Forever Friends

てるる

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OGカシマさん

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後輩の案内で、OB会会場にカシマさんと向かう。
冷たい風に吹かれてぽてぽて歩くカシマさんは
キャンパスの空気に完全に馴染んでいる。
こんなシルエットだったよねえ、うんうん。
何気なく俺の顔を見上げるのも、まったく変わらない。
昔飼っていた、シバのコテツを思い出す。

OB・OGの集まる部屋の扉を開けると、懐かしい顔が
一斉に破顔した。
福々しいお饅頭みたいなカシマさんを見ると、
みんななんだか笑えてくるんだろうな。
卒業してから結構な時間が経ってしまっているけど、
部として集まると、ただの先輩と後輩の集いそのもの。
それぞれの代で、時間が止まって氷結しているみたいだ。
今回は、俺たちの前後の代のひとたちは居ないようだけど、
OB会に来るメンバーは固定しているし、久々でも久々感があまりない。
おじいちゃんたちがちょっと老けたかな。
俺もじきにおでこがますます広くなっちゃうんだろうな。
カシマさんは五分刈りにすればいいって笑うけど、
鹿島先輩みたいな迫力ないからな、俺は。
似合う気がしないよ。

鹿島力也先輩は、縦にも横にも大きなひとで、
主将として威厳を持って伝統ある部を支えてきた。
俺的に強弓の使い手、鎮西為朝のイメージ。
でも、そのハートは繊細。
穏やかで口数は多くないんだが、とりあえず
大きくて力強いというだけで、俺たち男は
ひれ伏してしまうのだ、悲しいことに。
うっかり怒らせると、弁慶みたいなハリセンボンの
最期を迎えそうだからね。
後輩の女の子たちからは、頼りがいのある先輩として
慕われていた。
当時まだロンダさんだったカシマさんは、
初心者の1年生の中でも、ずば抜けてドン臭くて、
しょっちゅう怪我をしていたっけな。
俺も見ちゃおれんと思ったから、何くれと面倒を
見たものだが、鹿島先輩も主将として心配するうちに、
憎からず思うようになったのだろう。
どちらから言い出したかは不明だが、いつの間にか
コッソリおつきあいをするようになっていた。
カシマさんは、俺だけに耳打ちしてくれたから、
知るところになったんだ。
とてもお似合いだと思ったよ。



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