104 / 231
104話 養生と思案の末⑥
しおりを挟む
三兄弟の質問攻め第一波を捌いたのち、第二波が来る前にちょっとお出かけ。
…というのも、昨日昼から何も食べてなくて、流石に空腹の限界だった。
ナナノハは上に掛け合ってみるとの事で別行動、そして自分は一時的に単独行動だ。
とりあえず三兄弟にお勧めされた所に向かってみている。
自動車の走らない、石タイルで舗装された道。見慣れない建築様式の建物の並びに、街行く人々の服装。
未だにテーマパークにでも来たような感覚が抜けないし、いっそそう思った方が気楽かもしれない。
土地勘なんて全く無いんだ、寄り道はせずに目的を確実に。
そうしてたどり着いたレストラン街。
だけど文字が読めるわけではない、看板がなんて書いてあるのか分からない。ハルルも向こうの世界に来た時、こんな感じだったのだろうか。
料理自体の見た目で判断するしかない。となると、こういうがっつり店舗構えてる所より、現物が見える屋台型の方がいいか。
あまりうろうろしすぎると道を見失いそうだし、近い場所でさっと決めよう。
そうして持ち帰りしてきて活動拠点の部屋へ。猫の三兄弟は出掛けたのだろうか、ここまで出会わなかった。
買ってきた物を卓上に広げる。紙箱3箱分だ。
流石にプラスチックやビニールとかは普及してないようだが、こういういわゆる現代的な紙製フードパックが、こっちの世界とアンマッチ感。
選んだ店も、反射的に向かったのは見覚えの強い品の所。まさか中華料理を見かけるとは思わなかった。
…いや、まだ見た目だけだ。実際にそうなのかはまだ分からない。というか空腹の限界だ、さっさといただいちゃおう。
まずはシュウマイと思われる物。店頭でかけてきた、醤油のようなソース付きだ。
で早速1個目。肉のぎっしり感が空腹に染み渡る。けど想像してたシュウマイとはかなり違う。
まず肉に練り込まれた胡椒系のスパイス。これだけでも結構いける。
そして黒いソースは柑橘系…柚子に近いか? 系統の組み合わせ自体は定番だが、それがうまいからこその定番。
次々にと箸…もといフォークが進み、いつの間にか6個が全部無くなっていた。
そのままの勢いで、次に中華まん。見た目はあんまんの形だが、既に見た目に騙された後、先入観は持たずに齧りつく。
…淡泊、というより中身なし? 何か他のと合わせる用のやつか?
けどそれならば、と途中のまま次へと移行。
最後の箱は、麻婆に鶏肉が入ったようなもの。がっつく前にちょっと味見。
これは見た目通りの馴染みある味だ。それなら丁度いい。
さっきの中華まんの皮を程よい大きさに千切って入れ、肉と一緒に。
鋭い辛みが皮に染みて丁度いい。肉にも当然のように辛さが合う。
…でもやっぱり辛い。唇がひりひりしてきた。
…というのも、昨日昼から何も食べてなくて、流石に空腹の限界だった。
ナナノハは上に掛け合ってみるとの事で別行動、そして自分は一時的に単独行動だ。
とりあえず三兄弟にお勧めされた所に向かってみている。
自動車の走らない、石タイルで舗装された道。見慣れない建築様式の建物の並びに、街行く人々の服装。
未だにテーマパークにでも来たような感覚が抜けないし、いっそそう思った方が気楽かもしれない。
土地勘なんて全く無いんだ、寄り道はせずに目的を確実に。
そうしてたどり着いたレストラン街。
だけど文字が読めるわけではない、看板がなんて書いてあるのか分からない。ハルルも向こうの世界に来た時、こんな感じだったのだろうか。
料理自体の見た目で判断するしかない。となると、こういうがっつり店舗構えてる所より、現物が見える屋台型の方がいいか。
あまりうろうろしすぎると道を見失いそうだし、近い場所でさっと決めよう。
そうして持ち帰りしてきて活動拠点の部屋へ。猫の三兄弟は出掛けたのだろうか、ここまで出会わなかった。
買ってきた物を卓上に広げる。紙箱3箱分だ。
流石にプラスチックやビニールとかは普及してないようだが、こういういわゆる現代的な紙製フードパックが、こっちの世界とアンマッチ感。
選んだ店も、反射的に向かったのは見覚えの強い品の所。まさか中華料理を見かけるとは思わなかった。
…いや、まだ見た目だけだ。実際にそうなのかはまだ分からない。というか空腹の限界だ、さっさといただいちゃおう。
まずはシュウマイと思われる物。店頭でかけてきた、醤油のようなソース付きだ。
で早速1個目。肉のぎっしり感が空腹に染み渡る。けど想像してたシュウマイとはかなり違う。
まず肉に練り込まれた胡椒系のスパイス。これだけでも結構いける。
そして黒いソースは柑橘系…柚子に近いか? 系統の組み合わせ自体は定番だが、それがうまいからこその定番。
次々にと箸…もといフォークが進み、いつの間にか6個が全部無くなっていた。
そのままの勢いで、次に中華まん。見た目はあんまんの形だが、既に見た目に騙された後、先入観は持たずに齧りつく。
…淡泊、というより中身なし? 何か他のと合わせる用のやつか?
けどそれならば、と途中のまま次へと移行。
最後の箱は、麻婆に鶏肉が入ったようなもの。がっつく前にちょっと味見。
これは見た目通りの馴染みある味だ。それなら丁度いい。
さっきの中華まんの皮を程よい大きさに千切って入れ、肉と一緒に。
鋭い辛みが皮に染みて丁度いい。肉にも当然のように辛さが合う。
…でもやっぱり辛い。唇がひりひりしてきた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる