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第5話 不器用な紳士の優しさ
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午前の日差しは薄く、雪の反射が窓際をやわらかく照らしていた。氷の城の中で、そんな穏やかな朝は珍しかった。私はいつも通り執務室で書類の仕分けと記録をこなしていたが、床にまで積まれた書類の量に思わず息をつく。
「これ、全て片付けてしまってもよろしいでしょうか?」
机に向かっているレオンハルトへ恐る恐る声をかける。彼はペンを持ったまま顔も上げず、低く答えた。
「任せる。ただし順序を崩すな。それぞれの報告書と証書には関係書面がある」
「わかりました。順番……大事ですね。几帳面そうですし」
「几帳面でなければ、生き残れん」
氷のような口調。だが冷たさの中に揺るぎない現実があった。
戦地に出ることもあるという彼にとって、この地の秩序は命に関わるのだろう。
私は同意するように小さく頷き、机の端から書類を取り始めた。
黙々と仕事を続けていると、視界の端でレオンハルトの指先が僅かに止まるのが見えた。
鋭い眼差しで地図を見つめている。だが少し苦悶を帯びた表情。気になって声をかけた。
「辺境の情勢、そんなに厳しいのですか?」
「……昨年から魔獣の出没が増えている。前線の兵が何人か戻らなかった」
淡々と告げられた言葉に、空気が一段重くなる。
私の知らない世界。血と雪に染まる、神話の外側のような現実。
「それは……怖いことですね」
「怖さを知るのは大事だ。恐れない者ほど、死が近い」
短く言い切った彼の声には、どこか遠い記憶を噛み殺すような響きがあった。
気軽に差し挟める言葉を見つけられず、私は黙って茶を注いだ。湯気が間をやわらげていく。
そのとき、彼がふとペンを置いた。
「……貴女は、この地の寒さには慣れたか?」
「ええ、少しずつ。屋敷があたたかいので助かっています」
「屋敷の者には伝えておく。部屋の薪は惜しむな。湯も十分に使え」
「ありがとうございます。でも、そんなに気を使われなくても私は――」
「これは命令だ。感謝ではなく従え」
ぶっきらぼうな言い方に、思わず苦笑がこぼれた。
その声音の裏に、はっきりとした“気遣い”が潜んでいるのを、今ではわかるから。
「はい。では従いますね、閣下」
わずかに彼の肩が揺れた。苦笑いにも見えたが、本人は何も言わず、また書類に視線を落とした。
*****
昼過ぎ、私は執務を終えて廊下を歩いていた。
すると、厨房の方から騒がしい声がした。何事かと思い、足を向ける。
「奥様!お下がりくださいませ、危険でございます!」
「危険……?」
そこには、大きな木箱が倒れ、熱湯の入った鍋が床を滑っていた。
料理係の一人が手を火傷したらしい。痛みに顔を歪め、周囲が慌てて治療の準備を始めている。
私は思わず駆け寄った。
「薬草を!乾燥ラベンダーが棚にあったはず、それを!」
「奥様、どうか……こんなことに……!」
「いいの。私、少しなら心得がありますから」
王都で学んだ医療知識を頼りに、私は手際よく薬膏を調合し、包帯を巻く。
炊事場の人々が息を呑む中、火傷の男が呻きながらも礼を言った。
そのとき、闇のような影が戸口に差した。
「何をしている?」
レオンハルトの声。
兵の訓練装束のまま立つその姿には、自然と人を黙らせる威圧感がある。
「……奥様が、厨房の事故の処理を……」
「そうか」
短い返事と同時に、彼の視線が私に向いた。
冷たく見えるその瞳の奥で、何か別の感情が揺れていた。
怒り?驚き?それとも……。
「指は無事か」
「え?」
彼は数歩で距離を詰め、私の右手を取った。
火傷もしていない肌を確かめるように、指先まで見つめる。
途端に鼓動が速くなる。
「……大丈夫です。ただ少し濡れてしまっただけです」
「不用意に動くな。辺境では一人でも貴重な人員だ。怪我をすれば秩序が崩れる」
そう言いながらも、声は低く、どこか震えていた。
私は小さく微笑んだ。
「ご心配、ありがとうございます。ですが怪我人を放ってはおけません」
「それでも、命令だと言ったら?」
「逆らいます。……私もこの屋敷の一員ですから」
レオンハルトは眉を寄せたが、それ以上叱らなかった。
沈黙ののち、彼は厨房の者たちに指示を飛ばした。
