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D.D.クエスト
仲間からの信頼が厚いぜ!
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「『四人が酒場に入ると中は多くの人間で溢れていた。荒くれ者の男達、薄汚れた服を着ている旅人、鎧で身を固めた騎士など様々な人間が酒を交えながら騒いでいる』ここでプレイヤーは全員〈目星〉でダイスを振ってもらうよ」
「〈目星〉ですか!?どうしよう、私初期値なんですよ・・・」
「〈目星〉って初期値いくつだっけ?」
「25だね」
「いけるだろ。25もあれば大丈夫だって」
「そういうあんたはいくつよ?」
「40」
「絶対芸術の分をそっちに振るべきだったでしょう」
「俺の技能の話はもういいよ!」
四人の前に画面が表示されそれぞれダイスを振る。レッド・F2・エスト・まりものダイスの出目はそれぞれ87・72・59・18であった。
「ありゃ、失敗だ」
「87って出目大きくない?」
「お前の72だってでかい方だからな?」
「私は成功しているから」
「僕もぎりぎり成功だよ。一応〈目星〉に振っておいて良かった」
「私も成功しました!レッドさんの言っていたこと正しかったです!」
「おいマジか俺だけ失敗かよ」
「まあ今回のダイスはお試しだよ。こういう場面で技能を使うといいよって言う実戦を兼ねたレクチャーだね。それじゃあいくよ。『ふと四人がカウンターに目を移すと、そこにはやせ細った小柄な男と身体を甲冑で固めた騎士が離れて座っているのが見えた。カウンターでは酒場のマスターであろう大柄な男がコップ等の食器を洗っている』」
アプゥがそう言うと四人の視点はカウンターに移った。そこには確かに小柄な男と騎士、そしてマスターがいた。
「とりあえず話しかけてみましょうか。こんにちは。ずいぶん立派な装備ね、それなりに名の馳せた騎士なのかしら?」
『そんなことはないさ。私は他国からこの国の姫君の噂を聞きつけてやってきたんだ。君達もそうなんだろう?だったらまずは城に行くと良い。そこで通行手形がもらえるからね』
「通行手形?それが必要なんですか?」
『姫君を攫ったドラゴンは城の東にある洞窟にいるらしいんだが、そこへ行くためには関所で通行手形を見せないと通してもらえないんだ』
「なるほど、城に行って手形をもらってくると。この後は城に向かえば良いって事ね」
話し終えた騎士はコップに注がれている酒であろう黄色い液体を一口飲むと短く嘆息する。
「ここでこの騎士からもっと情報が欲しいなら〈信用〉で振ってね」
「〈信用〉か・・・〈説得〉じゃダメかい?」
「うーん、説得って状況じゃないからねぇ。ダメだね」
「〈言いくるめ〉は?」
「ダメ。〈信用〉で振ってよ」
「私、〈信用〉は50あります!さっきは18出ましたからいけるはずです!」
そう言ってまりもはダイスを振るが残念ながら出目は58、失敗である。出目を見てまりもは落胆する。
「失敗です・・・ごめんなさい」
「仕方ない、私が〈信用〉で振るわ。初期値だけどやらないよりはマシでしょう」
「それじゃあ僕もやるよ!」
そう言ってF2とエストはダイスを振るが出目は23・46と〈信用〉の初期値である15を上回ってしまい失敗に終わった。
「やっぱりダメか。仕方ないわ、諦めましょう」
「待て待て!俺がいるだろうが!さっき言っただろう、〈信用〉は75あるって!」
「そういえばそんなこと言っていたわね。忘れていたわ」
お前は何聞いてたんだと言いながらレッドはダイスを振る。ダイスの出目は75、レッドの〈信用〉の技能値ぴったりである。
「危ねぇ!ぎりぎり成功だ」
「あんたさっきからダイスの出目大きくない?本当にこの先大丈夫?」
「成功したんだから良いんだよ!騎士のおっさん、どうだこの俺の仲間からの信用っぷりは?おっさんも俺のこと信用して良いんだぜ?」
「あんたの今までの会話でどこに信用できる要素があったって言うのよ」
レッドが成功したことによって騎士は再びレッド達四人に話し始める。
『確かに信用するに足りる風貌をしている!』
「どこがよ。このNPC目が節穴なんじゃないの?」
「おい、俺が活躍したから嫉妬してんのか?まだまだこの先お前が活躍できる場もきっとあるって」
「してないわよ!今回あんたが活躍したのは偶然だからね?このさきはもう無いから」
