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文学は偉大だ
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女と見れば、猥褻行為を働こうとするのが世の男の常らしいから、
文子先生ほどの美貌なら、嫌でもセクハラに遭わずに
いられないだろう。
教育界だって下衆野郎はいくらでもいる。
何が聖職だ。
モテない男ほど、下ネタを女性に振るものだ。
そこで女性はさも受けたようなふりをして、
陰で蛇蝎の如くに言うものである。
非モテ男は受けたと勘違いし、どんどんモテから遠ざかる
ばかりか、知らない間にはるか圏外に飛ばされる。
それどころか、表面上はいい顔をして、裏で罵倒するための
いい魚になってしまう。
まあ、これこそ身から出た錆だろうけどな。
なんせ、嫌いな男とは、同じ空気を1立方mmでも
吸いたくないのが、女子というものである。
女子生徒には気持ち悪いと思われたらThe ENDだ。
俺の姉はこざっぱりしたひとたちだが、
それでも息をするように裏表があって、
怖いと思うことがあったし、学んだよ。
セクハラは、相手が決めること!
合意か非合意しかないのだ。
「ねえ、工藤先生、今話してもいい?」
翔少年を教室に追い返し、職員室でひと息ついたら、
文子先生がやってきた。
「何ですか、また下ネタですか?」
「違うわよ、嫌なこと言わないで!」
笑みを含んだ目で睨まれた。
そうそう、下ネタを振ってくる女性であっても、
こちらからは決して振ってはいけないという
鉄則がありました。
「先生のクラスの、ね」
担任の俺でもほとんど声を聴いたことがない
生徒がしゃべったという。
しかも、自ら発言したのだそうだ。
彼のところは、お母さんが外国人の
母子家庭だ。
お母さんは夜のお仕事をしているのか、
子どもの頃から、家でひとりぼっちで
過ごしているという。
教室でも、いつももさっとひとりで居るのは、
1日で話す絶対量が少ないがゆえ、言葉の発達が
遅れているからだとしか思えない。
懇談には「おじさん」が来ることもあるが、
お母さんは日本語が話せないので、息子が
通訳をしている。
彼にとっての母語は、お母さんの国の言葉か、
日本語なのか。
どちらもイマイチでは思考力も育たない。
もちろん成績も低空飛行だ。
よくぞ県立に合格したものである。
「前に先生も怒ってた桃色文庫を生徒が
授業中に広げているから、取り上げて、
こんなものばかり見てたら賢くなれないから、
賢い本を読みなさい!」
と、俺も好きな若手の作家を挙げたら、
「それ、読みました!」
と、最後列でいつも机に伏している件の生徒が
初めて顔を上げたそうだ。
好きな女優さんが出ているから、と観た映画の
原作を読んだらしい。
「あたし、感激しちゃった!」
本当に感に堪えないという調子である。
「文学って偉大ね。あ、映画かな?」
そんな素敵なことがあるから、教師稼業は
やめられない。
素敵な文子先生と喜びをシェアできるのも
幸せなことだ。
文子先生ほどの美貌なら、嫌でもセクハラに遭わずに
いられないだろう。
教育界だって下衆野郎はいくらでもいる。
何が聖職だ。
モテない男ほど、下ネタを女性に振るものだ。
そこで女性はさも受けたようなふりをして、
陰で蛇蝎の如くに言うものである。
非モテ男は受けたと勘違いし、どんどんモテから遠ざかる
ばかりか、知らない間にはるか圏外に飛ばされる。
それどころか、表面上はいい顔をして、裏で罵倒するための
いい魚になってしまう。
まあ、これこそ身から出た錆だろうけどな。
なんせ、嫌いな男とは、同じ空気を1立方mmでも
吸いたくないのが、女子というものである。
女子生徒には気持ち悪いと思われたらThe ENDだ。
俺の姉はこざっぱりしたひとたちだが、
それでも息をするように裏表があって、
怖いと思うことがあったし、学んだよ。
セクハラは、相手が決めること!
合意か非合意しかないのだ。
「ねえ、工藤先生、今話してもいい?」
翔少年を教室に追い返し、職員室でひと息ついたら、
文子先生がやってきた。
「何ですか、また下ネタですか?」
「違うわよ、嫌なこと言わないで!」
笑みを含んだ目で睨まれた。
そうそう、下ネタを振ってくる女性であっても、
こちらからは決して振ってはいけないという
鉄則がありました。
「先生のクラスの、ね」
担任の俺でもほとんど声を聴いたことがない
生徒がしゃべったという。
しかも、自ら発言したのだそうだ。
彼のところは、お母さんが外国人の
母子家庭だ。
お母さんは夜のお仕事をしているのか、
子どもの頃から、家でひとりぼっちで
過ごしているという。
教室でも、いつももさっとひとりで居るのは、
1日で話す絶対量が少ないがゆえ、言葉の発達が
遅れているからだとしか思えない。
懇談には「おじさん」が来ることもあるが、
お母さんは日本語が話せないので、息子が
通訳をしている。
彼にとっての母語は、お母さんの国の言葉か、
日本語なのか。
どちらもイマイチでは思考力も育たない。
もちろん成績も低空飛行だ。
よくぞ県立に合格したものである。
「前に先生も怒ってた桃色文庫を生徒が
授業中に広げているから、取り上げて、
こんなものばかり見てたら賢くなれないから、
賢い本を読みなさい!」
と、俺も好きな若手の作家を挙げたら、
「それ、読みました!」
と、最後列でいつも机に伏している件の生徒が
初めて顔を上げたそうだ。
好きな女優さんが出ているから、と観た映画の
原作を読んだらしい。
「あたし、感激しちゃった!」
本当に感に堪えないという調子である。
「文学って偉大ね。あ、映画かな?」
そんな素敵なことがあるから、教師稼業は
やめられない。
素敵な文子先生と喜びをシェアできるのも
幸せなことだ。
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