役立たずとパーティーからもこの世からも追放された無気力回復師、棚ぼたで手に入れたユニークスキル【銀化】で地味にこつこつ無双する!!

佐藤うわ。

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1話

スキルもらうb

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「という事はつまり……」

 喰われる日か? もう一年が経ったって事? 早いなー。

「どうじゃ?」

 ん? 師匠は目を閉じて姿勢を正したけど、どうじゃの意味が不明。何が正解?? どんな答えを期待してるんだろうか良く分からないよ。

「凄いっス! さすが師匠の人化の魔法はハンパが無いですよっ! 感動しましたっ!!」

 俺は両手でガッツポーズしつつ最大限褒めた。
 ぷくーっ
 だが人化した師匠の頬が激しく膨らむ。え、違った? でも結局食べられるしな……

「……もっと他に気になる部分があるじゃろうが?」
「と、言いますと?」
「……例えばじゃな、え師匠って女性だったんですか? とか、そそ想像していたより凄く綺麗です……とかあるじゃろー?」

 チラリ
 師匠が気持ち斜めに俺を見て来る。

「はぁ、師匠ってメスだったんですねえ、てっきりジーサンかと……」

 バキッ
 いきなりグーで殴られる。ヤバイ、竜の姿なら死んでる所だ。

「痛い?」
「そんな言い方があるかーっ! もう良いわ。本題に入ろうか」


 はいはい一年越しのお食事の時間ですか……

「覚悟は出来ております師匠」
「何を勘違いしておる? もはや食べたりはせんぞ。むしろ帰してやるオヌシに餞別代わりに【尽きぬ銀貨】の正体、ユニークスキル【銀化】をやろう」

 一瞬言っている事が理解出来なかったが、ななんだとー? 帰してやるだと?? 出れるのかよここから……

「いや~、とか言ってバクッと?」
「そんな趣味の悪い事はせんわ! 手を出してみい?」

 俺は仕方なく手を出してみた。
 すっ
 俺の手を握る女性形態の師匠の手は柔らかく温かい。
 ファァーーッ
 師匠が変化した時の様に、光が俺の手に集中する。

「うっ熱い?」
「完了じゃ、オヌシが望む物に【銀化】と言えば何でも永久に銀に変える事が出来る。まがい物じゃないぞ、本物の銀に代わるんじゃ、これが尽きぬ銀貨の正体じゃ」

 マジカー? そんな凄い能力を……

「試してみてもいいですか?」
「よいぞ」


 俺は手短にあったほうきを握った。

「銀化!」

 シャキッ!
 はやっ!! 俺が握っていたホウキは一瞬で銀製になって凄く重くなった。
 ゴトッ

「どうじゃ?」
「凄い、ありがとうございます師匠!!」

 だきっ
 俺は思わず師匠に抱き着いてしまう。

「もし……もしユリナスが、このままここに居たいと言うなら……」
「ありがとうございます! こんな凄い能力をくれて、しかも外に帰してくれるなんて!?」

 その時は気付いていなかったが、師匠の顔は少し曇っていた訳で。

  一年の間にシルバー・リリー・ドラゴンはユリナスを溺愛していたので御座います……
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