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40話
石を持て!
しおりを挟む振り返ったら終わりだっ!
シュバッ
そのままいつもの窓から飛び立った……頼むから親子でケンカしないでくれよな。
ー銀竜村
とりあえず一旦村に帰って来た。ある事をする為だ。
「クヌアー戻って来たよ!」
「あら、おかえりなさい」
そうか、おかえりなのか。
「うん、ただいま~」
「こんな風に度々来て欲しいねえ。いつもは村の事忘れてるだろうしねえ」
ギクッ
「そ、そんな事ないよ! じゃあゴブリン地区に用があるんで……」
「カピー」(俺も行くぜっ!)
「あたしも付いて行くよぉ」
スタタッ
俺達はゴブリン地区に向かった。
ーゴブリン地区
「皆よく集まってくれた。それと敵の侵略を撃退してくれてありがとう。凄く助かったよ、礼を言う」
ペコリ
俺は頭を下げた。
「やめて下さえ」 「頭を上げてくれ」
「俺達の村を俺達が守るのは当然さ」
「ありがとう皆。ゼブランドのお城で探りを入れた所、敵はやっぱりアルパカインゼット王国である可能性が高い」
ざわっ
砦で戦った記憶も新しいので、ゴブリン達に衝撃が走った。
「ちっなおさら捕虜を解放するんじゃ無かったぜ」
「んだんだ」 「カピ王なんて無視すりゃ良かった!」
うっゼブランド王と同じ事を言われた、ショックだなあ。
「皆静まりな! ユリナスさんの判断に逆らうのかぃ?」
「やめてクヌアー、怒っても当然だよ」
俺は改めて話を始めた。
「こうなった以上、村の防御力を上げる為に西面に防塁を作って欲しいんだ。まず空堀を掘って、それで出た土で簡単な土手を作って欲しい。それでも馬や敵兵をある程度防げると思う」
これは突然俺が築城に目覚めた訳では無くて、ヒイラギちゃんが事前に教えてくれた事だ。彼ら二人は築城の心得があるとかで、銀竜村を要塞化したいとか野望を熱く語っていた。
ざわっ
「土手を?」 「俺達が築く」 「出来るかな?」
案の定皆に戸惑いが……闘いは得意でもこういう共同作業は苦手なのかな? でも将来荒れ地でも育つ作物を共同で育ててもらわない駄目だから、がんばってくれないと。
「でもタダ働きという訳じゃないよ! 今回の分のお給金はキッチリ払います。まず堀を掘った時にそれぞれ各人が一番大きい石が出たと思ったら、それを俺の所に持って来て欲しい! それが今回のギャラになるからね」
シィーン
ゴブリン達は首を傾げてよく分からないという感じだった。
「さぁさ、早速今から開始だよ! 早く行くんだいっ!」
パンパンッ
ざわっ
ゴブリン達はクヌアーの叫びで戸惑いながらもツルハシやスコップ、中には素手や木の棒で工事を始めた。
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