃないよ!!
狭心症か心筋梗塞なわけないでしょ。なに全力で肯定しちゃってんの。
そうじゃなくて、このドキドキは絶対「恋」でしょ⁉︎
でも……。
【どうしたら治るんだろう。とりあえず強心剤飲んどく?】
沢田くん、全然気がついていないしな!
どうしよう。
「沢田くん、それ恋だから」なんて私の方からは口が裂けても言えない!
そんな大胆なセリフが吐けるのは悪役令嬢ぐらいのものだろう。即ざまあされそうな。
っていうか、本当に私のこと好きなのかなあ?
単に、友達ができた喜びで興奮しているだけだったりして。まだちょっと半信半疑だよ。
【あれ?】
その時、ドキドキしている私の頬に、沢田くんの視線が注がれているのを感じた。
「佐藤さん……【さっきより顔が赤い気がする。もしかして、俺の風邪がうつったんじゃ……!】」
「えっ?」
突然、沢田くんが私のおでこを触った。
じゅっ……と私のおでこから湯気が出そうになった。
きゃああああ~~!! 助けてーーっ!!
真剣な眼差しが私を襲ってきて、メロメロに溶かそうとするんですが!!
【熱いのかよく分からないけど、耳まで真っ赤だな……。なんてこった!! 佐藤さんに風邪をうつしてしまうなんて~~!! ごめんなさいごめんなさい佐藤さん!! 何やってんだ俺!!ゴラア(((((;`Д´)≡⊃)`Д)、;'.・】
「ごめん……風邪うつした?」
「う、ううん! 違うよ、私は大丈夫……」
「【でも、顔赤い】大丈夫じゃない」
キリッとした表情で、沢田くんは私を見つめて言った。
【心配だよ。佐藤さんは俺の命より大事な人だから】
ぎゃあああああーーーっ!!!
私は心の中で血反吐を吐く。_:(´ཀ`」 ∠):グハァ。
確かに、大丈夫じゃないわ!!
早くここから逃げ出さないと、沢田くんに殺される。キュン死にする!!
恋に無自覚のくせにやたらとワードが強いんだって!
沢田くんのそれ、ものすごい殺し文句なの、気付けーーー!!
「わ、私そろそろ帰るから……! 沢田くんもお大事にね」
私は瀕死の状態で今日の授業ノートのコピーをカバンから取り出し、沢田くんに押し付けた。そのまま慌てて沢田くんの部屋を出て行こうとした時だ。
【もう行っちゃうの? 寂しい……】
背中に沢田くんの可愛い声が刺さった。
私は思わず立ち止まって、彼を振り返った。
ほとんど動かない沢田くんの表情。
でも、心の中では全力で私を心配してくれている。
【とりあえず一緒に強心剤飲む?(´・ω・`)】
だから、狭心症じゃないってば。
ちょっと和んで、笑ってしまう。
「また明日、学校でね」
「……うん」
沢田くんはほんの少し微笑んだ。その笑顔に私の胸はまたキュンとする。
……ねえ、沢田くん。
私、頑張っちゃってもいいのかな?
モブだけど、こんな私でも頑張ったらいつか、沢田くんの彼女にしてもらえる日が来るって、信じてもいい……?
恋する気持ちさえ知らない沢田くんに、どう頑張ったらいいのか、私もまだ分からないんだけどね。
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