122 / 231
122話 訪れる変化③
しおりを挟む
歩き続ける事、どれくらい経っただろう。
疲れ知らずのこの体だと、余計に時間感覚が曖昧になる。
こういう魔術的な事に関係があって、居場所までの徒歩での行き方を知ってて、不在という事が無いであろう相手。
特に最後が無理なように見えて、けど相手を人に限らなければ、思い当たる相手は居る。
文字通りの「神頼み」だ。
そして辿り着いた、学校近くの神社。
ここにいる神使の2匹の霊狐には面識がある。しかも今の自分は、多分そいつらの方に近い状態。
ついでにここに来て思い出す、聞き出しておきたい事。
鳥居をくぐり、呼び出すまでもなくあちらが来訪者に気付く。
どこからともなく現れる、青白く光る狐。
こちらを見て足を一度止め、不思議そうに観察される。
半周ほど回り込まれたところで、あっちから話しかけてくる。
「…君、なんだかあいつに似てるね。たまにここに来る、物好きな人間に。
もしかして関係者…いや、君なのか?」
…やっぱり分かるのか?
「妖力が似てる…っていうか同じだからね。『見通し』が不全でも、それくらいは分かるよ。」
まって思考が読めるのか?
「思考っていうか、聞こえるんだよ、願いを聞き届けるボク達には魂の声がね。」
…そういえば最初の時もそうだったか。願い事として思い浮かべただけの事を、言葉にせずとも知られてた。
となると、ここじゃ変な事は考えられないな……。
「余計な事を知ったとしても、言いふらす趣味は無いから安心して。そもそも話せる相手なんてほとんどいないけど。」
じゃあ、この状態の解決法って何か分からないか?
気が付いたらこう、自分の召喚体に乗り移ったみたいになってたんだけど。
「本体の所まで行けば、できる事はあるかもね。ただ、生憎ボク達はここから遠く離れる事はできなくてね。
でも、この近くに来てる、君の縁の者なら解決できそうだよ。丁度学校から外に向かってるみたい。」
分かった、頼ってみる。ありがと。
それともうひとつ、前にここで…多分もう1匹の方からなんかおまじないみたいなの貰って。
その後色々と大変な事があったけど、もしかして関係してる?
「ボクも仔細は聞いてないね。
分かる事は、あいつの祈祷は近い未来に幸運を引き寄せる。
だからその『大変な事』も、結果として君の利になる事じゃないかな。」
じゃあ今の状態も?
「どうだろうね。変化を進歩と見るか否かは君次第だよ。」
確かに普通じゃない経験ではあるし、求めた願いに近づいてる…のかな…?
ていうかその本人はどこに?
「今は『見通す』のに集中してるよ。
ボクも世界を『見通す』のに霧がかかったような不全さがあるけど、あいつが見る未来は余計に邪魔がひどいらしくてね。」
じゃあどうしようもない事で邪魔する訳にもいかないか。
「そうだね、邪魔する何かがある以上、尚更見通しておきたい。」
疲れ知らずのこの体だと、余計に時間感覚が曖昧になる。
こういう魔術的な事に関係があって、居場所までの徒歩での行き方を知ってて、不在という事が無いであろう相手。
特に最後が無理なように見えて、けど相手を人に限らなければ、思い当たる相手は居る。
文字通りの「神頼み」だ。
そして辿り着いた、学校近くの神社。
ここにいる神使の2匹の霊狐には面識がある。しかも今の自分は、多分そいつらの方に近い状態。
ついでにここに来て思い出す、聞き出しておきたい事。
鳥居をくぐり、呼び出すまでもなくあちらが来訪者に気付く。
どこからともなく現れる、青白く光る狐。
こちらを見て足を一度止め、不思議そうに観察される。
半周ほど回り込まれたところで、あっちから話しかけてくる。
「…君、なんだかあいつに似てるね。たまにここに来る、物好きな人間に。
もしかして関係者…いや、君なのか?」
…やっぱり分かるのか?
「妖力が似てる…っていうか同じだからね。『見通し』が不全でも、それくらいは分かるよ。」
まって思考が読めるのか?
「思考っていうか、聞こえるんだよ、願いを聞き届けるボク達には魂の声がね。」
…そういえば最初の時もそうだったか。願い事として思い浮かべただけの事を、言葉にせずとも知られてた。
となると、ここじゃ変な事は考えられないな……。
「余計な事を知ったとしても、言いふらす趣味は無いから安心して。そもそも話せる相手なんてほとんどいないけど。」
じゃあ、この状態の解決法って何か分からないか?
気が付いたらこう、自分の召喚体に乗り移ったみたいになってたんだけど。
「本体の所まで行けば、できる事はあるかもね。ただ、生憎ボク達はここから遠く離れる事はできなくてね。
でも、この近くに来てる、君の縁の者なら解決できそうだよ。丁度学校から外に向かってるみたい。」
分かった、頼ってみる。ありがと。
それともうひとつ、前にここで…多分もう1匹の方からなんかおまじないみたいなの貰って。
その後色々と大変な事があったけど、もしかして関係してる?
「ボクも仔細は聞いてないね。
分かる事は、あいつの祈祷は近い未来に幸運を引き寄せる。
だからその『大変な事』も、結果として君の利になる事じゃないかな。」
じゃあ今の状態も?
「どうだろうね。変化を進歩と見るか否かは君次第だよ。」
確かに普通じゃない経験ではあるし、求めた願いに近づいてる…のかな…?
ていうかその本人はどこに?
「今は『見通す』のに集中してるよ。
ボクも世界を『見通す』のに霧がかかったような不全さがあるけど、あいつが見る未来は余計に邪魔がひどいらしくてね。」
じゃあどうしようもない事で邪魔する訳にもいかないか。
「そうだね、邪魔する何かがある以上、尚更見通しておきたい。」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる