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マンガの力
しおりを挟む今も昔もマンガが好きです。
近年は読まないし描かないけど、それでも
アニメよりはマンガが好き。
一定の制約の中で、自由自在の表現が
できるところが何よりもおもしろい。
(カラーは巻頭だけのお楽しみでいい)
何かから影響を受けるというよりは、
そこに自分の好むものがある、というものだと
思っているんだけど、幼児期から親しんできた
マンガは、わたしの人生観とか死生観といったものに
多大なる影響を及ぼしていると思える。
手塚、白土作品では、世の無常、
水木作品では、冥界散歩、
石森作品では、ペダンティズムといったものに
触れてきたと思う。
(思えばみんなそれぞれにたいそうなインテリではある)
唐突ながら。
わたくし、幼少の砌、親の不注意で足に大けがを
負いまして、切断の危機にあったのを、からくも
脱し、いつか歩けなくなるかも爆弾を抱えて
ずい分な年月を過ごしてきました。
(フツーに走れるけどね)
地獄のような治療の痛みを経験し、
手術は数回、入院して寝たきりになっていたり、
車椅子やら松葉杖やら、ちょっとばかり
身障者だったことがあるのです。
家族周りは、いろいろ思うところはあったでしょうが、
わたしは自分の状態や結構な傷をカッコいいと思っていました。
今でもそう思っています。
ヒーローはみんな傷持ちでしょう?
ブラック・ジャック先生なんか最たるものだけど、
00ナンバーのサイボーグ戦士たちも、
ハーロックやエメラルダスもみんなキズキズ。
白土マンガの登場人物もたいてい腕やら足やら
飛ばされていますわね。
わたしも彼らの仲間かと思うと、うれしい。
ヲタも極まれり。
わたしが一切コンプレックスを持たずにこれたのは、
ひとえにマンガのヒーローたちのおかげです。
これはもう断言します。
母はわたしが傷つかないよう必死だったようですが、
わたしに必要だったのは、外遊びから遠ざけられることではなく、
むしろいろんな挑戦をできるようになることだったのです。
ヒーローたちはハンデがあっても負けていませんからね。
自分の気持ちが最優先で、子どもの思いを酌むことを
しない母なのでありました。
まあ、できないものは仕方がないけど、わたしは
自分を不憫な子だと決めつけられるのは不愉快だ。
今なら、ワンピの登場人物などが子どもたちの励みに
なっているでしょうか。
ゾロやシンガーのフェティ・ワップは隻眼ですが、
それがゆえに魅力が増す、と言うと問題になるかしら。
世の中は五体満足仕様になっているから、
どこか欠損していると、不自由極まりないものですが、
どこ吹く風で楽しく過ごしている姿を見ると、
憧れる。
パラの選手にいたっては、もはやアスリートとしか
思えないし、そう見て欲しい選手も居れば、
ハンデと戦う姿を認めて欲しい選手も居るだろう。
身近なひとの言葉を拒絶したいときでも、
2次元からなら受け容れられたりするのは、
彼らが純化した存在だからだと思われる。
世の中みんな敵!と思うなら、小説やマンガの世界に
遊んで欲しい。
きっと自分と一緒の子に会えると思う。
そして、彼らと過ごすことで、恐れず自分の世界も
広げて欲しい。
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