「二人とも落ち着いてください!騎士さんの言葉をちゃんと聞かないと!」
ごめんごめんと言って謝るレッド。そうねと言って黙るF2は、思わずレッドのペースに乗せられていると感じ反省する。
『それに君達はなかなかいい目をしている。特別に私が知っている情報を教えよう』
「ダイスを振らせるぐらいなんだから相当良い情報なんだろうな?どうでも良い情報だったら・・・やっちまうか」
「止めてよね!私は参加しないわよ!」
「いや、戦闘ありのTRPGで戦闘に参加しないって・・・戦闘こそ醍醐味だろうが」
「そういう戦闘じゃないから!何で人畜無害なNPCに戦闘しかけなくちゃならないのよ!」
「GM、この騎士のステータスってどんくらいだ?」
「何本気で戦おうとしてんのよ!」
「えっと一応言っておくとSTR・DEX・INT・LUC・TEC・HP・MPの順で19・17・13・24・15・18・16だね」
「高っ!STRが19って一撃で身体を消し飛ばすレベルじゃねぇか!」
「文字通り跡形もなくなるわね・・・」
「さっき言ったことは無し!本当にすいませんでした!」
そう言ってレッドは勢いよく深々と礼をする。一体なんなんだこいつはと言う目を向けるF2。まりももそんなレッドの姿を見て苦笑いしている。
「そもそもたいした情報かどうか聞いてみないとわからないよ」
「それもそうだな。まだ聞いてなかった」
『そろそろ良いかね。私が君達に教える情報というのは姫君を攫ったドラゴンのことだ』
「お、有用そうだ」
『噂なのだがドラゴンには弱点があるらしい。確か長い武器と冷たい魔法だったような気がするな・・・』
「長い武器と冷たい魔法・・・おそらく武器は槍、魔法は氷ね。運が良いわ、私〈魔法(氷)〉の技能を持っているの」
「魔法は水ってこともあるんじゃないですか?冷たいイメージありますし」
「どうかしら?水なら冷たい魔法って言う?水は冷たくも熱くもなるだろうし・・・」
「長い武器って言うのも槍じゃなくて別の武器かも知れないね。長い武器・・・薙刀とか?」
「いや、槍じゃないか?メタ的な発言になるが仮に薙刀なら戦闘技能に薙刀があると思うぜ。それがないんだからたぶん槍で当たりだろ」
「確かにそうだね。戦闘技能も長い武器って言ったら槍ぐらいだったからね」
「まあ、実際に戦ってみればわかるさ。案外両方効くかも知れねぇぞ、魔法しかり武器しかり」
ドラゴンの情報を話し終えた騎士は再び注がれている酒を手に取ると一口飲んでため息をついた。
「〈目星〉ですか!?どうしよう、私初期値なんですよ・・・」
「〈目星〉って初期値いくつだっけ?」
「25だね」
「いけるだろ。25もあれば大丈夫だって」
「そういうあんたはいくつよ?」
「40」
「絶対芸術の分をそっちに振るべきだったでしょう」
「俺の技能の話はもういいよ!」
四人の前に画面が表示されそれぞれダイスを振る。レッド・F2・エスト・まりものダイスの出目はそれぞれ87・72・59・18であった。
「ありゃ、失敗だ」
「87って出目大きくない?」
「お前の72だってでかい方だからな?」
「私は成功しているから」
「僕もぎりぎり成功だよ。一応〈目星〉に振っておいて良かった」
「私も成功しました!レッドさんの言っていたこと正しかったです!」
「おいマジか俺だけ失敗かよ」
「まあ今回のダイスはお試しだよ。こういう場面で技能を使うといいよって言う実戦を兼ねたレクチャーだね。それじゃあいくよ。『ふと四人がカウンターに目を移すと、そこにはやせ細った小柄な男と身体を甲冑で固めた騎士が離れて座っているのが見えた。カウンターでは酒場のマスターであろう大柄な男がコップ等の食器を洗っている』」
アプゥがそう言うと四人の視点はカウンターに移った。そこには確かに小柄な男と騎士、そしてマスターがいた。
「とりあえず話しかけてみましょうか。こんにちは。ずいぶん立派な装備ね、それなりに名の馳せた騎士なのかしら?」
『そんなことはないさ。私は他国からこの国の姫君の噂を聞きつけてやってきたんだ。君達もそうなんだろう?だったらまずは城に行くと良い。そこで通行手形がもらえるからね』
「通行手形?それが必要なんですか?」
『姫君を攫ったドラゴンは城の東にある洞窟にいるらしいんだが、そこへ行くためには関所で通行手形を見せないと通してもらえないんだ』
「なるほど、城に行って手形をもらってくると。この後は城に向かえば良いって事ね」
