135 / 231
135話 日替わりボスレイド③
しおりを挟む
意識からいつもの長柄の斧を作り出し、ウルフを召喚。
ソウクロウも紙人形の束を投げ、術のコントロール下に置き浮遊させる。
その魔力に釣られてか、蔦の巨人もこちらの存在を意識した様子だ。
動きを止めろ、とは言われたが、拘束する手段を持ち合わせてはおらず。
となれば1ダウンを、とはなるのだが、見るからに正面から当たれる相手ではない。
前傾姿勢な巨体、狙うなら背後からだろう。その途中で腕の一本でも奪えれば。
蔦の巨人が拳を振り下ろす。鈍重、見てから安全圏まで下がるのは問題ない。
けど回り込むとなると障害は多い。足場の悪さ、巨体故の移動距離の長さ。
素直に特攻したら、振り向くだけでその腕にやられるだろう。巻き込まれる倒木も範囲として無視できない。
ならば、とウルフを先に走らせる。
視界でなく魔力で周囲を見てるのだろうか、それとも動く物に反応してか。蔦の巨人の注意がそちらに向く。
その隙に、と一気に踏み込む。振りの合間、静止状態の腕に思いっきり斧を振り下ろす。
手ごたえ、だが表面に少し傷を付けただけ。
すぐに逆の腕の反撃。思ったより早い!
だけどその一撃は、光沢のある透明な壁に阻まれる。その面の四方には、紙人形が。
「言っただろう。援護であれば十全に行える、と。」
次の一手、反撃を防御され一瞬動きが止まったところに、同じ場所にもう一撃。
やはり完全切断には至らない。それでも傷跡に大きくえぐり込む。
その腕で強引に殴りかかろうとしたのだろう、動きと共に、ぶちぶちとえぐい音が響く。
与えた傷が亀裂となり広がり、腕を構成する数本の蔦の内2本が切断され、黒い煙状になって消失する。
並行して、ソウクロウの紙人形の流れ。途中で4体ずつ流れから離れ、ポジションを取る。
結果仕上がったのは、眼前に伸びる結界の階段。行け、という事か。
いいだろう、乗ってやろうじゃないか。登り階段だろうと、土と根の足場よりはよっぽど楽だ。
同時にウルフを逆側に走らせる。どちらを狙おうか一瞬迷う蔦の巨人、結果選んだのはウルフの方だった。
結果、こちらに差し出されるのは背面。それも丁度殴りかかりやすい位置に。
そこに斧の一撃、だけではやはり足りない。ならばと思い切って飛び掛かり蹴りを。最早踏みつけに近い位置取りだが。
元々安定してるとは言えない体勢に追加の重量、蔦の巨人が両腕をつく。
同時にそこから見える、2体の紙人形と、その間にワイヤー状に貼られた魔力。それが蔦の本数が減った腕に巻き付き、動きを鈍らせる。
咄嗟にそこにウルフの頭突きで追撃。支えとして不十分になり、足場にしてる胴体がぐらつく。このままでは自分も諸共だ、と近くの結界足場へと撤退。
その跳躍の反動で蔦の巨人は大きくバランスを崩し、地に伏した。
ソウクロウも紙人形の束を投げ、術のコントロール下に置き浮遊させる。
その魔力に釣られてか、蔦の巨人もこちらの存在を意識した様子だ。
動きを止めろ、とは言われたが、拘束する手段を持ち合わせてはおらず。
となれば1ダウンを、とはなるのだが、見るからに正面から当たれる相手ではない。
前傾姿勢な巨体、狙うなら背後からだろう。その途中で腕の一本でも奪えれば。
蔦の巨人が拳を振り下ろす。鈍重、見てから安全圏まで下がるのは問題ない。
けど回り込むとなると障害は多い。足場の悪さ、巨体故の移動距離の長さ。
素直に特攻したら、振り向くだけでその腕にやられるだろう。巻き込まれる倒木も範囲として無視できない。
ならば、とウルフを先に走らせる。
視界でなく魔力で周囲を見てるのだろうか、それとも動く物に反応してか。蔦の巨人の注意がそちらに向く。
その隙に、と一気に踏み込む。振りの合間、静止状態の腕に思いっきり斧を振り下ろす。
手ごたえ、だが表面に少し傷を付けただけ。
すぐに逆の腕の反撃。思ったより早い!
だけどその一撃は、光沢のある透明な壁に阻まれる。その面の四方には、紙人形が。
「言っただろう。援護であれば十全に行える、と。」
次の一手、反撃を防御され一瞬動きが止まったところに、同じ場所にもう一撃。
やはり完全切断には至らない。それでも傷跡に大きくえぐり込む。
その腕で強引に殴りかかろうとしたのだろう、動きと共に、ぶちぶちとえぐい音が響く。
与えた傷が亀裂となり広がり、腕を構成する数本の蔦の内2本が切断され、黒い煙状になって消失する。
並行して、ソウクロウの紙人形の流れ。途中で4体ずつ流れから離れ、ポジションを取る。
結果仕上がったのは、眼前に伸びる結界の階段。行け、という事か。
いいだろう、乗ってやろうじゃないか。登り階段だろうと、土と根の足場よりはよっぽど楽だ。
同時にウルフを逆側に走らせる。どちらを狙おうか一瞬迷う蔦の巨人、結果選んだのはウルフの方だった。
結果、こちらに差し出されるのは背面。それも丁度殴りかかりやすい位置に。
そこに斧の一撃、だけではやはり足りない。ならばと思い切って飛び掛かり蹴りを。最早踏みつけに近い位置取りだが。
元々安定してるとは言えない体勢に追加の重量、蔦の巨人が両腕をつく。
同時にそこから見える、2体の紙人形と、その間にワイヤー状に貼られた魔力。それが蔦の本数が減った腕に巻き付き、動きを鈍らせる。
咄嗟にそこにウルフの頭突きで追撃。支えとして不十分になり、足場にしてる胴体がぐらつく。このままでは自分も諸共だ、と近くの結界足場へと撤退。
その跳躍の反動で蔦の巨人は大きくバランスを崩し、地に伏した。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる