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Ⅴ 千岐大蛇(チマタノカガチ)
洋上の極秘会談 中 アレ、建てませんか?
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「それで、有未レナード公から一体何の御用でわざわざご足労頂いたのでしょうか」
余裕の態度で貴城乃シューネが聞き返した。この極秘会談はシューネの滞在を聞きつけたレナード公側からの打診によって開かれた物であった。
「うん、わざわざこんなしょーも無い船にまで来た理由は唯一つ、神聖連邦帝国って何考えてんの? それが聞きたかった」
早く済ませたかったレナード公は単刀直入に聞いた。彼の性格もあるだろうが、このシューネ相手に妙な腹の探り合いは無意味で疲れると考えたからだ。しかしレナード公の言葉を聞いて、猫弐矢の付け猫耳はぴくっと動いた。彼はシューネからはっきりと親征があると聞いているからだ。
「何を考えているか? 妙な事を聞きますね、以前から方々で言っている通り、神聖連邦帝国はセブンリーフの国々とさらなる友好を考えております」
レナード公は眉間にシワを寄せてティーカップを置いた。
「あんな騒ぎを起こしておいてか?」
「それを仰るなら、貴方方の旗機蛇輪らしき機体が我が聖都にいきなり乗り込んできて騒ぎを起こしたのですが……」
レナード公の動きがピタッと止まって、秘書眼鏡の額に冷や汗が出た。
「それ幻覚じゃねーか? 何かの間違いだろう」
「実は私も昨日辺りから幻覚では無かったかと思い始めまして。ではザ・イ・オサ新城に現れた三毛猫色のオシャレな魔ローダーも幻覚だった……という事で」
レナードはテーブルをじっと見て固まってしばし考えた。
「おーーじゃあ、お互い大掛かりな幻覚を見ちまったという事で手打ちだなー」
「はい、ですねえ」
大切な四旗機の内、金輪と桃伝説を聖都の住民の前で一瞬で倒されるという失態を見せた神聖連邦帝国だが、一方セブンリーフ島の成立したばかりの北部中部新同盟の方は、新女王を選出するというハイライトの部分で謎の魔ローダーの妨害を受け、さらには量産型魔呂SRV二十機近くと投票会場の広場をグチャグチャにされるというより大きな被害を受けた。どちらがより損害が大きいのか? なんだか釈然としない部分はあったが、レナードは不満を飲み込んで解決する事にした。
「ではシューネとレナード公で握手をすると言うのは?」
両者が喧嘩をしない様に見ていた猫弐矢が提案すると、すぐに笑顔でシューネが手を差し出した。
「それは良い、是非にさぁ」
「……いいだろう」
むすっとした顔のままレナードは笑顔のシューネと渋々握手をした。それが終わるとそのままレナードは再び紅茶を飲みかけた。
「しかし、女王陛下のお膝元の新ニナルティナの貴方が真っ先に女王を裏切るとは意外ですなハハハ」
ブシュッ
シューネの思い掛けない発言を聞いてレナード公は突然紅茶を吹いた。
「てめ、ふざけた事言うならタコ殴りにすんぞ、これでも若い頃はヤンチャしてたんだぞー。決して俺はフルエレ女王陛下を裏切った訳じゃねー、むしろ女王陛下の為に変な連中ともチャンネルを繋げとくだけだ、覚えとけーー?」
レナードは幼稚に凄んで見せて、秘書眼鏡は頭を抱えた。
「おおそれは申し訳ない、貴方の女王陛下への忠誠心は見上げた物ですな。しかしリュフミュラン王はじめユティトレッドの臣達も、我が方になびく方が多い為に、てっきり貴方もかと思ってしまいましてハハハ」
シューネは余裕の表情で大笑いした。
「え、そうなの?」
「レナード様、不安がらないで下さい、ハッタリです!」
慌てて秘書眼鏡が耳打ちした。しかしハッタリでは無く事実であった。新同盟は新女王が即位した直後から当の北部列国の中に不穏な空気が流れ始めていた……
「ハハハ、じゃあよ話のタネくらいになるかもしれん、神聖連邦帝国の総兵力とやらを教えてくれよ!」
今度はレナード公から攻めたつもりであった。普通総兵力は秘中の秘である。
「一般地上兵は総兵力約十五万。魔ローダーは新型機のGSXR25を中心に三百機程という所でしょうか。それに忘れてはいけないのは金輪と桃伝説、さらに朱金剛と鳳凰騎という重要な指揮官機、四旗機が控えております」
あっさりと言ってしまうシューネにレナードは固まった。
(何ィッッ!? 魔呂が三百機だって?? それに地上兵が十五万だと……マジか? 金輪って多分砂緒が金色と呼んでる奴だろー、金色は相性的に苦手な砂緒の蛇輪と当たりさえしなければ、他の一般機に対しては恐らく無敵……そんなのがまだ三機もあるのか??)