「薪を追加しろ。医師を呼んで確認させる。今後は作業場に監督を置くように」
手際よく命令を下しながらも、どこか私を視界の端に置いたままだった。
そして背を向ける前に、一言だけ残した。
「……愚かではあるが、目を離せんな」
まるで独り言のようなその声が、耳に残る。胸の奥が、不思議に熱くなった。
*****
夕方、部屋に戻ると、レオンハルトがすでに暖炉の前に立っていた。
訓練の後らしく、胸当てを外している。
彼は私を見ると無言のまま、手に持ったマグを差し出した。
「飲め」
湯気に混じってかすかにミルクの香りがした。
「……これ、もしかして私のために?」
「厨房の連中が作った。手伝っただけだ」
不器用な言い回しに思わず笑う。
「ありがとうございます。いただきますね」
唇をつけると、甘さとほのかな香ばしさが広がった。
辺境の寒さとは対照的に、胸の内がとろりと温まる。
「甘いものがお好きですか?」
「かつては好んでいたが、今は必要ない」
「必要ない……?」
「戦場では味覚は鈍る。生き延びるためには、快楽より冷徹さが求められる」
短く答えた声に、わずかな苦味が混じる。
またあの“傷”という言葉が頭をよぎった。
私はおそるおそる尋ねる。
「辺境伯様は、ずっとこの地に?」
「六年前に前任者――私の父が死に、私が継いだ。それ以前も戦場に出ていた。王都の空気は肌に合わなかった」
言葉とは裏腹に、その横顔はどこか遠くを見ていた。
家族を失った哀しみを、誰にも見せず抱え続けるような背中。
寒さよりも深い、孤独の影。
「……お父上のご冥福をお祈りします」
「過去は雪に埋めた」
「でも、雪は春には解けます。いつかは……」
言いかけて、口をつぐむ。彼の表情がほんの少しだけ緩んだから。
まるで、凍った氷に一筋の亀裂が入り、そこから光が差したようだった。
「……貴女は、物を柔らかく考えるな」
「そうしなければ、生きて来られませんでしたから」
その言葉に、レオンハルトの瞳が長く私を見た。
沈黙の中で、暖炉の火がパチリと弾ける音が響く。
「……無理をするな。寝不足は風邪を引く」
「辺境伯様こそ。今夜はお休みくださいね」
「命令しているのは私だ」
「でも、言葉を返さずにはいられません」
わずかに口角が上がる。
それを初めて見た瞬間、私は息をのんだ。
ほんの一瞬の笑み。それは彼の冷たい印象をすべて覆し、胸の奥を掴んで離さなかった。
*****
部屋に戻った私は、ベッドの上で微笑んだまま天井を見つめていた。
あの人の笑顔を見たのは初めて。
不器用で、無愛想で、でも確かに優しい。
こんな感情、もう二度と抱かないと思っていたのに――。
メイが心配そうに覗き込む。
「奥様、顔が赤いですよ。お熱ですか?」
「いいえ、違うの。ただ少し……温かいだけ」
辺境伯のくれた一杯のミルク。そのぬくもりと笑顔が、まだ胸に残っている。
寒さの国の中で、私は少しずつ、春を見つけ始めていた。
(続く)
「これ、全て片付けてしまってもよろしいでしょうか?」
机に向かっているレオンハルトへ恐る恐る声をかける。彼はペンを持ったまま顔も上げず、低く答えた。
「任せる。ただし順序を崩すな。それぞれの報告書と証書には関係書面がある」
「わかりました。順番……大事ですね。几帳面そうですし」
「几帳面でなければ、生き残れん」
氷のような口調。だが冷たさの中に揺るぎない現実があった。
戦地に出ることもあるという彼にとって、この地の秩序は命に関わるのだろう。
私は同意するように小さく頷き、机の端から書類を取り始めた。
黙々と仕事を続けていると、視界の端でレオンハルトの指先が僅かに止まるのが見えた。
鋭い眼差しで地図を見つめている。だが少し苦悶を帯びた表情。気になって声をかけた。
「辺境の情勢、そんなに厳しいのですか?」
「……昨年から魔獣の出没が増えている。前線の兵が何人か戻らなかった」
淡々と告げられた言葉に、空気が一段重くなる。
私の知らない世界。血と雪に染まる、神話の外側のような現実。
「それは……怖いことですね」
「怖さを知るのは大事だ。恐れない者ほど、死が近い」
短く言い切った彼の声には、どこか遠い記憶を噛み殺すような響きがあった。
気軽に差し挟める言葉を見つけられず、私は黙って茶を注いだ。湯気が間をやわらげていく。
そのとき、彼がふとペンを置いた。
「……貴女は、この地の寒さには慣れたか?」
「ええ、少しずつ。屋敷があたたかいので助かっています」
