そして俺は召喚士に

ふぃる

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63話 魔と陰陽②

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 一人のバス停も慣れ始めてきた。
 そう思い始めた頃に、バス停にたたずむ先客ひとり。
 …また半月ぶりだろうか。こうして落ち着いて話せるタイミングというのは。

「…また、久しぶりになってしまいましたね。」
 とハルルが切り出す。
「それでどうなんだ? 調子の方は。」
「…まだ、もう少しかかってしまいそうです。
 けど、今月末くらいまでって見通しは立ちました!」
 単純に心配事でもあったから、目途がついたならひと安心。
「そっか、よかった。
 …やっぱり手伝える事って、ないのかな?」
「こればかりは私の一存では…ごめんなさい。」
「いや、無理ならいいんだ。そっちにも事情はあるだろうし。」
 とは言ったものの、自分の知らない所で何かが動いてるとだけ知ってる状況というものは、やっぱりもどかしい。

「でも、最近はあの人が来ないので大分動きやすくなりました。」
 あの人…ソウクロウの事か。
「そうだ、その人に会ったんだよ、この間。」
「もしかして接触減ったのと、関係してます?」
 前に部屋で落ち合った時、アプリの地図を必死に紙にメモしてた。今も各地を回ってるのだろうか?
「かもしれない。予想通りだとしたら、今も忙しいんだと思う。
 ただ…会ってみた印象、悪い奴ではないと思う。」
 勝手に事を進めるし、強引なのは否めない。
 けど、その行動理念自体には一貫性が見て取れた。
「それはそうですよ。あちらの正当性は当然です。」
「え、あれ…?」
「勝手に来て好き勝手してるのはこちらですし、それくらいは承知の上です。
 でも……。」
「…事情聞くことも厳しいのかな?」
「何かあった時、私が取れる責任の範疇を超えてしまうので…ごめんなさい。」
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