「ハハハ、どうしましたか? 冷や汗を流して固まっておりますが」
「は? な、なんだよーーそれっぽっちかよ? た大した事ねーな、ははははは」
レナード公は無理して膝を叩いて笑ってみた。
「ああそうだ、それに地方の王国に徴発を掛ければもそっと増えるかと。例えばそうですね、クラウディア王国の旗機ル・ツー漆黒ノ天だとか……」
猫弐矢がムッとした。
「へ、へェー」
レナード公が横を向いた。
「でもご安心下さい、神聖連邦帝国とさらなる友好を深める耳よりな情報が御座いますよ!」
「ほほう、ちょっと興味あんな。何?」
レナード公は小声になった。
「はい、我らと同様の形式でジグラトをどどーんと建設すれば良のです」
余裕の態度で貴城乃シューネが聞き返した。この極秘会談はシューネの滞在を聞きつけたレナード公側からの打診によって開かれた物であった。
「うん、わざわざこんなしょーも無い船にまで来た理由は唯一つ、神聖連邦帝国って何考えてんの? それが聞きたかった」
早く済ませたかったレナード公は単刀直入に聞いた。彼の性格もあるだろうが、このシューネ相手に妙な腹の探り合いは無意味で疲れると考えたからだ。しかしレナード公の言葉を聞いて、猫弐矢の付け猫耳はぴくっと動いた。彼はシューネからはっきりと親征があると聞いているからだ。
「何を考えているか? 妙な事を聞きますね、以前から方々で言っている通り、神聖連邦帝国はセブンリーフの国々とさらなる友好を考えております」
レナード公は眉間にシワを寄せてティーカップを置いた。
「あんな騒ぎを起こしておいてか?」
「それを仰るなら、貴方方の旗機蛇輪らしき機体が我が聖都にいきなり乗り込んできて騒ぎを起こしたのですが……」
レナード公の動きがピタッと止まって、秘書眼鏡の額に冷や汗が出た。
「それ幻覚じゃねーか? 何かの間違いだろう」
「実は私も昨日辺りから幻覚では無かったかと思い始めまして。ではザ・イ・オサ新城に現れた三毛猫色のオシャレな魔ローダーも幻覚だった……という事で」
レナードはテーブルをじっと見て固まってしばし考えた。
「おーーじゃあ、お互い大掛かりな幻覚を見ちまったという事で手打ちだなー」
「はい、ですねえ」
大切な四旗機の内、金輪と桃伝説を聖都の住民の前で一瞬で倒されるという失態を見せた神聖連邦帝国だが、一方セブンリーフ島の成立したばかりの北部中部新同盟の方は、新女王を選出するというハイライトの部分で謎の魔ローダーの妨害を受け、さらには量産型魔呂SRV二十機近くと投票会場の広場をグチャグチャにされるというより大きな被害を受けた。どちらがより損害が大きいのか? なんだか釈然としない部分はあったが、レナードは不満を飲み込んで解決する事にした。
「ではシューネとレナード公で握手をすると言うのは?」
両者が喧嘩をしない様に見ていた猫弐矢が提案すると、すぐに笑顔でシューネが手を差し出した。
「それは良い、是非にさぁ」
「……いいだろう」
むすっとした顔のままレナードは笑顔のシューネと渋々握手をした。それが終わるとそのままレナードは再び紅茶を飲みかけた。
「しかし、女王陛下のお膝元の新ニナルティナの貴方が真っ先に女王を裏切るとは意外ですなハハハ」
ブシュッ
シューネの思い掛けない発言を聞いてレナード公は突然紅茶を吹いた。
「てめ、ふざけた事言うならタコ殴りにすんぞ、これでも若い頃はヤンチャしてたんだぞー。決して俺はフルエレ女王陛下を裏切った訳じゃねー、むしろ女王陛下の為に変な連中ともチャンネルを繋げとくだけだ、覚えとけーー?」
レナードは幼稚に凄んで見せて、秘書眼鏡は頭を抱えた。
「おおそれは申し訳ない、貴方の女王陛下への忠誠心は見上げた物ですな。しかしリュフミュラン王はじめユティトレッドの臣達も、我が方になびく方が多い為に、てっきり貴方もかと思ってしまいましてハハハ」
シューネは余裕の表情で大笑いした。
「え、そうなの?」
「レナード様、不安がらないで下さい、ハッタリです!」
慌てて秘書眼鏡が耳打ちした。しかしハッタリでは無く事実であった。新同盟は新女王が即位した直後から当の北部列国の中に不穏な空気が流れ始めていた……
「ハハハ、じゃあよ話のタネくらいになるかもしれん、神聖連邦帝国の総兵力とやらを教えてくれよ!」
今度はレナード公から攻めたつもりであった。普通総兵力は秘中の秘である。
「一般地上兵は総兵力約十五万。魔ローダーは新型機のGSXR25を中心に三百機程という所でしょうか。それに忘れてはいけないのは金輪と桃伝説、さらに朱金剛と鳳凰騎という重要な指揮官機、四旗機が控えております」
あっさりと言ってしまうシューネにレナードは固まった。
(何ィッッ!? 魔呂が三百機だって?? それに地上兵が十五万だと……マジか? 金輪って多分砂緒が金色と呼んでる奴だろー、金色は相性的に苦手な砂緒の蛇輪と当たりさえしなければ、他の一般機に対しては恐らく無敵……そんなのがまだ三機もあるのか??)
「ハハハ、どうしましたか? 冷や汗を流して固まっておりますが」
「は? な、なんだよーーそれっぽっちかよ? た大した事ねーな、ははははは」
レナード公は無理して膝を叩いて笑ってみた。
「ああそうだ、それに地方の王国に徴発を掛ければもそっと増えるかと。例えばそうですね、クラウディア王国の旗機ル・ツー漆黒ノ天だとか……」
猫弐矢がムッとした。
「へ、へェー」
レナード公が横を向いた。
「でもご安心下さい、神聖連邦帝国とさらなる友好を深める耳よりな情報が御座いますよ!」
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レナード公は小声になった。
「はい、我らと同様の形式でジグラトをどどーんと建設すれば良のです」
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