この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜

具なっしー

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幼少期

1アホの子誕生OGYAAA!!

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私の名前は天使(あまつか)みみ。
この苗字のせいで沢山苦労してきた…あだ名がエンジェルだったり、集合写真では宗教画のポーズをさせられたり…全部ノリノリで応えたけどね!!

日本では“喋らなければ可愛い”と呪いのように何度も色んな人に言われた。私はまぁ、可愛いならいっかと思っている。



☆説明しよう☆

はじめまして、解説者を担当します。神です!みみ視点だと偏っているので、これからたまに登場することになります!よろしくお願いします。


そう、天使あまつかみみはアホの子だった。
どれくらいアホかと言うと──

・寝坊したのでパン(フランスパン)を咥えて走っていたら鳩に奪われ、取り戻す為に追いかけて遅刻。
「返せー!!泥棒カモメ!!」※鳩です

・授業中わからなくてもとりあえず手をあげて、当てずっぽうで答えてみる。
「はい、~が~なります。この問いがわかる人は手をあげてください」
「はいはいはーーい!!」
「はぁ…またか、他に……いないな、みみ」
「はい!答えは秘密の花園にある。です!」
「うん?数学だよ~?なんでそんな答えになったのかなぁ…」
「えっと、えっと、まず、8という数字を横にして…」

・家の鍵を忘れたので気合いで壁をよじ登り、警察を呼ばれる
「うーん、鍵忘れちゃったなぁ…あ!そうだ、2階の窓なら空いてるかも!よっしゃ!登るぞー!!」
「きゃーーー!空き巣!」

・流行りの恋愛ドラマを見て「溺れるほどの恋がしたい」と発言した次の日、本当に川に落ちた
「ぼふぇっ、ぐへっゴボゴボゴボ」
「きゃーーー!みみちゃんが溺れてるっ!!」

もっとみみちゃんのアホの子エピソードを紹介したいが、今日は初回なのでこの辺にしておこう。言っておくが、みみちゃん本人には自覚がないが、めちゃくちゃ美少女である。ナンパ、スカウトも寄ってくるが、みみちゃんはたいてい、ぶっ転んでたり、鳥や植物に話しかけていたりするので声をかける前に退散していくのである。

みみちゃんは特段勉強ができないわけではない。実際、県内で偏差値トップの高校に通っているし、いつも一生懸命で素直なので、すぐに学んで吸収する。ただ、ちょっとだけ運が悪く巻き込まれ体質で思考回路がイカれているだけだ。
それでもしっかり倫理観と常識は持ち合わせている。ただのアホの子なのだ。

あと運動神経は悪いが、足は早い。みみちゃんは良い意味で素直なので目の前に好物をぶら下げられるとオリンピック選手をも超えるスピードで走ることができる。

解説はこんなところだろうか。ではみみに変わろう。またね~





ん?なんか声が聞こえたような…あ、私が歌ってたからかな(?)
そんなわけで、私はモテの“モ”の字すら見たことがない。
私もモテたい!!心からそう思う。だって人生で好きな人すらできたことがないのだ。恋愛漫画、小説、映画、ドラマ、大好きだ!私も、時に甘くて、切なくて、甘酸っぱくて、ドロドロで…そんな燃え上がる恋愛がしたい!!そう思って恋愛マスターの友人に相談したことがある。


「んー、みみはアホの子だから…歳上がいいかも?」
「そうなの?何歳くらいかな」
「…80歳くらい?」
「孫かっ!!」
「そのくらいじゃないとみみを受け止める器の大きさがない……あ、でもショックで召されちゃうかも…」
「えーーーん、私一生恋愛できないのかなー」
「……みみのアホはもはや呪いだからね」
と言われた


 うるさい。(滝涙)





そんな私だが──今、産道にいます。

え?って感じだよね。うん、私もそんな感じ。


天使あまつかみみの人生の最後は実にあっけなく…私が言うのもなんだが、うん…アホだった。
その日、私は新発売のコンビニのプリンを買った。
滑らか、とろとろ、極上の幸福とパッケージに書かれたプリンだ。
テンションが最高潮になった私は、帰り道、白鳥を見つけた。私が住んでいる地域は白鳥の飛来地で、この時期になると白鳥が飛んでくる。白鳥を見つけてただでさえ高かったテンションがMAXになった。
私は白鳥の湖を歌いながら腕をぶんぶん振り回してスキップしていた。すると


勢い余って段差に躓いて…
プリンを守ろうとして体を捻って…
体を捻ったらどうなる?
 
電柱に頭を思いきりぶつける。

そこだけは本気で死ぬほど痛かった。

「プリン……プリンは……守れた?」

倒れながら確認したら、なぜかプリンの中身が出ていて地面に綺麗にトゥルンと置かれていた。
ああ……プリン……私が食べる予定だったのに…

そう思った瞬間、世界は暗転した。

暗転する直前に見たのは…プリンをつつく白鳥だった。



で、……目が覚めたら、産道にいました。
なんで産道だとわかるのかと言うとさっき看板があったからです。

『 →300m先アホの子専用産道
    ※黙って進め        』

そんな感じでなんだかんだあの看板に従っている。どうせ一本道だし進むしかないのだ。

歩いているとだんだん暗くなってきて、はいはいしないといけないくらい狭く、ぬるくなってきた。


周囲がぼんやり赤い。
ぬるぬる柔らかい。
水の中っぽい。


「産道ってこんな感じなんだ…まって、私、このままだと逆子じゃない??やばいやばい…」

私は少し戻って、反対向きになって後ろ向きにまた進んだ。

だんだん本格的に狭くなってきて苦しくなってきた。そんな時また看板が現れた。

『アホの子へ、お前があまりにもモテなさすぎて可哀想だったから記憶を残したまま異世界に送ることにした。世界一の美少女にしてやったから恋愛頑張れ…』


えええ!!異世界転生ってやつ!?
あのアニメとか小説によくあるやつ!?
私も遂に主人公!?

