役立たずとパーティーからもこの世からも追放された無気力回復師、棚ぼたで手に入れたユニークスキル【銀化】で地味にこつこつ無双する!!

佐藤うわ。

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43話

鎧の男、跳ぶ!

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「凄い凄いよ鎧の人、どうなってるの!?」
「偶然じゃ無くて、この人本当に強かったんだな」

 シャリィとアルフレッドの奴もとうとう俺の実力を認めてくれたか。

「ほほぅ一般兵でも冒険者崩れの元格闘家か何かか? そこそこはやる様じゃの、ではこれではどうじゃっ氷の兵士Ⅱ7体じゃっ!」

 ヴェルディグリは光の魔法の杖を掲げると、回転する魔法陣から氷の兵士Ⅱを7体出した……何体出しても一緒なのに……と思った瞬間、氷の兵士達の背中から氷の羽が生えて来た。

『お?』

 律儀にスケッチブックで反応する俺。
 シュバーーッ

 氷の兵士達は空に舞い上がると、片手から氷の槍を生じさせて来た。
 ジャキジャキ
 お、おいおい? もしかして。


「ふぉっふぉっこの氷の槍攻撃を避け続けられるかな!?」

 やっぱり……

 シュババッ!!
 空中で羽ばたく氷の兵士Ⅱ達は無差別に氷の槍を地上に落とし始めた。

 ヒューーン、ズバァーーーン! ガシャーーーン!!

「キャーッ」 「逃げろぉーー!」 「当ったら死ぬぞ!?」

 突然の無差別攻撃にギャラリーの商人や冒険者達が逃げ惑う。これじゃビスマスより酷いじゃないか!?

『危ない!?』

 ズシャッ!!
 レミランの至近に落ちて来た氷の槍を手刀で叩き壊すと、彼女を軽くかばった。

「ありがとう、なんだか貴方に助けられてばかり」
『そんなのどうでも良い、アルフレッド達と木の影に隠れて、ついでにコレ持ってて!』
「はい! はい?」

 俺はレミランにスケッチブックを渡した。気付くともうビスマスも空に飛んで氷の兵士Ⅱ達と戦っている。君の為に戦っているのに、俺の事無視か?


 彼女は光の矢を出して空中で戦っているが……
 シュババッ! ドドォーーン!!

「ふん、こんな物程度あたしの相手にはならんわ!」
「では百体程出してみようかの? さらに同時にワシも攻撃しようかのぅ」
「……」

 ヴェルディグリも空中で次々に氷の兵士Ⅱを出して来た。その後はきっと爺さん自体も襲い掛かって来るに違いない。これじゃ彼女が不利だよ。もう行くしか無いな……

「鎧の人?」

 カクッ
 俺はレミランにうなづくと片手を上げ、そのまま筒花火の様に垂直に飛び上がった。
 シュバーーーーーッ!!

「飛んだーーーーーっ!?」
「鎧の人が飛び上がったぞっ!?」
「意味が分からん!!」

 木の影に隠れていた人々も空を見上げて驚いた。

「鎧の人、気を付けてっ」

 レミランも小さい声で声援を送った。
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