憧れの先輩に抱かれたくて尿道開発している僕の話

聖性ヤドン

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第2話 恋とカテーテル2

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カテーテルの先を手繰り寄せ、広夢はそれを見つめて息をつく。
それは細いが、力を加えてみると弾力があってよくしなる。
尿道に入るのかといったら……。
たぶん入るんだろう、入れようと思えば。
問題は自分の尿道の方だ。
こんなところに何かを入れたことは、広夢は生まれてこのかた一度もなかった。
ペニスは男にとって大事なシンボルだが、中でもこの穴は、デリケートでセンシティブな場所だ。
失敗して怪我でもしたら目も当てられない。
病院で、特殊な自慰行為を告白するのもしんどいし。

広夢は怯えながら、カテーテルの先端をその大切な穴に押し当てた。
そこで日向が、横に置いていた潤滑ゼリーを取り上げた。

「そのまま入れるのはつらい」

カテーテルの先を押し当てている、亀頭に直接垂らされる。
ひんやりした感触に、広夢は思わず身震いした。
亀頭が受け止めきれなかったゼリーが、日向の部屋のセンターラグに滑り落ちる。

「あっ……」
「いいから進めろって」

日向はまた立ち上がり、腕組みして上から見下ろす姿勢を取っていた。
濡れた亀頭に突き刺さる視線を感じる。
体か熱い。
カテーテルより先に、彼の視線に犯されている気がした。

しかしいざカテーテルを突っ込もうとすると、なかなか決意が固まらない。
あぐらをかいている広夢の尻に、ジリジリとした恐怖が滞留した。
中途半端に勃起していたペニスが収縮する。
だめだ、緊張しすぎだ。

「これ、どうしても入れなきゃダメですか? 普通にオナニーするだけじゃ……」

泣きごとを言う広夢に、日向は即座に返してくる。

「それじゃ面白くない」
「面白く……?」

この人は俺に何を求めているのか、そう悩みながら顔を上げる広夢に、彼は感情の乗らない瞳で答えた。

「普通のオナニーなんて見飽きてる」
「え……?」

その言葉の意味を考え、広夢にもだんだんと現実が見えてきた。
この日向という男は、男に惚れられるほどのいい男だ。
彼に迫った男は自分以外にもいただろう。
そして面倒見のいい日向は「付き合えないが抱けはする」という玉虫色の回答をしてきた。
彼の言う「抱ける」は、可か不可かといえばかろうじて可、という意味だろう。
日向本人はゲイでないにしても、男が無理ではないのだ。
結果、恋が叶わないことに失望した人間は去っていき、諦めきれない奴は日向の前で痴態を晒すことになったはずだ。
そんなことが続き、今この男をその気にさせるには、特殊な方法で恥ずかしくイくくらいしかなくなっている。
広夢は嫉妬と競争心で、血が沸き立つのを感じた。
日向の愛を得られない可哀想な奴らの中から、自分は一歩抜けだしたい。
生暖かい同情なんかいらない。
この男の興味を惹きつけ、あわよくば愛を得たい。
それが叶わないならせめて翻弄してやりたい。

カテーテルの先をつかんでいた、指先の震えが止まった。

「……っ!」

決意が揺らぐ前にと、まっすぐに引き上げたペニスにカテーテルを差し込む。

「ふあっ!」

思わず変な声が出る。
針の刺さったような痛みと、違和感がまた怯えを引き寄せた。

「なんだよこれっ……」

思い切って入れたのに、まだほんの少ししか入っていない。
握る手の小指側からはみ出ているカテーテルの、残りの長さはほぼ減っていなかった。
どこまで入れればいいのか、そう考えると気が遠くなる。
やっぱり無理だ、引き抜きたい。
そんな思いが広夢の頭をよぎった。
けど、負け犬にはなりたくない。
奥歯を噛みしめ、もう一度決意してカテーテルの先を進めた。

「……!?」

尿道がこすれ、尿意のようなものを感じる。
そこへさらにカテーテルがこすれると、排尿時のようなザワザワとした感覚があった。
恐いけれど、このままやれば案外いけるかもしれない。
自分のがテンション変わってしまう前に、一気に進めよう。
ところが――。

「無理に押し込むと怪我するぞ」

日向の手が、広夢の手首をつかんだ。
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