役立たずとパーティーからもこの世からも追放された無気力回復師、棚ぼたで手に入れたユニークスキル【銀化】で地味にこつこつ無双する!!

佐藤うわ。

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18話

一件落着?

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「えっあたしなんかが新代官に就任しちゃって良いのかい?」

 クヌアー戸惑っているな。そりゃ外国の偽金配ったり王女を誘拐したり悪事を働いてたもんな。

「いやむしろこの荒れた村を再建するには、真面目な奴より荒くれ者の方が適任なんだよ」
「荒くれ者って何だい!?」
「嫌かい?」
「い、いやああたしは良いんだけどね」

 クヌアーはファニー王女をちらっと見る。そりゃその当のさらった相手が目の前に居るから遠慮するよね。

「ファニーは王女としてどう思う?」

「最初はギョッとしたが、コヤツがマリの館で一緒に住むとか言い出すよりはマシであろうな。渋々許可しようぞ。わらわから所管の役所の家臣に口添えしておこう」

 やった! これだから王女が知り合いだと話が早いな。


「よかったよありがとう! という訳でクヌアーだけじゃ無くて、ゴロとツキーも助役として村を守って欲しいんだ。でもあんまり乱暴な事はしないでね」

「へへへ任せてくれよ」
「俺たちゃ街より荒野がお似合いなのさ」
「そうさね、宿屋作ったり道具屋誘致したり夢が膨らむねえ」

 ドキッ
 俺は師匠の顔を見る。やっぱりすこし怖い顔をしていた。でもクヌアーに冒険者の助けになっちゃいけないって、モンスター側の立場解説するの難しいよな。あとで言い訳考えよう……

「いやいや事は単純じゃ無いんだよ。この村には国庫から借金が7000万エピもあってさ……」
「ええっ本当かい!?」

 そりゃ驚くよな。

「でも安心して返済義務は領主の俺だし、ファニーがしばらく待ってくれると言っているし。あっ大切な事を忘れていたよ、ゴブリン達もこの潜入捜査官のクヌアーが新代官就任を認めて欲しい」

 俺は改めてゴブリン達に向き直した。


「本来なら不満が出る部分だが、何より今さっき全ゴブリン女は新領主に忠誠を誓ったばかりだ承服しよう」

 ゴブルラが代表して声をあげてくれた。

「私はもういいよ!」
「そのクヌアーさんとやらは潜入して数日なのだろう? じゃあ直接犯行には係わっていないのじゃないかねえ?」

 ゴブリィとお婆さん区長が話を合わせてくれた。これでもう文句は出る事は無かった。

「へへ~~」
「ゴブリン女達は新代官を認めるだよ」
「うん、あたしもゴブリン区域と人間の区域が仲良くする様に頑張ってみるよ」

 ヤレヤレ

「よし、これにて一件落着はーはっはっ!」
「さすが我が愛弟子ユリナスじゃ!」
「わらわのフィアンセじゃ!」

 何故か俺達は勝ち誇った。めでたしめでたし。


 ポカッ
 突然マリに頭を殴られる。

「何だよこの新領主様に何て事するの?」
「貴方ね、ゴブリン達の顔を良く見なさい。貴方に気をつかって言いたい事も言えないのよ」
「れ? あーーーーっ傭兵の行方だっっ」
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