話し終えた騎士はコップに注がれている酒であろう黄色い液体を一口飲むと短く嘆息する。
「ここでこの騎士からもっと情報が欲しいなら〈信用〉で振ってね」
「〈信用〉か・・・〈説得〉じゃダメかい?」
「うーん、説得って状況じゃないからねぇ。ダメだね」
「〈言いくるめ〉は?」
「ダメ。〈信用〉で振ってよ」
「私、〈信用〉は50あります!さっきは18出ましたからいけるはずです!」
そう言ってまりもはダイスを振るが残念ながら出目は58、失敗である。出目を見てまりもは落胆する。
「失敗です・・・ごめんなさい」
「仕方ない、私が〈信用〉で振るわ。初期値だけどやらないよりはマシでしょう」
「それじゃあ僕もやるよ!」
そう言ってF2とエストはダイスを振るが出目は23・46と〈信用〉の初期値である15を上回ってしまい失敗に終わった。
「やっぱりダメか。仕方ないわ、諦めましょう」
「待て待て!俺がいるだろうが!さっき言っただろう、〈信用〉は75あるって!」
「そういえばそんなこと言っていたわね。忘れていたわ」
お前は何聞いてたんだと言いながらレッドはダイスを振る。ダイスの出目は75、レッドの〈信用〉の技能値ぴったりである。
「危ねぇ!ぎりぎり成功だ」
「あんたさっきからダイスの出目大きくない?本当にこの先大丈夫?」
「成功したんだから良いんだよ!騎士のおっさん、どうだこの俺の仲間からの信用っぷりは?おっさんも俺のこと信用して良いんだぜ?」
「あんたの今までの会話でどこに信用できる要素があったって言うのよ」
レッドが成功したことによって騎士は再びレッド達四人に話し始める。
『確かに信用するに足りる風貌をしている!』
「どこがよ。このNPC目が節穴なんじゃないの?」
「おい、俺が活躍したから嫉妬してんのか?まだまだこの先お前が活躍できる場もきっとあるって」
「してないわよ!今回あんたが活躍したのは偶然だからね?このさきはもう無いから」
「二人とも落ち着いてください!騎士さんの言葉をちゃんと聞かないと!」
ごめんごめんと言って謝るレッド。そうねと言って黙るF2は、思わずレッドのペースに乗せられていると感じ反省する。
『それに君達はなかなかいい目をしている。特別に私が知っている情報を教えよう』
「ダイスを振らせるぐらいなんだから相当良い情報なんだろうな?どうでも良い情報だったら・・・やっちまうか」
「止めてよね!私は参加しないわよ!」
「いや、戦闘ありのTRPGで戦闘に参加しないって・・・戦闘こそ醍醐味だろうが」
「そういう戦闘じゃないから!何で人畜無害なNPCに戦闘しかけなくちゃならないのよ!」
「GM、この騎士のステータスってどんくらいだ?」
「何本気で戦おうとしてんのよ!」
「えっと一応言っておくとSTR・DEX・INT・LUC・TEC・HP・MPの順で19・17・13・24・15・18・16だね」
「高っ!STRが19って一撃で身体を消し飛ばすレベルじゃねぇか!」
「文字通り跡形もなくなるわね・・・」
「さっき言ったことは無し!本当にすいませんでした!」
そう言ってレッドは勢いよく深々と礼をする。一体なんなんだこいつはと言う目を向けるF2。まりももそんなレッドの姿を見て苦笑いしている。
「そもそもたいした情報かどうか聞いてみないとわからないよ」
「それもそうだな。まだ聞いてなかった」
『そろそろ良いかね。私が君達に教える情報というのは姫君を攫ったドラゴンのことだ』
「お、有用そうだ」
『噂なのだがドラゴンには弱点があるらしい。確か長い武器と冷たい魔法だったような気がするな・・・』
「長い武器と冷たい魔法・・・おそらく武器は槍、魔法は氷ね。運が良いわ、私〈魔法(氷)〉の技能を持っているの」
「魔法は水ってこともあるんじゃないですか?冷たいイメージありますし」
「どうかしら?水なら冷たい魔法って言う?水は冷たくも熱くもなるだろうし・・・」
「長い武器って言うのも槍じゃなくて別の武器かも知れないね。長い武器・・・薙刀とか?」
「いや、槍じゃないか?メタ的な発言になるが仮に薙刀なら戦闘技能に薙刀があると思うぜ。それがないんだからたぶん槍で当たりだろ」
「確かにそうだね。戦闘技能も長い武器って言ったら槍ぐらいだったからね」
「まあ、実際に戦ってみればわかるさ。案外両方効くかも知れねぇぞ、魔法しかり武器しかり」
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