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45話
追う者と追われる者
しおりを挟む「こらこらさっきのアレで、じゃっ行こうかってならないだろう! 貴様いやお前、いやき、君がどういう素性の者なのか分からないと安心してられないよ」
「アルフレッド段々弱気になってるよっ!」
「卑屈ですー」
シャリィとレミランに突っ込まれる王子であった。
『フッ我は闇の者にて、シュクシュクと任務を遂行するのみ。君達がある程度行先が分かった時点で離脱するから安心したまえ』
「え~鎧さん別れてしまうんですか?」
「だから彼はPTメンバーじゃ無いんだからな。俺達はゼブランドの中心部まで行ってから、北上して国境を越えて、カピパララインの銀竜村という所に行くんだ!」
そうか、結局アルフレッド達銀竜村に行くのか……
『そこに何があると言うのだ?』
「ふふっリリー様という美しき方の故郷なのさ、是非観てみたい!」
それが目的かっ
「本当はユリナスに上げちゃう領地と比較したいのよね!」
「遜色無いか事前に調べるの……」
ドキッ
そうだったのか。多分アルフレッドがくれる領地は銀竜村より断然素晴らしい所だと思うぞ、見なくてもなんとなく分かる! でもあの時の約束キッチリ覚えてくれてたんだな。
『領地を上げる……?』
しかし王子の正体のヒントになりそうな事を易々と言いおって、牢屋であれだけ苦労したのをもう忘れたのか? 警戒心無さ過ぎだぞ!
「い、いや何でも無いんだっ領地を上げるつもりで何か凄いプレゼントを上げたいなって!」
「そ、そそそうよっ」
「おほほ」
『フッ我は戦闘以外、政治的な事は一切興味無い、聞かなかった事にしてやろう』
危ない危ない付いて来て本当に良かったよ。
ーそうして鎧の男とアルフレッド達は何事も無かった様にゼブランド城下町にまで来たので御座います。
そんな王都でのある出来事、怪しい男数人が自然を装いプラプラと歩いていたので御座いました。
「へへっ後ろから来てる奴ら、とうとうゼブランド王都まで付いて来たな」
「一応まいてジグザグに行先を替えたりして見たが、結局ここまで来やがった」
「しかし尾行が素人だぜ……どうするここでヤるか?」
怪しい男達は常に後ろを付けてくる二人組を警戒していたが、当の後ろの二人は気付かれている事に気付いていなかった。
「何個かのグループに分かれてしまったが、どうやらこのグループがリーダー格という目星は当たっていた様ね兄さん」
「ああっあれでも尾行をまいているつもりか?」
「どうするの、仕掛けて正体を割らせるの?」
後ろに居たのは、ユリナスの命を受けたヒイラギとアジサイ兄妹の二人であった。追尾する者と追尾される者、お互いが腹の探り合いをしながら息のつまる状態が続いていた。
ーと、そこへ何も考えていない王子一行がのほほんとやって来たので御座います。
ガッシャガッシャ
「ココは初めてじゃ無いけど、いつも賑やかで良いよね」
「そーよねー雑然としてると言うか、アルパカは皆がピシッとしてるからね」
「それ誉めてるの?」
うーんどういう意味なんだろ? でも確かにゼブランドはカピパラとも微妙に違って自由というか荒々しいけど活気があると言うか戦争続きでたくましいのかな。
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