なんか同情されて複雑な気分だけど…せっかく貰った命だし、燃えるような恋愛をしてみせる!!神様ありがとうございます!あと、ドラゴンいるかな、ドラゴンと友達になりたーーーい!!あ、あとスライムも触ってみたいなぁ


などと騒いでいたら、「グイッ!」と強烈な圧がかかった。
狭い空間が急にギュギュッと押してくる。

え、なにこれもしかして…産まれる?


 押し出されて、押し出されて──

 

 光が差した。


「(異世界きたーーーーーー!!!!!)
おぎゃあああああああああ!!!!!」


私、今、おぎゃーしてる!よーし、恋愛頑張るぞー!!って…赤ちゃんだと恋愛できなくないか??まぁ、気長に待とう!!

ぼやぼやとしか見えていなかった視界がだんだんクリアになっていく。さてさて…ママはどこだ~?


「まあっ……なんっって可愛らしい……!この子はきっと、将来絶世の美女になりますよ!」

と、助産師らしき人が叫んだ。

おおー!赤ちゃんでも可愛いとかあるんだ??みんな猿じゃない?そういえば猿って生まれた時からウッキッキーって鳴くのかな??

そんな思考をしていたら、母親らしき女性が涙ぐみながら私を抱いた。
「本当ね…かわっ、可愛らし…いや、ちょっと待って!親の贔屓目を抜いても可愛らしすぎるわ!?…これは早急に警備を見直す必要があるわね、ロウを呼んでちょうだい」

「リナーーーー!!!」
「ロウッ!!見て…私達の子よ」
「っ~!!」
「そうよね…この子は天使だわ」
「リナ!なんっっってかわっ、かっ、可愛い子なんだ!!この子がいつかどこかの馬の骨と結婚して家を出ていくなんて…くっ」
「ロウ、その想像はまだ早いわ…それよりもこの子の名前を決めましょう」



母と父らしき人達が会話しているのを眺めながらみみは先程の思考…猿の鳴き声から派生し、様々な動物の鳴き声について考えていた。

「うううっ…考えていた名前がこの子の可愛さに全然あってない!!」
「そうよね…どうしようかしら」

「…みぃーみぃー」
みみは蝉の鳴き声について考えていた

「みぃ…みぃ…ミーミはどうだ!?」
「いいわね!!可愛らしい名前だわっ!」

こうして、偶然とアホが重なり、みみはミーミとなり、たいして前世と変わらない名前をゲットしたのであった。


☆やっほー、さっきぶり!みみ…あっもう、ミーミだったね。ミーミがぼけーっとしていたので、僕がちょろっと解説しました~♪





それにしても、なんだかこの世界の人…
顔のパーツが全部ちっちゃい!
鼻も口も目も!
すごい小顔!
というか、顔に主張がない!

待って…確か私って世界一美人なんだったよね…



生まれてから3日ほど経った。
私の新しい名前はミーミだ。前世と変わらなくて良かったと思う。なぜなら名前を覚えることが苦手だからだ。
ベテラン新生児のわたしはあることに気づいた。

この世界、人の顔のパーツが小さければ小さいほど美しいらしい。

だから母も父も、美しすぎてまぶしいと言われていた。
父はもはや「顔どこ?」レベルでパーツが見えない。

私は──
先程母が嬉しそうに叫んだ言葉で自分の運命を悟った。

「見てください!この子……やっぱりすごく小さい!!」

周りの使用人たち(なぜか男しかいない、みんなパーツが小さい)
「なんて可憐……神の子……」
「パーツが……小さい……ッ!完璧すぎる……!」

いやいやいやいや。
私もしかして“納豆みたいな顔”なのでわ!?
前世では普通に目も鼻も口もあったし!?
なんかこう……普通に人間だったし!?納豆じゃなかったし?
この世界、基準おかしくない!?もしかして…ひきわりレベル!?

と、新生児の体で必死にジタバタしていたら、さらに衝撃の言葉が。

「きっと大きくなれば、国宝級美少女に育つわ……」

がーーーん。
せっかく、美少女になってウッハウハできると思ったのに…いや、美少女ではあるんだけど、なんて言うか…残念って言うか…

まぁ、嬉しいけど!
嬉しいけど、国宝級美少女はよく考えたら荷が重いかも。私、中身そのままだし?喋らなければ可愛い呪いにかかってるからね?

外見だけ美化(私からすれば退化)しても中身アホの子だからね!?



3分後…私は全てをと受け入れた。現在は異世界赤ちゃん生活を満喫している。

ミルク→ これが意外と美味しい!
泣く → 誰かが撫でてくれる
笑う → 正直何を見ても面白い異世界万歳
寝る → 最高幸せ!
おしゃぶり→なんか落ち着く


こうして、ミーミは新しい世界に順応していくのであった…




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