「屋敷の者には伝えておく。部屋の薪は惜しむな。湯も十分に使え」
「ありがとうございます。でも、そんなに気を使われなくても私は――」
「これは命令だ。感謝ではなく従え」
ぶっきらぼうな言い方に、思わず苦笑がこぼれた。
その声音の裏に、はっきりとした“気遣い”が潜んでいるのを、今ではわかるから。
「はい。では従いますね、閣下」
わずかに彼の肩が揺れた。苦笑いにも見えたが、本人は何も言わず、また書類に視線を落とした。
*****
昼過ぎ、私は執務を終えて廊下を歩いていた。
すると、厨房の方から騒がしい声がした。何事かと思い、足を向ける。
「奥様!お下がりくださいませ、危険でございます!」
「危険……?」
そこには、大きな木箱が倒れ、熱湯の入った鍋が床を滑っていた。
料理係の一人が手を火傷したらしい。痛みに顔を歪め、周囲が慌てて治療の準備を始めている。
私は思わず駆け寄った。
「薬草を!乾燥ラベンダーが棚にあったはず、それを!」
「奥様、どうか……こんなことに……!」
「いいの。私、少しなら心得がありますから」
王都で学んだ医療知識を頼りに、私は手際よく薬膏を調合し、包帯を巻く。
炊事場の人々が息を呑む中、火傷の男が呻きながらも礼を言った。
そのとき、闇のような影が戸口に差した。
「何をしている?」
レオンハルトの声。
兵の訓練装束のまま立つその姿には、自然と人を黙らせる威圧感がある。
「……奥様が、厨房の事故の処理を……」
「そうか」
短い返事と同時に、彼の視線が私に向いた。
冷たく見えるその瞳の奥で、何か別の感情が揺れていた。
怒り?驚き?それとも……。
「指は無事か」
「え?」
彼は数歩で距離を詰め、私の右手を取った。
火傷もしていない肌を確かめるように、指先まで見つめる。
途端に鼓動が速くなる。
「……大丈夫です。ただ少し濡れてしまっただけです」
「不用意に動くな。辺境では一人でも貴重な人員だ。怪我をすれば秩序が崩れる」
そう言いながらも、声は低く、どこか震えていた。
私は小さく微笑んだ。
「ご心配、ありがとうございます。ですが怪我人を放ってはおけません」
「それでも、命令だと言ったら?」
「逆らいます。……私もこの屋敷の一員ですから」
レオンハルトは眉を寄せたが、それ以上叱らなかった。
沈黙ののち、彼は厨房の者たちに指示を飛ばした。
「薪を追加しろ。医師を呼んで確認させる。今後は作業場に監督を置くように」
手際よく命令を下しながらも、どこか私を視界の端に置いたままだった。
そして背を向ける前に、一言だけ残した。
「……愚かではあるが、目を離せんな」
まるで独り言のようなその声が、耳に残る。胸の奥が、不思議に熱くなった。
*****
夕方、部屋に戻ると、レオンハルトがすでに暖炉の前に立っていた。
訓練の後らしく、胸当てを外している。
彼は私を見ると無言のまま、手に持ったマグを差し出した。
「飲め」
湯気に混じってかすかにミルクの香りがした。
「……これ、もしかして私のために?」
「厨房の連中が作った。手伝っただけだ」
不器用な言い回しに思わず笑う。
「ありがとうございます。いただきますね」
唇をつけると、甘さとほのかな香ばしさが広がった。
辺境の寒さとは対照的に、胸の内がとろりと温まる。
「甘いものがお好きですか?」
「かつては好んでいたが、今は必要ない」
「必要ない……?」
「戦場では味覚は鈍る。生き延びるためには、快楽より冷徹さが求められる」
短く答えた声に、わずかな苦味が混じる。
またあの“傷”という言葉が頭をよぎった。
私はおそるおそる尋ねる。
「辺境伯様は、ずっとこの地に?」
「六年前に前任者――私の父が死に、私が継いだ。それ以前も戦場に出ていた。王都の空気は肌に合わなかった」
言葉とは裏腹に、その横顔はどこか遠くを見ていた。
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「でも、雪は春には解けます。いつかは……」
言いかけて、口をつぐむ。彼の表情がほんの少しだけ緩んだから。
まるで、凍った氷に一筋の亀裂が入り、そこから光が差したようだった。
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(続く)
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