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かわひらこ 4(昆虫画像注意)
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自然は間違えない。
なのに、
どうして人間だけ、こんなに美醜の格差が
あるのだろう。
美の基準は、洋の東西、時代によって変わるものとはいえ、
やはり普遍的に美しい造作というものがあり、
洋の東西老若男女問わず、愛されるものである。
甚だ釈然としない。
せっかくだから、と、この奇跡の造形を、
感動を分かち合おうと思い、網戸に付けておいて
学校から帰宅した息子に示したら、
「うをわあああああああああああぁぁああッ!!!!???」
と、マンガのような叫び声を上げ、
マンガのように、3メートルくらい跳び退った。
「俺は、硬いのしかダメなんだよぅ!!!」
世ではそれを「甲虫類」と呼ぶのだ、息子よ。
まあ、確かに母も冷静になれば、イモムシも、チョウの胴体も
ぶわぶわしていて苦手だ。
赤ちゃん以外の柔らかい身体を触りたいとは
あまり思わない。
だが、好みはさておき、危機的状況に陥っているモノを、
気持ち悪がって恐れている場合ではなかったので、
妙な使命感に燃えて、せっせとイモムシ救出に
励んでいたわけだ。
彼らに直接支援を求められたわけではないけれど。
なのに、
どうして人間だけ、こんなに美醜の格差が
あるのだろう。
美の基準は、洋の東西、時代によって変わるものとはいえ、
やはり普遍的に美しい造作というものがあり、
洋の東西老若男女問わず、愛されるものである。
甚だ釈然としない。
せっかくだから、と、この奇跡の造形を、
感動を分かち合おうと思い、網戸に付けておいて
学校から帰宅した息子に示したら、
「うをわあああああああああああぁぁああッ!!!!???」
と、マンガのような叫び声を上げ、
マンガのように、3メートルくらい跳び退った。
「俺は、硬いのしかダメなんだよぅ!!!」
世ではそれを「甲虫類」と呼ぶのだ、息子よ。
まあ、確かに母も冷静になれば、イモムシも、チョウの胴体も
ぶわぶわしていて苦手だ。
赤ちゃん以外の柔らかい身体を触りたいとは
あまり思わない。
だが、好みはさておき、危機的状況に陥っているモノを、
気持ち悪がって恐れている場合ではなかったので、
妙な使命感に燃えて、せっせとイモムシ救出に
励んでいたわけだ。
彼らに直接支援を求められたわけではないけれど。
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